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白坂 由里

アートライター

水木 塁「東下り」

美術史とサブカルチャーの境界を放物線上にジャンプする。京都を拠点に、スケートボーダーとしての身体感覚でサーチした都市のシステムやリアリティから新しい風景画をつくりだす水木 塁。スケートボードのデッキテープと道路用塗料を用いた新作の大型絵画が目をひく。水平のアスファルト路面を切り出して垂直に立てかけたような絵画は床の延長線上に配されて空間を横切り、土壁から発想されたグリッド絵画は床から高く展示。思えば、平滑に見えるアスファルトの路面も野ざらしであり、踏みしめられて凸凹だ。クラック(亀裂)、張り付いたガム、ひしゃげたタバコのパッケージ。郊外へと抜ける道で見かけたジャージのカモフラージュ柄。グラフィカルで抽象的で、絵の中に絵がある。 ほかに、湾曲したアルミ板にインクジェットプリントした写真作品。つぶしたスニーカーの箱に一筆描きでたくさんの円周運動を連ねたドローイング。DJがレコードの溝をなぞる行為と、紙にペンで圧をかける行為には共通点がある? 手足の触覚と目が結びつき、振動を感じる。巨大な空間に作品を並べて、その中を周遊してみたくなる。

19/5/23(木)

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