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佐々木蔵之介、石川恋を正そうとするも“矛盾”に陥る 『黄昏流星群』天秤に掛けられた恋愛とモラル

リアルサウンド

18/11/16(金) 6:00

 一家全員がバラバラの方向を向きながら、なんとか家族として機能している瀧沢家。『黄昏流星群~人生折り返し、恋をした~』(フジテレビ系)第6話は、家族の絆はあるものの恋愛感情はコントロールできず、それぞれがジレンマを抱えることとなった。

【写真】微笑みながら朝食を囲む完治&栞

 完治(佐々木蔵之介)は、娘の美咲(石川恋)が大学教授の戸浪恭介(高田純次)と恋仲にあることを不満に思いながら、自身も不倫にはまっている状態である。完治は、美咲を説得するだけには止まらず、相手である戸浪に美咲と別れるように迫った。それに対し、戸浪は悪びれる様子もなく、自分は「ただ彼女と時を過ごしているだけです」と発言。美咲の将来を脅かすつもりもないし、遊びでもないと完治に説明した。

 気づけば完治と美咲は同じ境遇になってしまっていた。完治は、自分が不倫という甘い罠から抜け出せなくなっていることに無意識に気づき始めているように感じる。しかしなぜか、自分の代わりに、美咲を正すことにばかり躍起になっている。その一方で完治はまるで栞(黒木瞳)との関係を切る気がないように思え、その矛盾に頭を抱える視聴者も多いのではないだろうか。完治にとって栞の存在は、純粋な救いになっているように感じる。その救われる部分と恋愛としての愛が重なり合っていることを、完治はうまく認識できずに悪びれることなくデートを重ねている。体の関係もあり、完治は、そろそろ引き返せないところまで来てしまった。

 そんな中、春輝(藤井流星)は真璃子(中山美穂)にストレートに好意を示す。そして春輝は、美咲に好きな人がいることが同意の上であることを、真璃子に明かした。真璃子は娘の婚約者からの突然の告白に動揺するばかり。本当は真璃子も春輝が好きなはずなのに、モラルがその気持ちを引き止める。

 この作品の優しいところは、誰一人として好意のベクトルが被っている人物がいないので、誰かが傷つくことが避けられている点だ。本作は、誰かと誰かで愛情を奪い合う作品ではない。しかし、恋愛とモラルを天秤に掛けるという一番辛辣な部分をストレートに描いた作品なのだ。そのため、所々にある完治の”逃げ”や、美咲の恋愛観など、賛否両論ありそうなシーンも多い。それぞれが、誰かに愛され、大切に思われているという点では、ある意味幸せな恋愛ドラマとも言えるだろう。だが、実際の恋愛ではこうはいかない。今一度、自分のモラルをしっかり見直そうと気が引き締まる思いにもなる。

 幸せだけで終われないのが恋愛である。この後、完治と栞、真璃子と春輝、美咲と戸浪にはそれぞれのけじめが待っている。別れを選ぶか、関係を続けることを選ぶか、選択はそれぞれに委ねられる。ただ、決断は時に苦しいもの。ぬるま湯に浸かった幸せな時間からは一転した展開が待っているだろう。

(Nana Numoto)

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