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桑田佳祐、サザンデビュー40周年目の夏を語る「よろこび、興奮や高まり、幸せ感が感じられた」

リアルサウンド

18/8/19(日) 17:30

 8月18日深夜に放送された『ニッポンハム ムーンライト・ミーティング 桑田佳祐のやさしい夜遊び』(JFN系列38局ネット)。NHKホールでのキックオフライブから、相次ぐテレビ番組の出演、2週連続オリコンアルバムチャートで1位と大ヒット中のプレミアムアルバム『海のOh, Yeah!!』のリリースなど、デビュー40周年のサザンオールスターズが縦横無尽の活躍を見せた、この夏を振り返る放送となった。

 まずは、サザンが大トリを務めたロックフェス『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018』(茨城県ひたちなか市・サザンは最終日の8月12日に出演)の話題からスタート。桑田は6万9000人のオーディエンスを熱狂させたステージについて、「壮観というか、久しぶりにお客さんのよろこび、興奮や高まり、幸せ感がドンピシャで感じられて。40年音楽をやってきたけど、あんな光景を目の当たりにさせてもらうというのは、いろんな力が働いてのことだと思う。本当にありがとうございました」と感謝を述べた。

 観客のボルテージを一気に上げた1曲目は、『稲村ジェーン』収録の名曲「希望の轍」(1990年)。この夏、40周年イヤーで多くのステージに立ったサザンが、これまで披露してこなかったのが不思議なほどの人気曲で、桑田は「この日のためにとっておいたのよ」と明かした。昨年の同フェスにソロで出演した桑田は、「“ロック村”というイメージで、重ための選曲をしたが、いまやエンターテイメントの総本山のようなイベントなんだから、渋いことより、無茶をやらなきゃなと、ずっと考えていた」と語る。涼やかな話題を添えた「放水」の演出も、そのために行われたようだ。

 ステージの裏話も楽しい。サザンの前にステージに上がったSuperfly(越智志帆)のアクトについて、桑田は「本当に歌がお上手で、きれいで、品はいいし、好きだったのよ。ステージでは『あんなにいい女で、あんなに歌の上手いアーティストをサザンの前に出されたらかなわねえよ!』と言ったけど、正直言って、本当によかった」と振り返る。また、新曲「北鎌倉の思い出」が主題歌となる、映画『ビブリア古書堂の事件手帖』(11月1日公開)に出演する、俳優の野村周平が楽屋を訪れ、肩を組んで写真を撮ったこと、Superflyの前にステージを盛り上げた04 Limited SazabysのMCや楽曲も大いに楽しんだというエピソードも語っていた。

 リスナーからも、フェスへの参加報告が多く届いており、感動が共有された。若い音楽ファンがSNSでサザンのライブについて語り合う姿を誇らしく感じた、という長年のファンの声もあり、国民的バンドがこの夏、さらに多くのファンを巻き込んでいることが伝わってきた。

 番組後半では、サザンの活動を支えているマネージャーやレーベルスタッフを迎え、座談形式であらためて、この夏の振り返りが行われた。中心的な話題となったのは、8月8日に放送された、NHKのスペシャル番組『40周年プレミアム「クローズアップ!サザン」』だ。早くも再放送が決定するなど大反響を呼んだこの番組、「いまでもその余韻に浸っている」というリスナーからは、「桑田さんが『新曲を作ることが勝負』と語っていたことに感動。40年の栄光の歴史に満足することなく、さらに未来に向かってチャレンジを続けるサザンに、思い切り拍手を送りたい」というメッセージが届く。スタッフも「どの番組でも新曲を歌わせていただけたのが素晴らしかった。まさに現在進行形のバンドとして『新曲を作ってこそ』という桑田さんの言葉が体現されていた」と、多くのファンの思いを代弁していた。

 同番組で桑田は、サザンオールスターズについて、「バンドという単位じゃなく、みんなで楽しいことを共有する『音楽芸能集団』という大所帯だと捉えている」と語っていた。この日の放送でも改めて、「メンバーだけじゃなく、スタッフも含めてみんながいてくれるのがありがたい。神輿のように担がれている感じが、気持ちよくてね。『壮年JUMP』に絡めた『週刊少年ジャンプ』でのインタビューのような面白い企画もあったし、おかげさまで、40周年の前半部分を楽しく終えることができました」と、あらためてファンとスタッフに感謝の言葉を送っていた。

 もっとも、サザンの夏はまだまだ終わらない。8月26日には、WOWOWでスペシャル番組「サザンオールスターズ 『海のOh, Yeah!!』スペシャル」が放送。さらに、9月10日発売の『文藝春秋』10月号で大特集が組まれることも告知されている。桑田自身も、「還暦過ぎたメンバーも頑張って、いい夏だったけれど、喜んでばかりではなく、ツアーに向けて気を引き締めていきたい。メンバーとスタッフ、これからも一丸となってやりますので、よろしくお願いします」と、決意を新たにしていた。ファンにとってもうれしい、今のサザンオールスターズのインパクトが感じられたこの夏だったが、桑田の意欲も体力も、上昇する一方だ。音楽特番やイベントが落ち着く時期に入っても、『やさしい夜遊び』を聴けば、そのバイタリティが伝わってくるだろう。さらに加速していく40周年イヤー、引き続き注目だ。(文=橋川良寛)

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