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SNSをしない窪田正孝が、貴重な“ファンへの想い”を語る 「こちらが『ありがとう』と言いたい」

リアルサウンド

18/10/5(金) 6:00

 映画『モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ』が10月5日から公開される。本作は、『モンスターストライク』を基にしたオリジナルストーリーの長編映画第2弾。13年前、空中都市”旧東京”と地上に残った”新東京”とに分断された現代の東京を舞台に、ある日、ソラという青い髪の少女が、危機を救うべく空中都市から地上へカナタを探しにやって来る。

 今回リアルサウンド映画部では、カナタの声を担当した窪田正孝にインタビュー。本作で初の声優に挑んだ理由や、30歳を迎えた今考える俳優の仕事について語ってもらった。(取材・文・写真=阿部桜子)

ーーなぜこのタイミングで声優に初挑戦されたのでしょう?

窪田:30歳の節目という年に、ちょうどオファーをいただいてお引き受けしました。ナレーションのような声の仕事をしたいと思っていたので、お話が来て嬉しかったです。

ーー近年、不幸な仕打ちにあう役柄が多い印象でしたが、今年はそこから脱却したような気がします。

窪田:そうですね。年を取ると自分が固まっていってしまうような気がして、たくさんの役に挑戦したいと思っています。年齢を重ねると筋肉が固まって体が動かなくなると思うんですけど、そんな風に凝り固まった人にはなりたくないなと。でもその反面、子供の心を持っていたいという気持ちもあるんですよね。いつまでも楽しいことをしていたいと思っています。

ーー今回声優に挑戦してみて、体を使った演技と違いは感じましたか?

窪田:体を使った演技と声だけの演技で大差はなく、むしろ分けることで、自分の芝居のできる幅を狭めることはしたくありませんでした。強いて大変だった点を言うと、台本との格闘ですね。でも、カナタが叫ぶところがあるんですけど、それは軽めのリハのつもりでやったテイクがOKになりました。意外とすんなりいけた面もありました。

ーー窪田さんは以前、『ケータイ捜査官7』のオーディションの際に三池崇史監督から「10年後に窪田を選んだ理由がわかる」と言われて嬉しかったと仰っていましたね。実際にあれから10年以上経ちましたが、振り返って今の自分はどうでしょうか?

窪田:まだ振り返るには早いと思っているんです。僕は俳優のお仕事って一方通行だと思っていて、役者にとってプライベートは正直どうでもいいと思っています。僕にとって現場での仕事が1番なんです。エゴサーチはしないので、世間にどう思われているかもよく分かりません。なんだか今だとおこがましい気もするので、振り返るなら死ぬときだと思っています。

ーー窪田さんはSNSもやられていませんし、ファンと接する機会が少ないと思います。先日写真集『マサユメ』のお渡し会が行われましたが、久しぶりの交流だったのではないでしょうか。

窪田:そうなんですよ! 香港や台湾とか海外から来てくれた人もいたり、10年間ずっと応援し続けてくださっている人もいたり、僕の前で涙を流してくれたりする方もいました。凄く嬉しかったですね。長くこの仕事をしていると、「初めまして」の刺激が少なくなるので、あのイベントは新鮮でした。微力ながら、ファンの方々の日々の生きる糧になれているのが光栄です。

ーーエゴサーチされないと言っていましたが、実はTwitter上に「お渡し会レポ」が溢れていて、ファンの皆さんが感動の声を挙げています。

窪田:本当ですか!? 嬉しいです。わずかな時間しか接することはできなかったですし、来られなかった方には本当に申し訳ないです。もっともっと一緒にいられる時間が作れたら本当はよかったんですけど。「ありがとう」の声をたくさん頂きましたが、こちらが「ありがとう」と言いたいです。

ーーファンの方に窪田さんの好きな役柄を聞いたときってすごくバラけている印象で、『Nのために』(TBS系)の成瀬慎司や、『アンナチュラル』(TBS系)の久部六郎、『HiGH & LOW』のスモーキーなど様々なキャラクターが挙がります。いい意味で代表作が固定されていないのが窪田さんの魅力だと思うのですが。

窪田:作品に溶け込むことを心がけているので、その成果が出ていると思うと嬉しいです。今挙げていただいた『Nのために』と『アンナチュラル』は、新井順子プロデューサーと塚原あゆ子監督にお世話になった作品です。僕は本当に素敵な方々と一緒に仕事できる機会に恵まれたんだなと思っています。僕だけの力じゃありません。たくさんの人たちと出会って今の僕が出来上がっているので、その人たちを裏切りたくないという一心で演じさせていただいています。

ーー8月6日に30歳の誕生日を迎えたばかりですが、この先の窪田さんは俳優としてどのようなビジョンを持っているのでしょうか?

窪田:ビジョンと言われると難しいですね。でも、芝居が1番という芯はブレずにいたいと思っています。

ーー“死ぬまで俳優”ですか?

窪田:それはわからないですね。楽しいことが見つかればそっちにいっちゃうかもしれません(笑)。でも、ここまで本当に苦しいことが多かったので、今ようやくこのお仕事を楽しめるようになりました。この先やってみたいことと言えば、大河ドラマですね。50歳、60歳になっても目の前にあることを楽しめる人でいたいです。1人で頑張るより誰かと一緒に何かを作っていくことが今の生きがいです。これまで主演を何本か務めてきましたが、だんだん自由が効くようになってきたので楽しく感じられるのかもしれません。最近だと『ヒモメン』(テレビ朝日系)でゲスト出演の方々に「この現場は楽しかったな」と思っていただけるように工夫してみました。僕にとって仕事は、ワークではなくプレイだと思っているので、とにかく楽しいことを追求し続けていきたいです。年を重ねても純粋な心を捨てたくなくて、例えば子供がコップの水をこぼそうとしたら大人は「やめなさい!」と叱りますよね。僕は、ダメだと言われるようなことを、あえてやり続けていきたいんです。

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