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波瑠×西島秀俊が語り合う、初共演作で感じた互いのギャップ 「イメージがすごく変わりました」

リアルサウンド

18/10/25(木) 18:30

 『海猿』『S-最後の警官-』などの作品で知られる小森陽一の小説『オズの世界』を映画化した『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』が10月26日に公開される。本作は、彼氏と同じ超一流ホテルチェーンに就職したものの、いきなり地方の系列遊園地に配属された22歳の新入社員・波平久瑠美が、悩み、迷いながら奮闘する模様を描いた、“遊園地の舞台裏”が舞台の“お仕事エンターテインメント”だ。

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 今回リアルサウンド映画部では、本作の主人公・波平久瑠美役で主演を務めた波瑠と、みんなから“魔法使い”と呼ばれ慕われるカリスマ上司・小塚慶彦を演じた西島秀俊にインタビュー。熊本にある実在の遊園地“グリーンランド”での撮影秘話や、初共演となったお互いの印象などについて話を聞いた。

ーー波瑠さんは今回脚本を読む前から出演が決まっていたそうですが、実際に脚本読んでからは作品にどんな印象を受けましたか?

波瑠:とてもボリュームのある作品になりそうだなと思いました。物語の中には登場人物もたくさんいますし、発生するイベントも多かったので、これは1本の映画に収まるんだろうかと。でも、それまではドラマのお仕事が多かったので、熊本で1か月間撮影をするという、じっくりと撮れる環境で取り組めるのはものすごく嬉しかったです。

ーー主演映画自体も久しぶりですよね。

波瑠:久しぶりですね。しかもここまで規模の大きい作品は初めてだと思います。

ーー西島さんはいかがですか?

西島秀俊(以下、西島):脚本が瑞々しくて、とにかく素晴らしいなと思いました。波多野(貴文)監督は『SP』シリーズや『BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』(テレビ朝日系)などの作品を手がけられてきた方なので、僕もハードな内容の作品でお会いするんだろうなと思っていたんですけど、この作品は題材も新鮮だったので、ぜひお受けしたいなと。波多野さんも橋本愛ちゃんも熊本出身なので、“熊本で熊本の映画を撮る”ことで、熊本を応援するという気持ちはどこかみんなの中にあったんじゃないかなとも思います。

ーー1か月も熊本で撮影したということで、皆さんの仲も深まったのでは?

西島:ずっとグリーンランドにいたので、そうでしたね。グリーンランドのスタッフの方々とも1か月一緒だったので、撮影が終わって飲んでいたら「西島くん、俺俺! 観覧車のシーンで待ってた俺だよ!」と話しかけられて、「あー! ありがとうございました」みたいなやりとりもあったんです。エキストラの方もたくさん来てくださったので、地元の皆さんと一緒に映画を1本撮ったという感じがして、本当に楽しい撮影でした。熊本の皆さんのサポートがあって完成した映画だと思います。

ーー今回初共演となったお互いの印象を教えてください。

波瑠:私は画面を通してでしか西島さんを見たことがなかったので、笑った顔を見たときにすごく不思議な気持ちになりました。おそらく皆さんの持っているイメージとはギャップがあって、明るく朗らかな笑顔をされる方だったので、イメージがすごく変わりました。怖い人だったらどうしようとか思っていたんですけど(笑)。

西島:怖いわけないじゃん(笑)。公安の人みたいな?(笑)

波瑠:勝手に厳しい人なのかなと思っちゃっていて(笑)。全然そんなことなかったですね。

西島:でも、波瑠ちゃんもクールビューティーぶっていますけど、全然そんなことはない(笑)。真顔で変なことを言う天然の面白い人ですね。今回は普段の面白さが映画にも反映されていると思います。

波瑠:私なにか言いましたっけ?

西島:いや結構変なことばっかり言ってたよ(笑)。ほのぼのとした人ですね。

ーー西島さんは最近シリアスな役柄が多かった印象だったので、今回のコミカルな役柄は確かに新鮮でした。

西島:でも今回は、コミカルな人物というよりは、“ぶっきらぼうな変わった上司”を自分ではやっていたつもりだったんです。なのですが、僕自身も完成した作品を観て、自分が思ったよりも笑っていたのには少し驚きました。それはやっぱり、チームとしての遊園地のメンバーがいい空気だったということですし、本当に面白い人たちだったので、自然と笑っていたんでしょうね。

ーー実際に観てから気付きがあったと。

西島:そうですね。自分の中ではこんなに笑っていなかったんだけどなという感じで(笑)。

波瑠:いや、すごい笑ってましたよ!(笑)

西島:笑ってたんだね(笑)。楽しくその場にいたんだなというのがよく伝わってくるよね。

ーー波瑠さんは役作りにおいて何かやったことはありましたか?

波瑠:私は1人であれこれしようとするのはあまり得意ではないので、監督や共演者の方々、環境などに肉付けしてもらう感じなんです。今回は久瑠美が1人置いていかれるシーンがすごく多いんですけど、周りに悪い人が1人もいないので、久瑠美自身に原因があるようなところもあって。なので、“頑張っているのにかわいそうな女の子”“認めてもらえない女の子”になってはいけないなと思って、「だから悪いんだよ」と言われるところをちゃんと残そうとは意識しました。そしたら、思っていた以上に口を尖がらせていました(笑)すごく嫌そう顔をしているなと(笑)。

ーー劇中では、水を浴びたり高いところに登ったりと結構体も張っていましたよね。

波瑠:遊園地でしかできないことをたくさんやりました。水は被ったし池にも飛び込んだし(笑)。でも特に、高いところに登ったのは、普通は行けないところだったので、ちょっと得した気にもなれました。

ーー遊園地の裏側を描いた今回の作品を通じて、何か初めて知ったことはありましたか?

波瑠:遊園地のお仕事は、お客さんに楽しんでもらうという意味で、私たちのお仕事と似ている部分があるんですよね。従業員の方々が、お客さんに1日を楽しんでもらうために、何年も経験を積み重ねていくというのは、役者のお仕事ともすごく共通する部分があるなと。従業員の方々がいい雰囲気でアットホームな感じでお仕事をやられているのが、撮影にもうまく活きたと思いますし、すごくいい時間でした。

西島:遊園地の従業員の方々はイヤホンをつけているんですが、ある方が「イヤホンには笑いと涙のドラマが詰まっている」と言っていたのが僕は印象的でした。お客さんが楽しんでいるときに、イヤホンの向こうでは実はいろんなことが起こっていて、従業員の方々は、みんな必死でトラブルを解決したり、大変な思いをしながらも、楽しくお仕事をされているというのが分かりました。今回映画を観ていただくと、「遊園地の裏側ってこうなっているんだ」というのが分かっていただけると思うので、そこは楽しんでいただけると思います。あと、僕が演じた小塚はモデルになっている方がいらっしゃるんです。小塚だけでなく、登場人物それぞれモデルになった実在の従業員の方がいて。僕のモデルになっている方は既にもう辞められているんですけど、もしも会いたくなったら、グリーンランドに行けばモデルの方に会えるというのも、実在の遊園地を舞台にしているこの作品ならではのことじゃないかなと思います。

ーー作品を通して、撮影で一番印象に残っていることは何ですか?

波瑠:いろいろありますけど……熊本の夏は尋常じゃなく暑い(笑)。すごくなかったですか?

西島:暑かった(笑)。あと、エキストラの方が本当にたくさん来てくださって、皆さん楽しそうに参加していたのが、やっぱり嬉しかったですね。

波瑠:花火のシーンと、最後の風船のシーンは凄かったですよね。

西島:あれはすごく楽しかったし嬉しかったです。本当に熊本の方たちと1本の映画を作ったという感じで。

波瑠:本当に皆さんの暖かさに支えられていました。(取材・文・写真=宮川翔)

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