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高畑充希と竜星涼の衝突が幕を開ける 『メゾン・ド・ポリス』登場人物たちの思惑があらわに

リアルサウンド

19/3/2(土) 6:00

 夏目(西島秀俊)が警察をやめた理由となった3年前の高遠建設での転落死と、ひより(高畑充希)が警察になったきっかけでもある父・尚人(水橋研二)の転落死。3月1日に放送されたTBS系列金曜ドラマ『メゾン・ド・ポリス』第8話は、このドラマのすべてのルーツとも呼ぶべき2つの事件にまつわる、登場人物たちの思惑があらわになる、極めて重要なエピソードとなった。

参考:竜星涼がキーパーソンに? 『メゾン・ド・ポリス』随所に散りばめられた“深い意味”

 冒頭から、3年前に転落死した高遠建設の元社員・池原慎吾の妻・美砂(荻野友里)に会いに行くひより。一方でメゾンでは、祖父が被害に遭ったオレオレ詐欺の犯人を捕まえてくれと依頼に来た少女・桃香(住田萌乃)に優しく接するおじさまたち。そして藤堂(野口五郎)が誘拐されたとの報せが届き、無茶振りの要求に慌てふためくメゾンの様子をどこかから盗聴している草介(竜星涼)の姿。

 すべてはひよりと美砂が、高遠建設の事件を追うフリージャーナリストの真琴(東風万智子)と会い、伊達(近藤正臣)がかつて高遠建設に天下りしていたという事実を知ったことから計画し、真琴の娘である桃香も巻き込んだ実に用意周到な“かまかけ”であったわけだがそれをまんまと見抜くあたり、メゾンのおじさまたちの持つ推理力の高さは凄まじい。しかしそれ以上に、冒頭のシーンから2週間のタイムラグがあったということを感じさせない構成の罠に、まんまと視聴者も騙されたことだろう。現代劇の連ドラでは特段日付が明示されない限り、あまり大きな時間の変化は生じないことが多いだけに、ひよりが常に同じ服装(スーツに黄色いコート)でいることを巧妙に使った大胆な脚本といえるだろう。

 もっとも、今回のエピソードではいわゆる“真相”という部分までは届いてはいない。その代わりに、これまで小出しにされていたあらゆる事柄が明らかにされることによって、ようやく『メゾン・ド・ポリス』というドラマが本筋へと向かうスタートラインに立ったというようにも見える。ひよりや夏目がメゾンに呼ばれた理由。草介の正体が警察内部の調査を行う警視庁人事一課、通称“ヒトイチ”であったという事実。

 そう考えると、これまでの7回のエピソードはひよりとメゾンのおじさまたちの信頼関係を構築するための伏線に過ぎなかったということだろうか。高遠建設との関係を隠していた伊達の、ある意味裏切りとも取れる行動があっても、それを乗り越えるだけの絆を作り出す過程が、これまで丁寧に丁寧に描かれてきたというわけだ。終盤でメゾンの面々を信じると宣言したひよりと、メゾンの面々を疑ってかかる“ヒトイチ”との衝突が幕を開け、そこに次週ついに高遠建設が正面から絡んでくるとなれば、なかなか面白いクライマックスへと突入してくれるに違いない。(久保田和馬)

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