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生田斗真、『いだてん』弥彦役で真骨頂を発揮 “アツさ”と“上品さ”を併せ持つキャラが話題に

リアルサウンド

19/2/17(日) 14:00

 豪華な俳優陣と脚本・宮藤官九郎で何かと話題になっているNHK大河ドラマ『いだてん ~東京オリムピック噺~』。すでに6話までの放送が終わっており、“いだてん”こと金栗四三(中村勘九郎)の才能も周りに知れ渡ってきたところ。目が離せなくなってきている。

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 そんな同番組は、今をときめく俳優陣が多々出演中。主演の中村勘九郎をはじめ、勝地涼、役所広司、竹野内豊、綾瀬はるか……。実に豪華な面々である。その中でも、これまでにない演技で話題になっているのが、四三の盟友・三島弥彦役の生田斗真だ。

 生田はジャニーズの中でも、いち早く俳優としての道を確立した人物である。もともとはジャニーズJr.内ユニット・Four Topsとして絶大なる人気を誇っていたが、徐々に俳優の道へ。グループに属したり、歌とダンスのパフォーマンスをあまりしないことから“異色のジャニーズ”とも呼ばれていたが、今ではジャニーズを代表する俳優として活躍している。

 生田が俳優として注目されだしたのは、2007年に放送された『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』(フジテレビ系)の中津秀一役の頃からだろう。容姿端麗かつムードメーカー的存在のキャラクターも相まって、一気に人気が集まった。当時、生田は『花より男子2(リターンズ)』(TBS系)や『ハチミツとクローバー』(フジテレビ系)など、いわゆる王道少女漫画系ドラマへの出演が多かった。しかし、コミカルな演技もシリアスな演技もスマートにこなし、演技の幅を見せつけていた。

 そして、2010年代。『人間失格』や『シーサイドモーテル』、『ハナミズキ』などの映画の主演も務め、2014年には大河ドラマ『軍師官兵衛』(NHK総合)に出演。キリシタン大名・高山右近役として、凛とした真っ直ぐな演技を見せた。その後も、『ウロボロス~この愛こそ、正義。』(TBS系)、映画『グラスホッパー』、『土竜の唄』シリーズ、『彼らが本気で編む時は、』、『友罪』などで主演を務める。アツい役、少しおバカな役、クールな役など、幅広いキャラクターを演技で表現してきたのである。

 そして、『いだてん ~東京オリムピック噺~』の三島弥彦だ。弥彦は、絵に描いたようなエリート。元警視総監の父、日本銀行総裁の兄、薩摩の華族出身の母という名家に生まれ、自身は東京帝国大学(現東京大学)の学生。さらにスポーツにも長けており、女性たちからも黄色い声援を浴びているような人物である。普段は名家の生まれらしく自信溢れる堂々とした立ち振舞いと落ち着いた話し方が印象的だが、それだけではない。天狗倶楽部のメンバーである時は異常に熱く、無駄にノリが良い。実際ナレーションでも「明治の世にこんなにうざくてチャラい輩がいるわけないと思うでしょうが、残念ながら実在したんです」と語られるほどだ。生田も上半身裸かつ真顔で踊るという振り切った演技を見せ、ネット上でも話題になっていた。このアツくて真っ直ぐな演技は、同じく宮藤官九郎が脚本を手がけた映画『土竜の唄』シリーズの菊川玲二とどこか通じる。一方で、玲二のように武闘派なだけでなく育ちの良さもにじみ出ている。つまり、生田はこれまでの演技経験を自分の中で融合し、新しい役ヘ昇華させているのではないだろうか。

 2月17日には、7話が放送される『いだてん』。この先も弥彦の出番はまだまだある。ストーリーが進むに連れて、弥彦に変化が表れる可能性も否めない。エリートでありつつも無駄にアツいという個性的な弥彦を、生田はどう育てていくのか。同作品で生田はまた一皮むけそうだ。  (文=高橋梓)

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