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『グラン・トリノ』以来の再タッグ 『運び屋』脚本家、クリント・イーストウッドの新たな挑戦語る

リアルサウンド

19/3/6(水) 11:00

 3月8日に全国ロードショーされるクリント・イーストウッド監督最新作『運び屋』より、脚本を担当したニック・シェンクのインタビュー映像が公開された。

参考:イーストウッドが描く前代未聞の実話! 宇野維正がこの春必見の『運び屋』をレビュー

 本作は、イーストウッドが『グラン・トリノ』以来10年ぶりに監督・主演を務めた、実話をもとにしたサスペンス。巨大な麻薬組織で、巨額のドラッグを運ぶ“伝説の運び屋”となった90歳の老人の姿を描く。

 イーストウッドが演じるのは、仕事一筋で家庭をないがしろにした挙げ句、事業の失敗で家財の一切を失ってしまった孤独な老人アール・ストーン。そのほか、『アリー/ スター誕生』のブラッドリー・クーパー、『マトリックス』シリーズのローレンス・フィッシュバーン、『アントマン』シリーズのマイケル・ペーニャ、『オーシャンズ』シリーズのアンディ・ガルシアらがキャストに名を連ねる。

 公開されたインタビュー映像では、イーストウッドとは『グラン・トリノ』以来、2度目のタッグとなる脚本家ニック・シェンクが、イーストウッドへの感謝と映画に込められたメッセージを熱く語っている。

 イーストウッドを念頭に書き上げたという主人公アールと麻薬組織の関係について、シェンクは「彼が使い捨てではないことを理解し、最も価値のある運び屋になっていく。彼らは、アールに誰も与えないような自由を与え、アールも彼らを魅了する。最初はアールに高圧的だった彼らが、『よお、元気か? お帰り!』と言うようになるんだ」と、どんな人をも魅了するアールの人柄が浮かび上がると語っている。

 アールが家族をないがしろにするほど熱中したデイリリー栽培の仕事についても、「この映画でデイリリーが重要なのは、その多くが1日しか咲かないからだ。もし人間なら、2度目のチャンスは大きな意味をもつ。2度目の人生をどう生きるか。2度目のチャンスを得た意味は何だろう。その時間に何をするのか、そのチャンスをどう活かすのかが、鍵となる」と力を込める。

 『ニューヨーク・タイムズ・マガジン』に掲載された記事を元に脚本を書き、それをイーストウッドに送ったというシェンクは、「クリントがこの映画に命を吹き込んでくれた」と語る。「自分のやり方で、多くのアイデアを注入している。脚本通りに撮影した『グラン・トリノ』とは違い、草稿をたくさん書いた。彼は人任せにせず、思慮深く、彼が作ったほかの映画とは異なることをやろうとしていた。僕が思いもしないことをたくさん考え出したんだ」と、新たな挑戦を続けるイーストウッドに大きな驚きと感銘を受けたと明かす。そして、俳優としての集大成となる演技を目の当たりにしたシェンクは、「見事に演じている。この作品にかかわれたことにひたすら感謝しているよ。本当に幸運だった。こんなことはめったにないだろう」と、巨匠へのリスペクトの言葉でインタビューを締めくくっている。(リアルサウンド編集部)

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