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永野芽郁、“天真爛漫女子”から“地味な女の子”へ 変化を支える演技力に迫る

リアルサウンド

19/2/17(日) 6:00

 現在放送中の『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系、以下『3年A組』)に出演する永野芽郁。NHKの連続テレビ小説『半分、青い。』でヒロインを務めた後の初のTVドラマ出演として注目を集めていた。彼女が演じているのは、柊一颯(菅田将暉)が生徒を人質にして教室に立てこもったクラスの学級委員長であり、亡くなった景山澪奈(上白石萌歌)の親友・茅野さくら。周囲の顔色をうかがい、つねに空気を読んで行動する内向的な性格で、クラスのヒエラルキー的には最下層にいるような存在だ。

【写真】『僕やり』の永野芽郁

 これまで明るいキャラクターを演じることが多かった永野。最初に女優として注目された映画『俺物語‼』では、主人公の猛男(鈴木亮平)に恋をする天真爛漫な女子高生を、続く『ひるなかの流星』でも教師に片思いするちょっと天然な女の子を演じていた。さらにドラマ『僕たちがやりました』(関テレ・フジテレビ系)では男子からも女子からも憧れられている明るく聡明な人気者を演じており、窪田正孝演じる主人公とのキスシーン&ベッドシーンは、永野の白く美しい肌と共に大きな話題を集めた。

 そして『半分、青い。』である。おそらくこの朝ドラで永野の名前を知った人も多いだろう。彼女が演じた楡野鈴愛は、天真爛漫を絵にかいたようなヒロインだった。残念ながら空気を読めないところがあり、なかには鈴愛に苦手意識を抱いた人もいるかもしれない。しかし、どんなことがあっても周囲から「鈴愛ちゃんなら仕方がない……」「いや、むしろ鈴愛ちゃんらしい」と許されてしまう鈴愛の愛嬌は、永野が天性のものとして持っている愛らしさがあってこそ成立していたものだと思う。実際、過去に何度か永野にインタビューをしたことがあるが、彼女自身も明るく天真爛漫で、さらにポジティブ。ここにあげた映画やドラマのキャラクターに近い印象があり、制作陣が彼女に天真爛漫なキャラクターを演じさせたくなる気持ちもよくわかる。

 が、『3年A組』で演じているのは、前述のとおり、つねにおどおどとしており、なんでも言うことを聞くことから陰で“奴隷”と呼ばれている地味な女の子だ。しかし、そんな彼女も第1話、第2話と物語が進んでいくうちに変化を見せており、第1話のラストで見せた甲斐隼人(片寄涼太)への飛び蹴りは痛快ささえ感じさせた。さらに親友である澪奈を救えなかったこと、そのときに自分がとった行動と向き合ったことで、彼女の中である種の強さが芽生え、回を重ねるごとに本当の意味での学級委員長に成長していることを感じさせる。永野はその変化を微妙な目の動きで表現しており、第1話と最新話を見比べてみると、明らかに表情が変わってきているのがわかるはずだ。

 先の読めないドラマがこれからどう転じていくのはもちろん、柊一颯のもくろみにいち早く気づいていたように見える茅野がどう物語に絡んでいくのか、そして最終的にはどう成長しているのかを楽しみにすると同時に、これまでの役柄とは真逆ともいえるキャラクターに挑んでいる永野の女優としてのさらなる飛躍に期待が高まるばかりだ。

 ちなみに、永野の違う顔をもっと見てみたいと思った方には、映画『ピーチガール』と『ミックス。』がおすすめ。どちらの作品でも小悪魔系女子をコミカルに演じており、永野のキュートさが炸裂している。

(馬場英美)

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