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Cherry Bullet、“TWICEの妹”ITZY、“BTSの弟”TXT…相次ぐK-POP新グループデビューの傾向

リアルサウンド

19/2/11(月) 10:00

 2月に入り、旧正月の慣習が強い韓国でも新人グループのデビュー予定が続々と明らかになってきている。今年は久しぶりに『PRODUCE 101(以下、プデュ)』関連以外で新しいグループをデビューさせる中堅・大手事務所の動きがあるようだ。

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 1月21日にタイトル曲「Q&A」を含むシングル『Let’s Play Cherry Bullet』でデビューしたCherry Bulletは、FTISLANDやCNBLUEが所属するFNCエンターテインメントからAOA以来6年ぶりに誕生した10人組の女子グループだ。『プデュ48』で歌唱力が注目されたへユンをメンバーに有し、台湾国籍のリンリンやエイベックス・アーティストアカデミー出身のココロ、K-POPカバーダンスユニット・MRY−N☆として『KCON』のステージ経験があるメイ、そしてレミと、日本人メンバーが3人含まれている多国籍グループとして韓国外からも注目されている。また、へユンとチェリンはBTSの所属事務所・Big Hitエンターテインメントの元練習生。代表のパン・シヒョクが審査員を務めていたオーディション番組『偉大な誕生』に参加したチェリンは、デビュー前のBTS・ジョングクとアメリカにダンス研修に行った経験もある。また、ボラとユジュはBTSの『LOVE YOUSELF』シリーズハイライト動画にそれぞれVとJINの相手役として出演、BTSがモデルを務めるSMART制服の広告にはユジュとジウォンが共演するなど、何かとBig Hitと所縁の深いメンバーが多いグループでもある。

 SMエンターテインメントから新しくデビューするのが、中国を拠点に活動する威神V(WayV)。NCTのメンバー4人にSMルーキーズ(SMエンターテインメント練習生内のデビュー予備軍)から新しく3人が加わった7人組だ。全員が中国系ではあるが、ウィンウィン、クン、シャオジュンは中国籍、ルーカスは香港、ヘンドリーはマカオ、ヤンヤンは中国系ドイツ人でテンは中国系タイ人と、“中華系”の多様性も感じられるグループだ。1月17日にNCT127の楽曲「Regular」中国語バージョンと「Come Back」「Dream Launch」の3曲を収録したデジタルアルバム『The Vision』をリリースした。グループ名にはNCTはつかず<LABEL V>というSMエンターテインメントと中国企業の合弁レーベルを通じてデビューするという、中国内のエンタメ事情に特化したグループだ。JYPエンターテインメントのBOY STORYの前例はあるが、韓国の芸能事務所が外国人の練習生のみで作ったグループを韓国外メインで活動させるというのは、新しいビジネス形式の流れかもしれない。

 JYPエンターテインメントから2月12日にデビューするのが、“TWICEの妹”とも言われる5人組の女子グループ・ITZY。イェジ、リア、リュジン、チェリョン、ユナのメンバー全員が2000年以降生まれだ。TWICEのデビューサバイバル番組だった『SIXTEEN』からデビューしなかったメンバーの中で唯一JYPに残留していたチェリョンは、昨年姉のチェヨンがIZ*ONEとしてデビューしたことで特に注目されている。オーディション番組『K-POP STAR』出演時から待ち望まれていた姉妹揃ってのデビューがようやく実現することになった。他にもStray Kidsのデビューサバイバル番組『Stray Kids』や『MIXNINE』に出演したリュジン、同じく『Stray Kids』『THE FAN』に出演したイェジなど、韓国内ではデビュー前から注目度が高いメンバーが集まっているグループと言えるだろう。

 2018年に世界的な人気が爆発したBTSの所属事務所・Big Hitも、6年ぶりに男子新人グループのデビュー(3月4日予定)を発表した。グループ名はTXT(Tomorrow X Together)。メンバーはヨンジュン、スビン、ヒューニング・カイ、テヒョン、ボムギュの5人組で、1999~2002年生まれとやはりメンバーの年齢は若いようだ。Big Hit初の外国籍メンバーであるヒューニング・カイ(アメリカ国籍)も含まれている。リリックと楽曲を全面に出したデビューティーザーが印象的だったBTSとは対照的に、紹介動画はどれもイメージやビジュアル重視でコンセプチュアルだ。Twitterの公式アカウントのフォロワー数はすでに130万を超えている(2月8日現在)。この“人気グループの弟グループ”への注目度の高さは世界共通で、アイドルファンドム独特の動きと言えるだろう。公式サイトは日本語・英語・中国語を含む4カ国語で記載されており、最初から海外活動を意識しているようだ。

 YGエンターテインメントの新人男子グループデビューサバイバル『YG宝石箱』からも、ようやくデビューメンバーが決定した。『YG宝石箱』は韓国・中国人メンバーを含むチームA・B・Cの他に、YGが密かに日本国内で育成していた日本人練習生のみで構成されたチームJの4組でデビューが争われた異色のサバイバル。ウェブベースの番組だったため放送中はiKONらが誕生した『WHO IS NEXT』ほどの一般注目度はなかったが、参加練習生の知名度もあり、デビュー決定以降の注目度はやはり高いようだ。当時10歳で出演した『K-POP STAR』で、優勝した楽童ミュージシャンに決勝で敗れたものの、幼少時のマイケル・ジャクソンにも例えられた抜群の歌唱力でお茶の間の人気者だったパン・イェダムが『YG宝石箱』に参加。イェダムのデビューはサバイバル中もほぼ確実視されていた。しかしラップに転向してわずか数カ月という14歳の日本人練習生・ハルトのデビューが最初に発表。次いでイェダム、有名テコンドーグループに所属していたジョンファン、キッズモデル出身のジュンギュ、ボーカル対決でイェダムに勝利した経験もあるジョンウ、練習生期間は7カ月だが複数事務所からのスカウト経験のあるジェヒョク、『MIXNINE』でデビューする予定だったヒョンソクの7名がTreasureとしてデビューすることがアナウンスされた。最年長のヒョンソクが1999年、最年少のジョンファンは2005年生まれという歴代のYG男子グループの中でも平均年齢の若いグループになりそうだ。

 しかし、これだけで終わらないのがYGだ。新グループ名のTreasureが発表された翌日、「NEW LINE UP」の文字と共にもうひとつ別のグループ・MAGNUMのメンバー発表が予告されたのだ。新たに発表された6人のメンバー、ユンビン、マシホ、ドヨン、ヨシノリ、ジフン、アサヒのうち、なんと半数が日本人メンバーだった(マシホ、ヨシノリ、アサヒ)。2つのグループを合わせて、まずはTREASURE13としてデビューするという。かつてSMエンターテインメントが構想していたEXO-KとEXO-Mのような“シンメ”的な活動を韓国と日本で行うのか、また違う形式なのか。いずれにしろ、今後の動向に注目せざるを得ないプロジェクトだろう。

 今回紹介した中堅以上の大手事務所の新しいグループの全体的な傾向としては“多国籍化”、または各国に合わせた独自のグループ形成という点だろう。資金やある程度のビジネス拠点が海外にもすでにあり、長期的な海外へのビジネス展開を最初から視野に置くことが可能な事務所ならではかもしれない。また、低年齢化も近年の特徴で、以前は未成年デビューの方が珍しかったが、現在では逆転傾向にある。練習生になる年齢自体も以前は高校生が多かったが、現在は小学生も珍しくなく、逆に20歳を越えるともはや入所は厳しいとみなされつつあるようだ。これらのグループには、日本以上に目まぐるしく変化する韓国のエンタメビジネス事情が反映されているのかもしれない。(DJ泡沫)

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