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欅坂46、初武道館は伝説のライブに? 平手友梨奈が語った大阪3rdアニラへの本音から感じたこと

リアルサウンド

19/5/9(木) 7:00

 『欅坂46 3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE』(以下、3rdアニラ)日本武道館が、いよいよ5月9日から3日間開催される。欅坂にとって武道館公演は、今回が初。昨年1月に同会場での公演が予定されていたが、平手友梨奈の負傷などで急遽中止となり、欅坂にとってもファンにとっても、平成時代にやり残した宿題となっている。そんな初の武道館公演は、4月に大阪で行われた笑顔の3rdアニラとはまた違った趣になりそうだ。

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 4月4、5、6日に初の大阪で行われた3rdアニラは、尾関梨香がブログで「今回のセットリストはとにかくずっと笑っていられる楽曲が多かった!ライブ中にメンバーの笑みがたくさん見れて、会場の皆さんのコールや笑顔が見れて、なんだか改めて人の温かさを感じた毎日でした」と綴るように、欅坂のライトサイドが色濃く出たライブだった。

 たとえば、新曲の「黒い羊」をはじめ、「避雷針」や「エキセントリック」のような人間のダークな部分が描かれる楽曲は極力抑えていた印象だ。守屋茜が『Mステ』風にタモリを演じる「KEYAKI TV」や、織田奈那の静岡クイズなどの面白映像、歴代衣装勢揃いのパフォーマンス、長濱ねるの「100年待てば」の演出、そして平手がデモ曲を聴いた時から「欅坂で絶対にやりたい」と思っていたという乃木坂46の「シンクロニシティ」のパフォーマンスなど、今までとは異なる特別演出で多幸感に満ち溢れたものとなっていた。

 お祝いであるこの舞台で、卒業が続いたグループの暗鬱なイメージを払拭しつつ、二期生の加入というリニューアルの意味も込められていたのではと考えられる。だが、今思えば、2ndアニラは平手が不在の公演で、大阪3rdアニラは従来のアイドルグループらしい明るいイベントとなっていたため、アニラは欅坂の別の未来を示す、“if(もしも)”的な要素が楽しめるライブにあえてしているのかもしれないとも感じた。同時に「こういう欅坂が好きなんですか?」と観客が問われていたようにも思う。

 ただ、やはり観客は「不協和音」や「黒い羊」のような楽曲の世界観を、全身全霊で表現して届けるクールな欅坂を求めている部分があるため、大阪3rdアニラはファンが「見てみたい」ものであったが、実際に「見たい」ものであったのかというと、正直物足りなさがあったことは否めない。それを最も強く感じていたのが、平手本人なのではと思ったのが、先日発売された『ROCKIN’ON JAPAN』(6月号)でのインタビューだ。

 平手が演出や制作に関わらなかったのは、この大阪3rdアニラがほぼ初めてだという。平手は、自分とグループのために一度、自身がステージに立つ以外は関わらないライブをやらなくてはいけないと考えていた。実際に任せたライブは「やっぱり、違うんだなって思いました」と腑に落ちていない様子を滲ませ、その経験から「できるだけ責任を負わなきゃっていうのはわかりました」と語っている。自分がやりたいことを描くために今、武道館に向けていろいろと打ち合わせをしていることも明かしていた。思い返せば、平手が2017年の1stアニラのセットリストに絶望したことから演出に関わるようになり、その後、欅坂のベストライブとの呼び声も高い『欅共和国2017』や『欅坂46 全国ツアー2017 真っ白なものは汚したくなる』最終日の衝撃的なエンディングなど、伝説的なライブを生み出し続けている。大阪3rdアニラをワンクッション置いたことで、これまで以上に平手の創作意欲が湧いてきていることが伝わってきた。それがどう具現化されるのか。守屋がブログで「今回もかなりカッコイイと思います」とコメントしていたが、大阪3rdアニラとは真逆のクールな欅坂が降臨し、ドラマチックな展開になることは間違いないだろう。

 前回、けやき坂46(現・日向坂46)に武道館公演を先越されてしまい、あの渡邉理佐も言葉にするほど悔しい思いをした欅坂。武道館を成功させたいというぞれぞれの熱い思いや、『おもてなし会』を経て一回り成長した二期生がデビューの地でもある武道館への凱旋など、様々な思いが集約した今回の武道館公演。爆発力はきっと計り知れないものになるはず。大阪では披露されなかった「黒い羊」や、体力と精神が消耗されることからファンの間では魔曲と呼ばれ、平手センターでのパフォーマンスは2017年の『NHK紅白歌合戦』、平手不在時でも2018年の『ビバラポップ!』以降、欅坂の中でしばらく眠っていた「不協和音」の封印が解かれるのだろうか。それは決してグループがダークサイドに陥るということではなく、小池美波が『ザ・ヒットスタジオ(火)』(MBSラジオ)で口にしていた「今の欅坂とこれからの欅坂」を感じることができる伝説のライブになるということだ。(文=本 手)

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