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いま、最高の一本に出会える

古畑星夏、『半分、青い。』佐藤健の恋人役で注目! ヒロイン永野芽郁と相反する魅力

リアルサウンド

18/6/4(月) 6:00

 幼い頃に左耳の聴力を失うも、ユニークな感性で人生を前向きに突き進むヒロイン・鈴愛(永野芽郁)が一大発明を成し遂げるまでを描く連続テレビ小説『半分、青い。』(NHK総合)。第9週「会いたい!」では、鈴愛が律(佐藤健)の同級生・正人(中村倫也)に、律が高校生のときに出会った弓道部の少女・伊藤清(古畑星夏)に惹かれる姿が描かれた。今回着目するのは、清を演じる古畑星夏である。彼女の凛とした雰囲気と快活そうな表情が印象的だ。

 清を演じる古畑は、2009年よりモデル・女優として活躍。主な出演作に映画『近キョリ恋愛』『一週間フレンズ。』、ドラマでは『きょうは会社休みます。』(日本テレビ系)や『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)が挙げられる。目鼻立ちのはっきりした彼女は、ハツラツとした鈴愛と違い、どの場面においても凛とした姿勢を崩さない。律に対して柔らかな表情を見せることもあるが、”弓道美少女”と評される彼女の隙のない雰囲気が、ヒロイン・鈴愛との大きな違いである。

 律は高校生時代、弓道部の試合に現れた清の姿を一目見て惹かれる。古畑演じる清の弓を引く凛とした姿は、視聴者にも印象深く残ったに違いない。髪を1つに結い、弓道着に身を包んだ彼女からは、鈴愛を含め梟会の面々にはない大人っぽさがある。容姿端麗で成績優秀な律とどこか似ている部分も感じられ、だからこそ律と清は互いに惹かれあったのだろう。大学で運命的な再開を果たした2人は言葉を交わす。短い時間ではあったが、律は清に「明日も会いたい」と伝える。その後、律は鈴愛に「清と再び会えたこと」を報告するとともに「これは運命だ」と話す。

 第9週では、律の思い出の中で弓道着姿だった清の私服姿がこれまた印象的だった。岐阜から東京へやってきた鈴愛と律とは違い、生まれは横浜だと話す彼女は垢抜けている。弓道着のときとは違い、体のラインに沿った上着とショートパンツ、それにニーソックスを合わせて履く彼女の姿からは都会の匂いを感じる。鈴愛の明るい衣装とは対照的に、モノトーンか落ち着いた色の衣装だ。古畑はそのスラッとした体で服を着こなし、色気を出しすぎず、けれど鈴愛とは違う「女らしさ」を醸し出している。弓道着のときとは全く印象が違うものの、特徴的な凛とした雰囲気が崩れないあたり、彼女からあふれる「自信」が垣間見える。そしてこの垣間見えた自信とプライドの高さが、今後鈴愛と律の恋愛模様を大きく動かしていくことになる。

 鈴愛と律の恋愛模様に大きく関わる存在である清。6月2日放送の第54話では、鈴愛の台詞が印象的だった。母・晴(松雪泰子)に「鈴愛は律君だと思った」と言われ、「鈴愛が律でも、律は違う」と返す鈴愛。正人と花火をし、そのことをウキウキした表情で話したときと違って、鈴愛は小さな声で言葉を返す。正人に恋心を感じながらも、どこか律のことを考えてしまうのだろう。清はそんな鈴愛と相反する存在となるのだ。

 第9週ではまだ清と鈴愛の面識はない。しかし鈴愛はすでに律から話を聞いており、清の存在は知っている。鈴愛は昔から自分を支えてくれていた律の恋を応援するが、第54話で発した台詞こそ、彼女の律に対する想いなのだろう。そんな折、第10週予告では、清と鈴愛が取っ組み合いの喧嘩をしている姿が見られた。顔を合わせることになった2人の間に何が起きたのだろうか。清との再会をきっかけに、鈴愛と律の関係が大きく進展することに間違いない。

 古畑は自身が演じている伊藤清というキャラクターについて「律のことが本当に好きだからこそ、自分の知らない律の姿を知っている鈴愛に嫉妬してしまう」と答えている(『半分、青い。』オフィシャルブックより)。美しく、弓道の達人でもある清。そんな彼女だからこそ感じるコンプレックスと、律への想いが、鈴愛への嫉妬に大きく関わることが示唆されている。自身の役について「清はある意味、このドラマにおいては悪役」と話す通り、第10週では彼女のプライドの高さが露見する回になるのだろう。しかし古畑が、清の複雑な心境を深く理解し演じることで、ただの“嫌な女”にはならないはずだ。(片山香帆)

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