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いま、最高の一本に出会える

「水木洋子と女性脚本家の世界」

日本映画の傑作が揃う「水木洋子と女性脚本家の世界」が開催中

ぴあ

19/5/12(日) 0:00

東京の神保町シアターで特集上映「水木洋子と女性脚本家の世界」が開催されている。タイトルの通り、女性脚本家による作品を上映する企画で、水木洋子、和田夏十ら日本映画を語る上で欠かすことのできない作家たちの代表作・名作をスクリーンで楽しめる。

今回の特集では1908年生まれの田中澄江から1966年生まれの奥寺佐渡子まで9人の女性脚本家の作品を取り上げる。

田中澄江は演劇の世界で活動した後に映画脚本を手がけるようになり、成瀬巳喜男監督の『めし』や『流れる』、吉村公三郎監督の『夜の河』などの脚本を執筆。本特集では平岩弓枝原作の『旅路』と、田中絹代が監督を務めた『乳房よ永遠なれ』が上映される。

特集のタイトルにもなっている水木洋子は日本映画界を代表する名脚本家のひとりで、1949年に亀井文夫監督の『女の一生』でデビューした後、成瀬巳喜男監督の『山の音』『浮雲』、今井正監督の『ひめゆりの塔』『キクとイサム』、市川崑の『おとうと』などの名作を数多く手がけた。そのキャリアは文芸作品を脚色したものから、超大作映画、社会派映画など多岐に渡っており、今回の特集では6作品が選ばれた。

そのキャリアの中でほぼ全作品を私生活上のパートナーでもある市川崑監督のために執筆したのが和田夏十だ。恋愛映画の傑作『恋人』を単独で執筆した彼女は、夫婦の共同執筆のペンネームだった“和田夏十”をひとりで使用するようになり、『黒い十人の女』『炎上』『東京オリンピック』など市川崑作品に欠かすことのできない作家として活躍。今回の特集では市川がキャリアの中で2度映画化した『ビルマの竪琴』(本特集では1956年製作版を上映)と横山泰三の漫画を原作にしたコメディ『プーサン』が上映される。

他にも楠田芳子、大野靖子、平岩弓枝、宮内婦貴子、那須真知子、奥寺佐渡子が脚本を執筆した作品を上映。男性社会ともいえる映画界で奮闘し、筆の力だけで作品世界を立ち上げてきた女性脚本家の魅力を存分に味わえるラインナップになっている。

水木洋子と女性脚本家の世界
6月7日(金)まで神保町シアターで開催

・上映作品
『旅路』監督:村山新治 脚本:田中澄江
『乳房よ永遠なれ』監督:田中絹代 脚本:田中澄江 ※デジタル上映

『甘い汗』監督:豊田四郎 脚本:水木洋子
『驟雨』監督:成瀬巳喜男 脚本:水木洋子
『もず』監督:渋谷実 脚本:水木洋子
『あらくれ』監督:成瀬巳喜男 脚本:水木洋子
『山の音』監督:成瀬巳喜男 脚本:水木洋子
『にっぽんのお婆ぁちゃん』監督:今井正 脚本:水木洋子

『ビルマの竪琴 《総集編》』監督:市川崑 脚本:和田夏十 ※デジタル上映
『プーサン』監督:市川崑 脚本:和田夏十

『故郷は緑なりき』監督:村山新治 脚本:楠田芳子
『居酒屋兆治』監督:降旗康男 脚本:大野靖子
『惜春』監督:中村登 脚本:平岩弓枝、中村登
『野菊の墓』監督:澤井信一郎 脚本:宮内婦貴子
『わが心の銀河鉄道 宮沢賢治物語』監督:大森一樹 脚本:那須真知子
『お引越し』監督:相米慎二 脚本:奥寺佐渡子、小此木聡

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