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Mrs. GREEN APPLEとMONGOL800、マカロニえんぴつとユニコーン…若手バンドのルーツを探る

リアルサウンド

19/4/8(月) 7:00

 4月3日にニューシングル『ロマンチシズム』をリリースしたMrs. GREEN APPLEの大森元貴(Vo/Gt)が作風に大きな影響を受けたと語るアーティストの1人に、MONGOL800のキヨサク(Vo/Ba)が挙げられている。

(関連:Mrs. GREEN APPLE、キャッチーなだけではない魅力 全曲に通ずる“寂しさ”に注目

 若手ミュージシャンがその音楽性やパフォーマンスにおいて「影響を受けた」と語るのは、かつては洋楽のミュージシャンが多い傾向にあった。しかし、日本国内でロック/ポップス音楽が独自に進化を遂げた昨今では、大森のように洋楽だけでなく邦楽のミュージシャンをルーツに持つミュージシャンも多くなっている。

 今回は、大森をはじめ、現在注目を集める若手ミュージシャンと彼らに影響を与えたアーティストを3組紹介しよう。

■Mrs. GREEN APPLE・大森元貴:MONGOL800
 大森が影響を受けたと豪語するMONGOL800は、1998年に沖縄県で結成された3ピースバンド。キヨサクが手掛ける、ストレートでありながら繊細なメッセージ性の高い歌詞が人気の理由のひとつだ。

 2018年にリリースされたMrs. GREEN APPLEのアルバム『ENSEMBLE』に収録された「はじまり feat.キヨサク from MONGOL800」では、大森の熱烈なラブコールによりコラボレーションを果たした。

 現在ではギターボーカルを務める大森だが、音楽を始めたばかりの小学生の頃、生まれて初めて結成したバンドではキヨサクに影響を受け、ベースボーカルを務めていたという。大森がバンドで初めてカバーした曲は、MONGOL800の代表曲「あなたに」(参考:Mrs. GREEN APPLE、新アルバムで大森元貴の原点MONGOL800とコラボ)。MONGOL800の楽曲の魅力には、思わず一緒に歌い出したくなるようなキャッチーなメロディも挙げられ、Mrs. GREEN APPLEのも共通点を感じる。様々なミュージシャンや歌手にカバーされることも多く、時を超えて愛されるその普遍性の高さに、大森も大きな影響を受けたのだろう。

■THE ORAL CIGARETTES・山中拓也:L’Arc~en~Ciel
 今年も各地のフェスに出演し、勢力を拡大し続けるTHE ORAL CIGARETTES。楽曲の作詞・作曲を手がけ、バンドの中心的存在である山中拓也(Vo/Gt)は、影響を受けたミュージシャンとしてL’Arc~en~Ciel・hyde(Vo)の名前を挙げている。

 1991年結成以来バンドシーンの最前線を走り続け、国内外で人気を集めているL’Arc~en~Ciel。山中は、小学生の頃に兄の影響でL’Arc~en~Cielに出会い、それ以来リスペクトし続けていると語っている(参考:【GG】THE ORAL CIGARETTES・山中拓也、大人嫌いだったからこその現在)。

 当時兄に薦められてベースの演奏を始めた山中が、初めてコピーしたという曲はL’Arc~en~Cielの「Blurry Eyes」。骨太なギターロックから壮大なバラードまで網羅した幅広い作風、そしてミステリアスでセンチメンタルな世界観の歌詞を歌い上げるhydeの艶やかな歌声など、L’Arc~en~Cielの魅力は尽きない。結成から28年が経つ現在でも衰える気配がないパワフルなライブパフォーマンスも、彼らの魅力のひとつだ。

 山中のボーカルやパフォーマンスにも、そんな彼らからの影響を感じる。楽曲の良さだけでなく、パフォーマンスやボーカルスタイルなども、L’Arc~en~Cielが山中をはじめ若きミュージシャンたちを魅了してやまない理由なのではないだろうか。

■マカロニえんぴつ・はっとり:ユニコーン
 現在人気急上昇中のバンド・マカロニえんぴつ。メインコンポーザーを務めるはっとり(Vo/Gt)に強く影響を与えたミュージシャンは、1986年結成の5ピースバンド・ユニコーンだ。

 多彩な作風とメンバー全員が作詞・作曲・歌唱を行うという自由なスタイルで人気を集めながらも、1993年に一度解散したユニコーン。しかし、2009年に復活を遂げ、以来精力的な活動を続けている。

 バンドを始めたきっかけがユニコーンだったと語るはっとり。彼の名前も、ユニコーンのアルバム『服部』に由来している。

 アルバム『服部』に収録された同名の楽曲には、骨太なビートロックサウンドや肩から適度に力の抜けた雰囲気、飾らない言葉で綴られた歌詞など、ユニコーンの魅力が詰め込まれている。

 独自性の高さと素朴な雰囲気が共存したユニコーンの楽曲から伝わってくるのは、時代を超えた“ロックの楽しさ”。はっとりのように、解散前の活動をリアルタイムでは知らない世代のミュージシャンをも虜にする魅力が、ユニコーンには満ち溢れている。

 奥田民生(Vo)を彷彿とさせるはっとりのボーカルスタイルだけでなく、“マカロック”を掲げ活動するマカロニえんぴつのバンドスタイルにもユニコーンに通ずるものがあるのかもしれない。

 「人の身体は食べたものによって作り上げられている」という言い回しはよく耳にするかと思うが、ミュージシャンの音楽的感性も同様に、耳にしてきた音楽によって作り上げられているのではないだろうか。

 ミュージシャンのルーツとなる音楽を辿ってみれば、その音楽をより深く濃く楽しむことができるだろう。(五十嵐文章)

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