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長濱ねる、今夏に欅坂46を卒業へ 中心人物としてグループを牽引した活躍を振り返る

リアルサウンド

19/3/10(日) 6:00

 欅坂46の長濱ねるが、8thシングル『黒い羊』の活動をもってグループから卒業することが発表された。

参考:欅坂46 長濱ねるのノスタルジックな魅力 音楽にまつわる思い出語ったラジオを聞いて

 昨日よりスタートしている全国握手会が彼女にとって最後の握手会。卒業時期については昨日のミニライブのMCで「この夏」と示しており、卒業後の活動についてはブログ(長濱ねる公式ブログ)にて「約束なく気持ちを緩めて考えられたらなと思っています。心を込めて生きていきますね」と明言は避けている。4月に大阪フェスティバルホール、5月に日本武道館で開催される『3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE』に長濱が出演するのかが注目されるところだ。

 長濱は1期生オーディションの最終審査まで進みながらも、家族の説得で一度はデビューを断念。その後、たった一人のけやき坂46(現在は日向坂46)のメンバーという形で加入した長濱は、欅坂46との兼任を続け、初のソロ曲「また会ってください」が与えられるほどの人気メンバーへと成長していく。2017年9月、5thシングル『風に吹かれても』のリリースタイミングで兼任解除。けやき坂46としては初めての全国ツアーを開催している最中で、多忙を極める長濱の体調を考慮しての対応だった。

 2017年12月には故郷長崎・五島列島で撮影した1st写真集『ここから』を発売し、2018年上半期写真集ランキング1位を獲得、累計発行部数は20万部を超える大ヒットを記録する。坂道AKBの「国境のない時代」ではセンターを担当。頭脳明晰で『くりぃむクイズ ミラクル9』、『ザ・タイムショック』(以上、テレビ朝日系)などのクイズ番組のほか、単発の冠番組『ねるねちけいONLINE!』(NHK総合)、初主演ドラマ『七夕さよなら、またいつか』(日本テレビ系)にも出演。ラジオではメインパーソナリティを務める『欅坂46 こちら有楽町星空放送局』、単独でのメインパーソナリティとなった『欅坂46のオールナイトニッポン』、ホリデースペシャルとして組まれた『欅坂46・長濱ねる 二十歳の一曲』(以上、ニッポン放送)に出演するなど、その親しみやすい性格と愛くるしいルックスから欅坂46の中でも独自のポジションを確立していた。

 最近は、『こちら有楽町星空放送局』の欠席や『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)にも姿を見せずファンからは心配の声が挙がっていたのも事実。「黒い羊」のMVでは、一人長濱が階段を降りるシーンがあり、MVで平手友梨奈が持つ彼岸花の本数3本(卒業メンバーの人数)が、音楽番組出演時には4本になっていることも長濱の卒業を示唆していたのではないかとファンの間で予想されていたが、それを裏付ける確証はない。『欅って、書けない?』(テレビ東京)の企画「新成人メンバーによる大人ツアー!」にてニューハーフバーに出向いた長濱が、「『やりたいこと』と『やった方がいいこと』はどっちを優先した方がいいんですか?」と相談し、「やりたいことをやればいいのよ」という回答に涙を流す一幕は、自身の思い描くビジョンと実際の活動が乖離していたとも取れる。けやき坂46のラストライブであり、日向坂46の初ライブとなった『デビューカウントダウンライブ!!』翌日の卒業発表というのも、けやき坂46を見届けるようなタイミングだ。

 「欅坂46の詞は、彼女たちを見ていた僕の、観察日記のような気がします」というのは秋元康が『クイック・ジャパンvol.135』のインタビューで語っていることで、長濱の最後のソロ曲となった「否定した未来」は迷い、苦悩し、本当の自分を見つけられずにいる彼女を想像させる。18歳の夏、故郷・長崎で撮影された写真集『ここから』のインタビュー、あとがきには欅坂46加入後、居場所を探し続けた彼女の赤裸々な思いが綴られている。葛藤しつつも少しずつ自分の世界の扉を開いてきた長濱は「今いる場所で試行錯誤しながら少しずつ改善していけたらいいけど、全てを変えてしまうのも一つの手段だと思います。今いる環境が全てに感じてしまうけど。外は広いのかもなー。と」と記しており、この2年間でその根本にある思いが形になったとも捉えられる。

 2018年2月には長崎市観光大使に就任しており、写真集では「ゆくゆくは平和のための国際貢献活動に携わるような人になりたいです」と明かしていた長濱。欅坂46としてのパフォーマンスが見られなくなるのは残念だが、“やりたいこと”を優先した彼女の決断を応援したい。(渡辺彰浩)

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