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「老人ファーム」ポスタービジュアル

介護職員の青年が直面する現実、カナザワ映画祭受賞作「老人ファーム」公開

ナタリー

19/4/9(火) 7:30

「老人ファーム」が4月13日より東京・ユーロスペースで公開される。

カナザワ映画祭2018「期待の新人監督」部門で観客賞を受賞した本作の主人公は、老人ホームで介護職員として働き始めた青年・和彦。施設の管理者のやり方に疑問を持ちながらもなんとか仕事をこなしていた和彦だったが、ある夜に入居者のアイコが部屋からいなくなり、その責任を負わされることになってしまう。三野龍一が監督を務め、弟の三野和比古が脚本を執筆。和彦役の半田周平のほか、麻生瑛子、村上隆文、山田明奈、亀岡園子、堤満美、白畑真逸らが出演している。

「太陽を盗んだ男」で知られる映画監督・長谷川和彦は「『老人ホーム』で働く青年の『ウロウロ不器用に生きる姿』を描いて、秀逸。ラストシーン、青年が不敵な笑顔を獲得するまでの冒険譚だ。その語り口に『惜しい』と思わせる隔靴掻痒の感は否めないが、必見の意欲作には違いない」と本作についてコメント。緒方貴臣、前野朋哉、内田伸輝、浅生マサヒロらのコメントは下記に掲載した。

なお公開期間中には、舞台挨拶やさまざまなゲストを迎えたトークショーを実施。緒方、前野のほか「岬の兄妹」の片山慎三、「アストラル・アブノーマル鈴木さん」の大野大輔、「脂肪の塊」の天野友二朗、「僕の帰る場所」の藤元明緒、「タリウム少女の毒殺日記」の土屋豊といった映画監督や、しじみ、根矢涼香、日高七海、里内伽奈といった女優も登壇する。詳しくはユーロスペース公式サイトで確認を。

長谷川和彦(映画監督)コメント

先ず「老人ファーム」というメインタイトルに魅せられた。「老人ホーム」で働く青年の「ウロウロ不器用に生きる姿」を描いて、秀逸。ラストシーン、青年が不敵な笑顔を獲得するまでの冒険譚だ。その語り口に「惜しい」と思わせる隔靴掻痒の感は否めないが、必見の意欲作には違いない。

緒方貴臣(映画監督)コメント

劇中の老人ホームは、姥捨て山なのか、楽園なのか。
主人公は、ヒーローなのか、理性を失った狂人なのか。
そして三野監督は、善人なのか、露悪趣味な偽善者なのか。
その答えは、あなたの目で確認して欲しい。
勧善懲悪になりがちな題材を安易な二元論にしなかったところに好感が持てた。

前野朋哉(俳優、監督)コメント

老人ホームの介護のお仕事。
ここ近年いろんな事件も起きていますが、改めて大変なお仕事だとわかりました。
三野監督はそれをじっくりと、辛抱強く捉えています。
物事を飲み込み過ぎた時、人はどう変貌するのか……
最後まで本当に目が離せません!

内田伸輝(映画監督)コメント

主人公とその周囲にいる人々は、深いコミュニケーションを取ることもなく、ストレスだけをためていく。それはまるで、今という時代の何らかの危機的状況をあらわしているかのようだ。ひょっとしたらこの映画は、あなた自身の話しかもしれないし、あなたの友達の話しかもしれない。

浅生マサヒロ(映画監督)コメント

空気のない世界からバーンと飛び出す瞬間、主人公と作者がシンクロするのを感じた。あっ、好きな映画だと感じた。

元村直樹(国立映画アーカイブ 教育・事業展開室 客員研究員)コメント

フレッシュな弟の脚本を、確かな腕を持つ兄が映画にしあげた。自主映画界に一石を投じた三野兄弟の第一歩を目撃してほしい。

(c)2019 映画「老人ファーム」

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