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ゴールデングローブ賞、“本命不在”の今年は大波乱の結末に ラミ・マレック、クイーンに感謝の言葉

リアルサウンド

19/1/8(火) 11:30

 例年アカデミー賞の前哨戦は混戦が繰り広げられ、それにある程度の目処が立つのが最重要前哨戦として知られているゴールデングローブ賞だ。しかし、現地時間1月6日に発表された第76回ゴールデングローブ賞は、“本命不在”の今年の賞レースを見事に証明する大波乱の結末を迎えたといってもいいだろう。

参考:<a href=”https://www.realsound.jp/movie/2019/01/post-300435.html”>菊地成孔の『アリー/ スター誕生』評:完璧さのインフレーション</a>

 最も注目が寄せられていた作品賞<ドラマ部門>に輝いたのは日本でも大ヒットを記録中の『ボヘミアン・ラプソディ』。同作ではフレディ・マーキュリー役を演じたラミ・マレックも主演男優賞<ドラマ部門>を受賞し、授賞式に出席していたブライアン・メイとロジャー・テイラーをはじめとしたクイーンへの感謝を込めたスピーチで大いに会場を沸かせた。もっとも、作品評価が振るわなかった一方でラミの演技が大絶賛を獲得し、その後押しで作品評価も伸びてきている印象を受ける本作。現在全米各地で着々と発表されている批評家協会賞ではまったく相手にされていないが、この結果が本番のアカデミー賞にどう影響するのか注目が集まるところだ。

 一方、<ミュージカル・コメディ部門>の作品賞を受賞したのはファレリー兄弟の兄ピーターが単独でメガホンをとり、昨年9月のトロント国際映画祭で観客賞(アカデミー賞への最初の切符と言われている)を受賞した『グリーンブック』。同作は共通部門である助演男優賞と脚本賞を含めた3部門に輝き、今年の最多受賞作品となった。もちろんこれで盤石の状態でアカデミー賞へ駒を進めることになるわけだが、主演男優賞<ミュージカル・コメディ部門>でヴィゴ・モーテンセンが『バイス』のクリスチャン・ベールに思わぬ敗退を喫したことだけがネックか。『バイス』は最多6ノミネートを獲得したが、この1部門だけで見事に存在感を示した。

 今年の最大のハイライトが待ち受けていたのは、主演女優賞<ドラマ部門>だ。『アリー/ スター誕生』で堂々と映画初主演をこなしたレディー・ガガが最有力と目され、主題歌賞も同作の「Shallow」が受賞。パーフェクトなお膳立てがなされた中で、名前が呼ばれたのは今回で5度目の候補となったグレン・クローズ。周りからの喝采に驚きの表情を浮かべる大女優がステージ上で涙を見せる姿と、会場が一体となったあたたかなスタンディング・オベーションからは、アカデミー賞でクローズが“無冠の女王”の称号を返上することへの期待が否応なしに高まる。

 また、日本からノミネートされた『万引き家族』の受賞が期待されていた外国語映画賞は大方の予想通りアルフォンソ・キュアロン監督のメキシコ映画『ROMA/ローマ』が輝き、同作は監督賞も受賞。細田守監督の『未来のミライ』がノミネートされていたアニメーション映画賞では前哨戦をリードする『スパイダーマン:スパイダーバース』が危なげない勝利を飾った。

 はたして今回受賞を果たした作品が順調にアカデミー賞で見せ場を作るのか、それとも大逆転が待っているのか。まだまだ今年の賞レースは先が読めないところだ。第91回アカデミー賞は1月22日にノミネートが発表され、2月24日(とも現地時間)に授賞式が行われる。 (文=久保田和馬)

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