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広瀬アリスが語る、女優としてのスタンス 「イメージを崩して、壊して、作り上げての繰り返し」

リアルサウンド

18/7/19(木) 6:00

 滝藤賢一と広瀬アリスがW主演を務める連続ドラマ『探偵が早すぎる』(読売テレビ・日本テレビ系)が7月19日よりスタートする。井上真偽の同名小説を実写化した本作は、事件を未然に防ぐ探偵・千曲川光が、父親の遺産5兆円を突如相続することになり、親族から命を狙われてしまう女子大生・十川一華を守る模様を描いたコメディ・ミステリーだ。

参考:広瀬アリス、“作品を背負う”女優へ 『わろてんか』や『巫女っちゃけん。』でみせた実力

 今回リアルサウンド映画部では、十川一華役を務める広瀬アリスにインタビューを行い、共演者である滝藤賢一とのやりとりや自身が演じる役柄について、また今年芸能活動10周年を迎えることから役者としての意識の変化などについても話を聞いた。

ーー今回の主演ドラマにはどのような意気込みで臨んでいますか?

広瀬アリス(以下、広瀬):滝藤(賢一)さんとW主演なので、とても心強いなと思いました。撮影はまだ始まったばかりなんですけど、コメディ要素が強い面白いドラマになると思います。思いっきり振り切ってやりたいです。

ーー2016年から主演映画は立て続けに公開されましたが、連続ドラマの主演は今回かなり久しぶりですよね。

広瀬:そうですね。私は主演を務めるのに映画もドラマもあまり違いは感じませんが、ドラマの方が期間が長いんですよね。どちらにしてもプレッシャーに負けちゃうので、主演というのはなるべく考えないようにしています。今回はどちらかというと、滝藤さんが主演だと思ってやっているぐらいで(笑)。なので、私は完全に滝藤さんを頼りにしつつ、皆さんにいっぱい甘えようかなと(笑)。でも、出番が多い役でもあるので、そこはしっかりと私と滝藤さんで空気を作っていけたらなと思っています。

ーー滝藤さんとは今回初共演になりますね。

広瀬:ご一緒する前は滝藤さんは無口なイメージがとても大きかったんです。でも実際は、初日からとてもフレンドリーな方でした。滝藤さんは今『半分、青い。』(NHK)もやられていて、私も一つ前の『わろてんか』(NHK)に出ていたので、朝ドラの話とかで盛り上がったり、現場でワイワイやったりしています。

ーー朝ドラに関してはどんな話を?

広瀬:「長いよね」っていう話を(笑)。この前は「最近、娘(鈴愛/永野芽郁)が帰ってきちゃったから大変なんだよ」って言っていました(笑)。

ーー今回広瀬さんが演じる、突如5兆円の遺産を引き継ぐことになった女子大生の十川一華は、勝ち気な性格で、滝藤さん演じる探偵・千曲川といつも反発し合っているという設定です。制作発表時には「テンション的な部分で言うと私とすごくソックリだと思います(笑)」とコメントしていましたが、割と自身と近いイメージなんでしょうか?

広瀬:本読みと衣装合わせの間に時間が空いたので、バクバクおむすびを食べていたことがあったんです。そしたら、それを見た監督に「そういう感じ、超一華っぽい!」って言われたこともあったぐらいで(笑)。なので、あまり作り込むというよりかは、このままの感じでいけたらいいなと。どっちかというと、自分の方に寄せている感じですね(笑)。

ーー台本を読む限り、一華のリアクションも大きな見どころになりそうなので、広瀬さんの表情の変化にも期待が高まります。

広瀬:表情はもうコロコロ変わります。セリフで「あ~!」と叫ぶシーンがあるんですけど、「あ~!」で終わるのはやめたいなと思っているんです。監督からはどんどんセリフを付け足していいよと言われているので、「あ~!」から「お~! うぇ~!」みたいな(笑)。これからどんどん皆さんのお芝居も拡がっていくんだなと思ったらすごく楽しみです。テンションのことだけで言ったら、私自身もリアクションは激しい方なので、すごくやりやすいなと思います。

ーーそんなー華ですが、思いを寄せている大学のイケメン同級生・城之内翼(佐藤寛太)とのシーンではまた違う一面も見られそうです。

広瀬:普段は騒ぐだけ騒いどいて、そこは女の子になろうと思っています。「誰?」というぐらいに、そこは切り替えていこうかなと。同じ人間なんですけど、表情も中身もコロコロ変わっていくのが面白いのかなと思っています。

ーー家政婦・橋田政子役の水野美紀さんとのやりとりにも注目ですね。

広瀬:私、水野さんの若い頃に似ているとよく言われるんです。ずっとお会いしたいなと思っていたので、今回共演できるのはすごく嬉しかったです。最初は親子役かなと思っていたら全然違ったんですけど(笑)。まだ一緒のシーンは撮影していないのですが、本読みの段階でバンバンみんなのセリフを遮っていて、「うわっ! 橋田さんだ!」とその時点で既にめちゃめちゃ面白かったんですよ。これで動きがついたら……私もしかしたら笑いを堪えられないかもしれないです(笑)。笑ってる顔が普通に映って、そのまま放送されちゃうような気がして、そうならないよう頑張ります(笑)。

ーー事件が起きる前に解決してしまうという設定も探偵モノとしては非常に珍しいですが、思いの外コメディ要素も強いようですね。

広瀬:今までの探偵ドラマと比べてハラハラドキドキは少ないんですけど、その分コメディ要素がハンパないんです。想像している以上に皆さんが本当にハジけているんですよ。台本以上のことをすごくやられているので、木曜の深夜、一番疲れているときにこのドラマを観て、笑ってスッキリした気持ちで寝ていただければ嬉しいです。

ーー広瀬さんにとって、今年は芸能生活10周年と言う節目の年になりますね。ここ数年で一段と役者としてステップアップした印象があるのですが、自身ではどのように感じていますか?

広瀬:本当にいろんな方々にいいねと言っていただく機会が増えているんですけど、自分ではその実感はあまりなくて。やっている身としては実は感覚はほぼ変わっていないんです。でも、「楽しくやる」ということをモットーにしているので、それで結果がついてきてくれているというのは嬉しいです。

ーーいいねと言われるようになったのは具体的にどの辺りからですか?

広瀬:最近はやっぱり『わろてんか』ですね。でも、20歳を過ぎてから本当にいろんな役をやらせていただいているので、私自身の幅も拡がってきて、自分のスタンスがしっかり固まってきたのかなと感じています。その中でも今回はまた特殊な振り切れる役なので、思いっきり振り切っていきたいです。女優のお仕事をしている以上は、イメージをどんどん崩して、壊して、作り上げての繰り返しだと思っているので、また今回の作品では一華のイメージを作りたいです。

ーーひとつのイメージにとらわれないというか。

広瀬:お芝居をやっていても、“広瀬アリス”が前に出るのがすごく嫌なんです。“広瀬アリスがやっている役”というイメージではなく、“〇〇の役をやっている広瀬アリス”という感じで、その役を立てたいんです。バラエティをやっているときはもちろん広瀬アリスになるんですけど、そうやっていろんな面を見せていけたらいいなと思っています。

ーーお芝居に関して、まだやれていないことで今後やってみたいことはありますか?

広瀬:悪役とかはやってみたいです。いい子だったり等身大だったり、かわいそうな女の子みたいな役柄が今まで多かったので、テレビに出るだけで嫌われるような、皆さんが作品を観て「あいつ嫌なヤツだな」と思っていただけるような役はやってみたいなと思います。そうやって、どんどんイメージカラーを変えていきたいですね。10周年という節目の年ではありますけど、ああなろうこうなろというよりかは、マイペースに自分らしく、モットーである「お芝居は楽しくやる」を崩さないように、11年目をしっかり迎えたいなと思います。(取材・文・写真=宮川翔)

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