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三代目 J SOUL BROTHERS、再始動への道ーー各メンバーのレベルアップを紐解く

リアルサウンド

19/1/31(木) 8:00

 三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEが、今年の元日に行った“再始動”の宣言は、ファンたちに大きな衝撃と期待を与えた。4月13日の大阪公演を皮切りに、5大ドームツアー『三代目 J SOUL BROTHERS LIVE TOUR 2019 “RAISE THE FLAG”』を行うことのほか、ツアーに先駆けて1年3カ月ぶりとなるニューシングルを3月13日にリリースすることも発表。さらに、グループロゴも一新している。

参考:三代目 J SOUL BROTHERS、7人集結で漂う“無敵感” 2019年の活動への期待

 2017年、代表曲である13thシングル「R.Y.U.S.E.I.」が100万ダウンロードを突破するミリオンセラーを記録し、同年に行われたツアー『三代目J Soul Brothers LIVE TOUR 2016-2017 “METROPOLIZ”』と『三代目J Soul Brothers LIVE TOUR 2017 “UNKNOWN METROPOLIZ”』によって、年間ドーム公演数全37公演、動員数188.2万人(ライブビューイング40万人含む)で史上最多を記録するなど、三代目 J SOUL BROTHERSは名実ともに日本を代表する音楽グループのひとつになった。

 頂点を極めたグループとして、その後は個々の活動に力を入れていた。2018年6月6日にリリースされた新アルバム『FUTURE』に収録された長編ドキュメンタリー映画『SEVEN/7』には、当時の三代目 J SOUL BROTHERSが直面した壁と、メンバー各々の挑戦がリアルに記録されている。メンバーは、トップグループとして自覚を抱くがゆえに、さらに自己を更新するにはそれぞれが新たに何かを成し遂げなければいけないと認識していた。いわば、メンバー全員がスーパースターになることを求めていたのだ。そのためには、各々が本当にやるべきこと、情熱を持って打ち込むことのできる分野で、結果を残さなければいけない。

 リーダーの一人であるNAOTOは、LDH apparelの取締役に就任し、自身が立ち上げたブランド「STUDIO SEVEN」のクリエイティブ・ディレクターとして活躍するとともに、ヒップホップグループ・HONEST BOYZ®の活動にも力を注いできた。「STUDIO SEVEN」は、ニューヨークのブルックリンにて開催されたオンラインメディア『HYPEBEAST』が主催するフェス型イベント『HYPEFEST』に出展するなどして、日本発のストリート系のハイブランドとして認知が広まりつつある。昨年12月8日には、初の路面店「スタジオ セブン 中目黒(STUDIO SEVEN NAKAMEGURO)」もオープンした。HONEST BOYZ®としては、ファレル・ウィリアムスとのコラボ曲「TOKYO DIP feat. PHARRELL WILLIAMS」などの楽曲を発表した。

 もう一人のリーダーの小林直己は、演技で世界への挑戦を始めた。英会話を学び、2017年に公開された出演映画『たたら侍』のハリウッド・プレミアでは、流暢な発音で現地記者たちの質問にも応えた。今年公開予定のリドリー・スコットが製作総指揮を務めるNetflixオリジナル映画『アースクエイク・バード(原題)』に出演することも決定している。『SEVEN/7』では、自身の持つ日本的なイメージが海外の作品でも活かせると考えて、俳優としての道を歩むことになったと明かしていた。

 同じく演技の世界で活躍しているメンバーは他にもいる。岩田剛典は、EXILE TRIBEによる総合エンタテインメント『HiGH&LOW』シリーズのコブラ役として大人気となり、主演を務めた『去年の冬、きみと別れ』(2018年)などの映画では高い評価を獲得。今をときめく人気俳優として幅広い層から支持を得るように。ラジオパーソナリティーとして人気の山下健二郎も、演技の世界でメキメキと力を付け、昨年公開の映画『DTC -湯けむり純情篇- from HiGH&LOW』では主演を務めた。今年は鈴木おさむ監督の映画『八王子ゾンビーズ』で主演を行うことも発表されている。

 音楽的な意味合いでは、登坂広臣と今市隆二、そしてELLYことCRAZYBOYの活躍に着目したい。登坂広臣はHIROOMI TOSAKA名義でアルバム『FULL MOON』をリリース。世界的DJであるアフロジャックとのコラボレーションで、J-POPとダンスミュージックの融合を新鮮な角度から提示してみせた。一方の今市隆二は、RYUJI IMAICHI名義でブライアン・マックナイトやNE-YOといった海外のアーティストとともに、王道のR&B路線を追求し、アルバム『LIGHT>DARKNESS』をリリース。シンガーとして新たなレベルへと到達した。ELLYはラッパー・CRAZYBOYとしての活動を本格化。ソロツアーも成功させ、昨年には早くもベストアルバム『NEOTOKYO FOREVER』を完成させた(ちなみに今年、登坂と今市はそれぞれ俳優としても活動し、ELLYはeスポーツの世界にも進出している)。

 ここ1~2年のメンバーの活動を振り返ると、各々が明らかにレベルアップしたのが伺えるだろう。しかもその活動は、既存のファンにアピールするというより、新しい世界に挑戦する種類のものだった。ドキュメンタリー映画『SEVEN/7』で明かされているように、メンバーの活動はそれぞれだったが、全員が三代目 J SOUL BROTHERSとしてのプライドを持ち、お互いを信じて活動を行い、しっかりと結果を残してきた。まさに切磋琢磨する関係性である。グループとしての本格的な再始動に、期待がかからないわけがない。

 三代目 J SOUL BROTHERSは、洋楽のダンスミュージックで用いられるインストゥルメンタルのサビを取り入れることによって、近年のJ-POPシーンに新たなモードを提示したグループとしても知られている。海外の大物トラックメイカーとのコラボレーションによって生まれる大胆な楽曲構成は、彼らの強みであるダンスへの注目度も高めた。グローバルな展開も意識した、近年のメンバーによる活動は、そんな彼らのスタイルを次なるステージへと誘うはずだ。進化したパフォーマンスを目にする日が、今から待ち遠しい。(松下博夫)

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