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西川貴教は情熱を背負って音楽で挑戦し続けるーー『SONGS』で語った自身の原点と今後の夢

リアルサウンド

19/5/17(金) 7:00

 西川貴教が、4月27日放送の『SONGS』(NHK総合)に出演した。

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 番組冒頭で、『SONGS』責任者である大泉洋と対面し「T.M.Revolutionさんです」と紹介を受けると「違います!」ときっぱり否定し、「西川貴教、新人アーティストとして出演させて頂いています」と説明した。T.M.Revolutionとして1996年にデビュー、『NHK紅白歌合戦』に5度の出場を果たしCMやバラエティ、ミュージカルなど活躍の場を広げ続けてきた西川。番組を通して、このタイミングで新人の“西川貴教”名義を掲げ原点に立ち返ることの意味と、新たなことに挑み続ける彼の原動力を感じることができ、心を打たれる場面も多かった。

 メジャーデビューを果たしたT.M.Revolution以前に、ビジュアルバンドのボーカルを務めていたという西川は、故郷の滋賀を出て大阪でバンドを結成。当時よく出演していた大阪市内のライブハウスを訪れた西川は、「自分が、これ(音楽)しかないという覚悟を決めた場所だし、お客さんが1人でもいるならプロとしてやっていくんだという心構えができたのが大阪でしたね」と振り返った。

 ステージ上で当時を懐かしむ西川に「貴ちゃん」と声をかけたのは、西川の音楽人生に大きな影響を与えたという当時のバンド仲間だった川口幸政。音楽の道を両親に反対され、家出同然で大阪に出た西川を家に泊めていたという川口は「(西川は)めちゃめちゃ歌うまかったですね。この人はプロになるんだろうなと思いました」と当時を回想し、突き抜けるような西川の高音は今でも覚えていると話した。

 別々の道を歩む2人の胸に今でも刻まれている歌というのが、ロックバンドPERSONZの「DEAR FRIENDS」。西川は「当時一緒にいた仲間のことも思い出すし、1人だったら腹くくれなかったし、仲間がいたから(音楽を)できたと思う。当時の仲間でも(音楽を)続けたいのに芽が出なかったり、見つけてもらえなくて続けられなかった人がいっぱいいる中で、(自分が)やらせてもらえるのであれば『もっと自分も頑張らないとな』という気持ちになる」と語り、「DEAR FRIENDS」を熱唱した。

  音楽のプロとして、いや、国民的エンターテイナーとして歩み続けてきた西川が大切にしている活動が故郷の滋賀県で立ち上げた野外音楽イベント『イナズマロック フェス』である。きっかけは、「音楽でふるさとに恩返ししたい」という気持ちと、母親が病気を患ったことだったといい「地元に帰りたいけど中々帰るタイミングを作れずにいて、(故郷で)仕事を作ろうと思って始めたのがこのフェスでした」と明かす。開催当初、開催が無謀だと言われていた『イナズマロック フェス』は昨年で開催10周年を迎えたが、その前年に母を亡くした西川。「(フェスが終わると)いい歳の息子の頭を(母が)撫でてくれるんですよ。それが僕の唯一のご褒美だったので、それが励みで毎年(フェスを)やれてたんですよね」と、母が強い支えになってくれていたことを語った。

 現在は新人歌手として、レコード店巡りやショッピングモールでのイベントなど挑戦を続ける西川。T.M.Revolutionとしてはすることのなくなった下積みの活動を通して、周りのファンや関係者がくれる応援が自分をもう一度奮い立たせてくれるのだという。T.M.Revolutionという屋号を一度置き、「自分自身でもう一回魅力的な人になりたい」という西川の想いに大泉も共感を示した。「西川貴教としての目標はありますか?」と大泉に問われると、「西川貴教として代表作ができるようになることですね。あと、海外へのトライって壁はまだ高いと思うけど、国とか地域関係なくいろんなコラボレーションがしたいです」と野望を語った。

 番組のラストには「いくつになったら挑戦しちゃダメとか夢見ちゃダメとか決まってないし、人生100年なんていうんだったら自分はまだ40代なんだからもうちょっと夢見てもいいでしょ? って思っています」と力強く語り、「UNBROKEN (feat. 布袋寅泰)」を披露。〈天命は挑戦だ〉〈その胸に咲く信義はあるか〉と、ずっと変わらずに音楽への想いを持ち続け、自身を鼓舞するために新人歌手という原点に戻る挑戦を選択した西川の決意をそのまま歌にした楽曲は、とんでもない生命力と彼にしか歌えないという説得力に満ち溢れていた。仲間が音楽にかけた情熱や、母をはじめ自分を応援してくれる人たちの情熱を背負って歌い続ける西川の挑戦に、この先もずっと追い風が吹き続けることだろう。

 なお西川貴教は、5月17日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演し、「UNBROKEN (feat. 布袋寅泰)」を披露する。
(神人未稀)

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