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岡田将生と竜星涼が交わした3つの約束 『昭和元禄落語心中』は“落語”と“命”をテーマに

リアルサウンド

18/10/13(土) 13:00

 NHKドラマ10『昭和元禄落語心中』が10月12日に初回放送を迎えた。本作は、岡田将生、竜星涼、山崎育三郎が本格的な落語に挑戦することでも話題となっていた。また、原作コミックは累計200万部を突破、関智一、石田彰、山寺宏一らが声優を務めたアニメもヒットを記録しており、満を持しての実写化に期待が高まっていた。

参考:岡田将生ら役者陣の落語シーンは息をのむ迫力! 『昭和元禄落語心中』は演目の演じ分けにも注目

 舞台は昭和50年代の東京。刑務所帰りの元ヤクザ・与太郎(竜星涼)と八代目遊楽亭八雲(岡田将生)との出会いから始まる。八雲の落語に惚れ込んだ与太郎は弟子入りを申し込む。弟子を取らないことで有名だった八雲だが、与太郎の申し入れをすんなりと受け入れる。

 与太郎は、八雲と小夏(成海璃子)と生活を送るうちに、かつて八雲とともに落語界の一時代を築いた天才・二代目遊楽亭助六(山崎育三郎)の存在を知る。小夏の実父でもある助六の落語は、人懐っこくて温かみのあるもので、冷淡で技術も頭を使う八雲の落語とは正反対だった。助六は早くして妻のみよ吉(大政絢)とともに亡くなっていた。

 本作のテーマは“落語”と“命”の2つ。戦前のまだ娯楽が少なかった時代、落語は絶頂期を迎えていた。人々が寄席へ足を運び、老若男女誰もが笑う、そんな時代を生きた八雲だが、自分の芸を後世に残そうとは考えていなかった。

 八雲は与太郎に3つの約束を課す。1つ目は「八雲と助六の落語を全て覚えること」。2つ目は「助六と果たせなかった落語の生き延びる道を作ろう」というもの。八雲は、この約束をどちらか1人が欠けたとしてもできない事だと言う。そして3つ目は「自分より先に死なないこと」だった。

 八雲は、噺の内容が現代の人々の感覚と合わなくなってきていることを肌で感じていた。落語界の今後について語り、花火を見上げながら「だったらパッと散った方がいくらか粋じゃ…」と呟く八雲。その姿には、唯一無二である自分の芸とともに心中しようという考えが表れていた。その理由は、まだ定かではないが助六の死が関係しているはずだろう。

 与太郎のように落語に人生を動かされた人もいれば、全く興味のない人もいる。そして八雲のように命と使命を背負って落語をする人もいる。こうしたそれぞれの想いの先に自分の落語がある。本作は、与太郎が、八雲や小夏の過去を背負い、受け止めていくことで自分の落語を見つけていくヒューマンドラマとしても成り立っている。

 第2話では、八雲と助六の出会いが描かれる。兄弟分だった彼らの友情と死の真実が語られることによって物語はきっと新たな展開を見せていくだろう。(馬場翔大)

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