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ゴールデンボンバー、“新元号ソング”「令和」最速リリース 生配信から滲んだバンドの姿勢

リアルサウンド

19/4/1(月) 18:10

 4月1日、多くの人が新元号が発表されるのをテレビの前、YouTubeなどでの生配信で今か今かと心待ちにしていたことだろう。そんな中、発表より少し前からLINE LIVEで生配信を行っていたのがゴールデンボンバーだ。キュウソネコカミが歌詞に新元号を取り入れた「ギリ昭和」のMVを公開したり、GLAYがツアータイトルに、清竜人がアルバムタイトルに新元号を入れるなど、各アーティストが様々な形で新元号発表に合わせて動いていた。しかし、ゴールデンボンバーは前々から“新元号ソング”をどこよりも早く制作、発売、発表すべく進めていたのだ(そんな彼らに対抗するYouTuberがいたのも面白い)。楽曲、MVだけでなく4月1日に配信で、4月10日CDで発売する同楽曲のジャケットも新元号部分以外は制作し、LINE LIVEでは視聴者とともに発表までの緊張感を共有する。そんな彼ららしい取り組みは注目を集め、LINE LIVEでの生中継は一時中断する場面も。計10万人以上が視聴していたようだ。

(関連:https://realsound.jp/2019/02/post-316603.html

 11時半過ぎに発表された新元号は「令和」。これを受けゴールデンボンバーはすぐに残りのレコーディングとMV撮影・編集などに取りかかる。約1時間後、LINE LIVE上で完全版MVが公開されると、視聴者も共に作り上げたような不思議な一体感が生まれていた。エレクトロなサウンドが耳に残る新曲は、イントロの〈Chu Churu〉から新元号「令和」を取り入れたサビ部分まで、一度聴けば覚えてしまうキャッチーさに満ちている。DA PUMPのヒットソング「U.S.A.」を彷彿させるMVとサウンド、そしてサビのダンス。メンバーが和服に身を包んでいるのも“日本”を意識したようで、「U.S.A.」と対照的だ。

 また、途中で披露されるパラパラ風の振付は、鬼龍院翔がふかわりょうのネタ「小心者克服講座」に出てきた振付が忘れられず取り入れた、というエピソードも。他にもMVには『ドラえもん』のタイムマシン、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのデロリアンを思わせる映像もあり、全体的にノスタルジックな雰囲気が漂う。喜矢武豊による新元号を発表する菅官房長官のモノマネもなかなかクオリティが高く、彼ららしいコミカルさが前面に出ているように感じる。

 一方歌詞をよく見ると改元を騒ぐ世間についていけないという不安を歌いながらも、全体として〈今は我々の人生は自分次第だから〉〈ほんの僅かに残る悔いは未来じゃもういらない〉と前向きな歌詞となり、新時代へ背中を押してくれるような楽曲に仕上がっている。実はメッセージソング、応援ソングとしても読み取れる奥深い内容なのだ。

「皆さんに制作現場を見てもらいたくて。ひとつのイベントとして、こういうのもアリかなと」(鬼龍院翔/「ゴールデンボンバー鬼龍院翔、平成音楽シーンへの愛と憎」より)

 “最速”で新元号ソングをリリースする取り組みに注目が集まりがちだが、彼らの目的はそれだけではない。常に世間を楽しませることを考え続けているのだ。そして、発表前日の鬼龍院のブログには「明日がいろんな意味で楽しみです(^-^)」とあった。何より彼ら自身がこうしたチャレンジを誰よりも楽しんでいる、それがゴールデンボンバーというバンドの大きな魅力であることを今回の“新元号ソング”で確信した。(村上夏菜)

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