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いま、最高の一本に出会える

志の輔が銀座の能楽堂で2週間の落語会を開催

ぴあ

19/1/8(火) 0:00

お正月でにぎわう銀座で、立川志の輔の落語会が初日の幕を開ける。名付けて『志の輔らくご GINZA MODE』。

会場は2017年にオープンした大型商業施設・GINZA SIXの中の二十五世観世左近記念観世能楽堂。空気のピンと張りつめた厳かな能舞台に、長唄連中による出囃子が流れたとたん、ふわりと空気が緩む。橋掛かりから志の輔が登場し、鏡板を背に高座へ上がる。能舞台に落語家……この取り合わせが何ともユニークだ。

能楽といえば、正面の鏡板と橋掛かりというシンプルな構造の舞台に、恋の妄執や修羅の幻影が描き出される中世の芸能。シンプルさでは落語も負けていない。座布団の上に演者はたったひとり。巧みな話芸で聴く人の脳内に劇空間を立ち上げる。特に志の輔の新作落語は、『歓喜の歌』など、まるで上質のお芝居や映画を見ているように劇的でリアル。

そしてまた能楽は神様へ奉納する芸能という意味合いも強いが、落語は、この世であくせく生きている市井の人々が聞いて笑って、時に涙して、そして癒されるもの。

このGINZA SIXでの落語会は昨年にひきつづき2度目の試みとなる。能舞台という、無駄をそぎ落とした何もない空間で今年はどんな化学反応が起こるのか。初詣ならぬ、銀座詣がてら、能舞台+落語を体験できるのがうれしい。また観世能楽堂のシートは背もたれの形や座席間隔にゆとりがあるため、和服での鑑賞にもハードルが低くなりそうだ。

1月21日(月)まで。

文:五十川晶子

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