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SCREEN modeが手に入れた“等身大の音楽性” 『Funky Star』ツアーを振り返る

リアルサウンド

18/8/26(日) 12:00

 今年でデビュー5周年を迎えるSCREEN modeのテーマは“等身大”だ。最新アルバム『1/1』ではロック、オールディーズ・ポップ、スカ、ジャズ、ソウル・バラードなど内に秘めた音楽性を大解放。アニソンアーティストの枠を超え前進する力強い意欲を示してくれたが、その成果を見せるのはやはりライブ。6月24日、渋谷duo MUSIC EXCHANGEで行われた『SCREEN mode LIVE TOUR 2018 -Funky Star-』。札幌、大阪、名古屋を経てたどり着いたツアーファイナル・東京で、勇-YOU-(Vo)と雅友(Gt)の二人はどんな決意を見せてくれるのか?

 ゴシックな黒のコートで決めた雅友がフライングVをかき鳴らし、金髪にオレンジのベストを身にまとう勇-YOU-が勢いよく歌いだす。1曲目「アメイジング ザ ワールド」から半端ないスピード感で、ステージ上もフロアも一気にヒートアップ。1曲目から全員がタオルをぶんぶん振り回し、さらにスピードを上げ「ROUGH DIAMONDS」へ。雅友が華麗なタッピングのソロを決める。サポートのドラム、ベース、キーボードを含むバンドはとにかくパワフルで、一体感は抜群だ。

「今日は最後まで盛り上がっていきましょう!」(雅友)

「ツアー各地で積み重ねた気持ち、全部出し切りたいと思います!」(勇-YOU-)

 赤いライトが妖しく回る「Mr. Satisfaction」は危険な香りいっぱいに、ロカビリー風の4ビートに乗った「ワナガナCHANGE!」はお洒落でダンサブルに。徐々に音楽性の幅を広げながら、都会的なソウル・ポップス「True Sweet Heart」へと繋ぐ展開が実にスムーズ。勇-YOU-が甘く囁く〈お前のこと……愛してるよ〉というセリフに悲鳴のような歓声が上がる。勇-YOU-のルーツはもともとブラックミュージックで、ソウルフルな歌いぶりはお手の物だ。一転して明るいオールディーズ・ロックな「哀しみRouge」へ、SCREEN modeの楽曲は1曲1曲くるくる変わる趣向を凝らしたアトラクションだ。

「自分で作った歌を自分で演奏して、それを聴きに来てくれる人がいる。僕たちは恵まれていると思うし、感謝しています。本当にありがとう」

 真面目な挨拶でしんみりさせた直後、ユーモアたっぷりの話術でツアーグッズを紹介する。雅友のツンデレぶりも、BGMを嬉々として演奏するバンドのノリの良さも、ライブでしか味わえない親密な空気感が楽しい。パンクなTシャツとGジャンに着替えた勇-YOU-が、アルバム『1/1』のラストを飾る素晴らしいソウルバラード「Time Over」を歌っている。切ない思いを込めたハーモニカが胸に沁みる。ピアノバラード「Distance」も含め、バラードシンガー・勇-YOU-の成長ぶりは5年前には想像できなかったほどに目覚ましい。

 ここからアコースティックコーナー。まずは今回のツアー恒例の“ご当地カバー”を1曲。東京出身アーティスト代表として勇-YOU-が選んだのはMr.Children「Everything(It’s You)」で、あの複雑に入り組んだメロディを、カホン、フレットレスベース、ピアノ、アコースティックギターをバックに完璧に歌いこなすが、めちゃくちゃ巧い。逆に「Happiness!」では観客にリードを任せ、コール&レスポンスで会場全体が一つになった。ステージの上下に区別はない、ライブは参加することに意義がある。みなぎる盛り上げスピリットにかけては、SCREEN modeのライブはどんなアーティストにも負けてはいない。

「声出せる? 後半戦、一緒に盛り上がっていこう!」

 ここからはとことんアッパーでダンサブル、ハッピータイムの始まりだ。揃いの振付で大騒ぎの「WHY NOT!」、サビでジャンプしまくる「Naked Dive」、“Hey! Hey!”と観客の合いの手が最高に楽しいスカパンク「Jumpin’ Now!!」。「みんなのつらい時に背中を押せるように」と前置きして歌った「アンビバレンス」は、じっくり聴かせるスローな前半からアップチューンへと一気に加速し、ハイテンションのまま「DISTANT GOAL」へバトンを渡す流れがばっちり決まった。勇-YOU-が「もっとだ!」と歌いながら煽っている。雅友が勇-YOU-に寄り添ってポーズを決める。ロックバンド・SCREEN modeのパワーはハイレベルだ。

「もっともっと一つになれますか。一つになろうぜ!」

 一つになる、すなわち「One」。明るく弾むエイトビートに乗り、雅友がステージ下手まで歩み出てギターを弾きまくる。いよいよクライマックス、ラストチューンは初期からの代表曲「STAR PARK」だ。四つ打ちのビート、回るミラーボール、そして全員一致のハイジャンプ。およそ2時間近く休む間もない全身運動の果て、フロアに漂うのはエクササイズを終えたあとのような爽快感だ。

 アンコール。とっておきの「Reason Living」でさらなる全身運動を要求する、今日のSCREEN modeはとことん貪欲だ。さらにビッグニュース、勇-YOU-が声優として参加するアニメ『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』オープニング主題歌に決まった、8月29日リリースの新曲「GIFTED」のうれしい初披露。初めて聴く曲は、疾走するエイトビート、分厚いハードロックギターの壁、サビで一気に明るく突き抜けるメロディを持つ、SCREEN modeらしい攻撃的ロックチューンだった。8月からの放送開始が楽しみだ。

 ここまで来たらあとはゴールテープを目指して走り抜けるだけ。「極限Dreamer」で一気にぶち上がり、「IMPACT」でジャンプしまくり、誰一人悔いを残さず歌いまくる。SCREEN modeのライブは最後の瞬間まで笑顔しかない。「また会いに来てくれるか!」と勇-YOU-が叫ぶ。次のライブはいよいよデビュー5周年記念、12月2日の『SCREEN mode 5tn Anniversary LIVE』、場所はSHINJUKU FACE。5年かけて等身大の音楽性を手に入れたSCREEN modeが、未来へ向けてどんな景色を見せてくれるのか。期待は高まり続ける。

(文=宮本英夫)

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