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SEVENTEEN、「Happy Ending」で描くCARATとの物語 グループの魅力引き出す振付も

リアルサウンド

19/6/3(月) 7:00

 SEVENTEENが5月30日に日本デビュー1周年を迎えた。正式デビュー前からコンサートなどで日本で精力的に活動している彼らを追っていると、意外な気がするが、日本デビューしてからはたった1年なのだ。

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 1周年を迎えるにあたり、日本での初シングル『Happy Ending』を5月29日にリリースした。今回ももちろんSEVENTEENのメンバー自身が制作に携わった自作曲だ。すでにオリコンデイリーチャートで1位になり、発売早々好調な出だしだ。今回は「Happy Ending」の魅力について紐解いていきたい。

■「Happy Ending」の主人公はSEVENTEENとCARAT
 SEVENTEENといえば、作詞作曲からダンスの振り付け、コンサートの演出まで自ら手がける“セルフプロデュースアイドル”として有名なグループだ。これは韓国の作品のみならず、日本で活動するようになってからも変わらず、自分たちが中心となって手がけている。今回のシングル表題曲「Happy Ending」は、日本オリジナル曲だ。前回の「CALL CALL CALL!」と同様、ウジが作詞作曲に関わっている。

 「Happy Ending」は映画をモチーフにして、大好きな人を守りたいという主人公の思いが描かれている。歌詞を読み解いていくと感じるのが、この物語は主人公であるSEVENTEENと、そして“君=CARAT(ファン)”の2人の話だということだ。後半に〈この物語は君を守る話さ/だけどね エンディングは君が僕を守る〉という歌詞が出てくる。そして〈二つのエンディング二人それぞれ/手を伸ばして繋げた Happy Ending〉と続く。つまり、〈僕〉が一方的に〈守る〉のではなく、お互いが守りあっていく2人の物語になっている。そして、その“僕と君”は“SEVENTEENとCARAT”を指していると言えるだろう。

 最後には〈流れるクレジット 光る/君の名前 隣にいる 僕の名前は ずっと一緒さ〉と、君と僕の物語は“Happy Ending”を迎える。

 シングルリリースのタイミングで雑誌『anan』の表紙を飾ったSEVENTTENは、記事のインタビューで今回のシングルについて語っているが、歌詞について「今までは韓国語で書いた歌詞を日本語に訳してもらっていたのですが、今回のサビ”聞かせて、聞かせて、愛してる”は最初から日本語で書いたんです」(ウジ)と語っている。またウジは「日本では愛しているより大好きの方がよく使うよと言われたんですけど、僕は愛してるの方が重みがある気がしたので、変更せずにそのまま歌うことにしました」とも話している。「好き」と「愛している」の意味の重さを考慮していることに、思わず唸ってしまった。

 今回はサビの部分だけだったというが、歌詞全部を最初から日本語で手がける日も近いかもしれない。

■自分たちの良さを引き出せるのはセルフプロデュースならでは

 もちろん、ダンスの振り付けもSEVENTEENメンバーが手がけている。今回はサビの〈聞かせて 聞かせて〉の部分の耳に手を当てて耳をすますポイントダンスが印象的だ。このような歌詞に沿ったポイントダンスがあるからこそ、ファンも一緒にダンスしたくなるあるのではないだろうか。

 ホシ曰く「ダンスのポイントは米国で大流行したDABダンスを取り入れているところ」だという。13人のシンクロと力強いダンスと合わせて部分に注目してほしい。ホシは「CARATの皆さんもそこで『えいっ』と声をかけてもらえたら嬉しいです」と語っているが、ファン参加型になるのは盛り上がる要素だ。

 13人という大人数を生かしたフォーメーションを生かしたコレオグラフは相変わらず見ていて気持ちがいい。自分たちの良さを十分生かすことができるのは、彼ら自身が自分たちを理解し、プロデュースしているからだろう。

■セルフプロデュースだからこその日韓曲の乖離の少なさ
 前回の「CALL CALL CALL!」も今回の「Happy Ending」も日本オリジナル曲だ。今までも何度か触れてきたが、K-POPの日本オリジナル曲は“ローカライズ化”されることがある。そして、それが時に一部のファンから不評を買っていることも言及してきた。

 しかし、SEVENTEENの場合は日韓での乖離が少ないのだ。それは、両方の楽曲で、SEVENTEENメンバーが関わっているからだろう。「Happy Ending」の後には韓国でリリースされた「Oh My!」の日本語バージョンが続くが、その流れには全く違和感はない。逆に、例えば「Happy Ending」が韓国語の歌詞になって韓国のアルバムの中に収録されても、違和感はないのではないだろうか。それくらい“SEVENTEENらしさ”を彼ら自身が大事にしているのだろう。

 現在、渋谷エリアを“大ジャック”する「#セブチがジャック」キャンペーンを行なっているSEVENTEEN。日本の音楽シーンをジャックする日も近いかもしれない。(西門香央里)

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