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一青窈「ハナミズキ」はなぜ長く愛される名曲に? 『Mステ』出演を機に考える

リアルサウンド

19/1/18(金) 17:00

 一青窈が、本日1月18日放送の『ミュージックステーション 2時間SP』(テレビ朝日系)に出演。一青の代表曲である「ハナミズキ」を披露する。

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 平成に最もカラオケで歌われた楽曲であると発表された「ハナミズキ」(参照:https://www.dkkaraoke.co.jp/news/181121.html)。徳永英明、森山良子、新垣結衣、May J. ……数々のアーティストにカバーされ、その度に人気が再燃。リリースから約15年経つ現在でも、カラオケランキングで上位にランクインしている(参照:https://www.clubdam.com/app/dam/ranking/total-monthly.html)。では、なぜ同曲はここまで愛されているのだろうか。本稿では「ハナミズキ」の魅力について改めて探っていきたい。

 同曲を語るに当たって欠かせないのはその歌詞だ。元々この歌詞は、アメリカ同時多発テロ事件(2001年)の際にニューヨーク在住の友人へ宛てたものだ。“こうだったら世の中はマシになる/こんなことが起こらなかったのではないか”という思いを込めて楽曲を作ったという(『インタビュー ここから 一青窈 ハナミズキ 100年の願い』(NHK総合))。

〈果てない夢がちゃんと終わりますように〉
〈君と好きな人が百年続きますよに〉

 何事にも“終わり”がある方がいいとした上で、大事な人の幸せが少しでも長く続いて欲しいと願う。そんな上記のラインが一青の願いをより切実に響かせる。〈君と好きな人が百年続きますよに〉が万人の胸を打つフレーズとなったのは、そうした点にあるのではないだろうか。

 そして何よりこの歌詞の魅力を引き出しているのが、武部聡志によるアレンジだ。武部聡志は、斉藤由貴「卒業」やKinKi Kids「全部だきしめて」なども編曲した言わずと知れたヒットメイカー。「一青さんの場合は、彼女の歌詞から導き出される世界観を、いかにサウンドで表現していくか」(参照:http://mnavi.roland.jp/interview/201002_02.html)と述べているように、「ハナミズキ」での彼は歌詞の情景が浮かぶアプローチをしている。

 ほぼピアノのみで進んでいくイントロからBメロ、穏やかなストリングスを導入したサビ……と、1番はシンプルな構成。しかし2番では、打ち込みを利かせたアレンジでどこか不穏な空気を漂わせている。また、ジメッとした湿度のあるサウンドは〈夏は暑すぎて/僕から気持ちは重すぎて〉という一節をよりリアルに浮かび上がらせている。そして、サビに入ると、光が差したような開けたアレンジへと変化。クライマックスの大サビでは壮大なストリングスが鳴り響き、希望へ向かう動線を作っていく。こうしたさりげないアレンジの妙によって、聴き手は楽曲にのめり込み、気づいたらそれぞれの“君”を思い浮かべているのではないだろうか。

 長きにわたって万人に愛され続ける「ハナミズキ」。今後も様々なアーティストたちに歌い継がれ、名曲として聴かれ続けることだろう。『ミュージックステーション』で一青のパフォーマンスを見ながら、改めて同曲の良さを考えてみるのはいかがだろうか。(北村奈都樹)

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