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小栗旬×柳楽優弥『銀魂2』対談 「福田監督の現場には、文化祭前日のようなムードがある」

リアルサウンド

18/8/17(金) 15:15

 『週刊少年ジャンプ』にて連載中の空知英秋による人気コミック『銀魂』を福田雄一監督が実写化した映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』が、8月17日より公開された。本作は、最終興行収入38.4億円を記録し、2017年の実写邦画No.1の成績を記録した映画『銀魂』の続編。原作のエピソード『真選組動乱篇』と『将軍接待篇』を融合させている。パラレルワールドの江戸を舞台に、坂田銀時ら“万事屋銀ちゃん”の3人が、征夷大将軍・徳川茂茂をも巻き込む陰謀へとつながっていく、真選組の存亡をかけた危機に立ち向かう模様を描く。

 リアルサウンド映画部では、主人公・坂田銀時役の小栗旬と本作で重要な鍵を握る土方十四郎役の柳楽優弥にインタビュー。福田監督の現場ならではのエピソードや特徴、お互いの印象などについてじっくりと語ってもらった。

参考:柳楽優弥が語る、『銀魂』土方十四郎役の手応え「こんなにカッコいい男を演じられる機会は滅多にない」

ーー1年ぶりの『銀魂』、そして福田雄一監督作品への出演ですが、改めて現場はどうでしたか?

小栗旬(以下、小栗):共演者のみなさんにはほかの現場などでちょいちょいお会いしていたので、あまり時間が経っている感覚はなかったですね。前回から繋がっているような、ゆるっと始まっていった感じでした(笑)。

柳楽優弥(以下、柳楽):そうですね……ゆるっと始まった感じですね(笑)。ゆるっとと言っても、今回僕は、前作よりも出番が多かったですし、見せ場もしっかりあるキャラクターになっていたので、現場に入るのをとても楽しみにしていました。

ーー『銀魂2』は、前作以上に小栗さんと柳楽さんの共演シーンが多かったですよね。お互いの印象や現場でのエピソードを教えてください。

小栗:柳楽くんとは、以前から何度かお仕事をご一緒させていただいているのですが、めちゃくちゃ真面目な子だなという印象ですね。お仕事に対して常に一生懸命に考えているし、向き合っている。

柳楽:必死ですからね(笑)。

小栗:命懸け感がいつも伝わってきます。

柳楽:小栗さん的には、それどうなんですか? もうちょっと力抜けよって感じですか?

小栗:いや、いいんじゃない? いいと思うよ!

柳楽:30代くらいになって、徐々に落ち着きを取り戻してくるのかな……。そういう時期ありました?

小栗:俺もいつも命懸けだもん。

柳楽:そっか……みなさんそうですよね。

ーー具体的に柳楽さんのどういうところに真面目さを感じましたか?

小栗:柳楽くんは本当に、福田さんに言われたことをすべて全力でやろうとするんですよね。

ーー小栗さんから見て、福田監督からの柳楽さんへの指示が無茶振りだなと感じることもあったんですか?

小栗:福田さんの現場で無茶振りってことはあまりないと言いますか……。何だろうな? 何をもって無茶振りと言うのか? っていう感じですね(笑)。そもそも『銀魂』の実写化をやること自体が無茶振りみたいなところもありますしね。ただ、福田さんが見本を見せるときに出す声がとにかくすごいから、なかなか同じような声を出すのが難しくて……。すごく高い声とか出すんですよ。

柳楽:しかもそれがすごく面白いから、一発ウケをとっちゃうっていう……。そのあとやるのすっごく大変ですね。

小栗:ちょっとキツイよね……(笑)。

ーーそんな福田さんの演出を受けて、柳楽さんが全力で。

柳楽:やると、全然みんな笑わないので……。ハードルをいきなり上げられるっていう。

小栗:(笑)。

ーー柳楽さんは小栗さんに対してどういった印象を持っていますか?

柳楽:小栗さんとは、ドラマ『信長協奏曲』(フジテレビ系)からご一緒させていただいているのですが、そのときから僕は、小栗さんの男気が本当に好きで。いろんな視点から物事を注意深く見られているというか、常に現場を俯瞰しながら、主演として堂々と中心に立っているような姿に心強さを覚えていました。僕も主演を務めさせていただく機会があるので、小栗さんから見習うことは多く、カッコいい先輩という印象が強いですね。ただ、たとえ僕が小栗さんと全く同じように振舞っても、おかしなことになってしまうので、絶対にマネできないのですが……。そんな自分にはないものを持っている小栗さんだからこそ、尊敬しています。

ーー本作で特に印象に残っているシーンはありますか?

小栗:結構いろいろと印象に残っているんですけど、やっぱりオモシロパートは今回も濃厚でしたね。柳楽くんはどこが印象に残ってる?

柳楽:今作も前半はコミカルで笑いに徹していますけど、物語の軸は一貫してあるんですよね。だからこそ、後半にあるクライマックスのシリアスな展開にもしっかりと繋がっていきます。そのギャップが物語としてすごく面白いなと思いますね。笑いだけではなく、男同士の闘いや友情も描かれています。福田組で笑いだけではなく、シリアスなパートもしっかりあるっていうのは、個人的にすごく大好きでツボなんです。

ーーキャストの皆さんがクランクアップ時に「前作をはるかに超えた!」とコメントしていましたが、前作以上にアクションシーンや体を張るシーンも多かったのではないでしょうか? 撮影中に特に大変だったことを教えてください。

小栗:一番大変だったのは、車や列車のシーンですね。実写やグリーンバックのセットで撮っているものなど、いろいろと重ねてひとつの映像にしているので、途中で何をしているのかがよくわからなくなってくるんですよ。もちろん福田さんやスタッフさんが説明はしてくださるんですが、何を基準にすればいいのかがイマイチわからなくて。実際は声がアフレコになっている部分もあるので、本当はどのくらいの距離感なんだろうとか、そういうのを想像しながらお芝居するのが大変でした。モノが見えている状態と見えていない状態でやるのでは全く違うので、やっぱりいつになってもグリーンバックでやるお芝居には慣れないなと改めて思いましたね。難しかったです。

ーーそういうシーンでは特に、アニメや原作の漫画を参考にするのでしょうか?

小栗:それはしないです。アニメや原作に関しては、監督である福田さんがしっかりと理解した上で脚本や演出などを考えてくださっているので、僕たちがやっているお芝居が、福田さんの中のイメージとズレているのであれば、直してくださるだろうなと。前作のときは、アニメや原作を少し意識しながらお芝居していましたが、今作ではあまり自分から寄っていこうとは思わなかったです。

柳楽:僕も同じですね。前作ではアニメを観て、原作のキャラクターを意識することが多かったのですが、当時からもし続編があるなら原作にとらわれ過ぎるのはやめようと思っていました。やっぱり、みなさん一人ひとりが持っている原作のキャラクターのイメージとは、どうしても同じにはならないので。それなら僕が演じる意味を見出していこうと言いますか、自分らしさを出していく中で、土方(十四郎)に見えていったらいいなと思い、今作では“柳楽優弥だからこその土方十四郎”を目指しました。オリジナルを参考にして動くのではなく、自然に振る舞うために、撮影の直前には原作やアニメをあまり観ないようにしていました。

ーーでは、柳楽さんが最も苦労したシーンは?

柳楽:トッシー(土方十四郎の別人格)から土方になる、「あーあー、ヤマトの諸君」と(中村)勘九郎さん演じる近藤(勲)さんを説得するシーンですね。トッシーの状態からふと自分を取り戻すシーンは、切り替えに苦労しました。でもその分、手応えはあります!

ーー前作に引き続き、柳楽さんは土方十四郎役ですが、今回は土方とは真逆の人格“トッシー”も登場するので、ほとんど一人二役のような感じでしたよね。

柳楽:トッシーを演じるのは楽しかったので、キャラクター自体に大変さを感じることはあまりなかったです。監督からの指示を信じて、体現できるように頑張りました。撮影全体を振り返ってみると、大変だなと思うことはあまりなかったですね。

ーー小栗さんは、今作ではキャバ嬢の女装をしたり、真選組の衣装を着用したりと前作以上に衣装のバリエーションが豊富でした。

小栗:そうですね、楽しかったです。福田さんの現場はとにかく楽しまなきゃ損なので。

ーー確かに『銀魂』は、キャスト全員が全力で楽しんでいるように感じます。ほかに『銀魂』特有の現場の雰囲気や撮影方法などはあるのでしょうか?

小栗:『銀魂』だけなのかはわからないのですが、福田さんの現場には、文化祭前日のようなムードがあります。手作り感と言いますか。『銀魂』のような大規模な映画になっても、そういった雰囲気がいい意味で失われていなくて、心地いいんですよね。実際、福田さん自身が本当に楽しそうに現場にいらっしゃるから、それにみんなが乗せられちゃって、気がついたら裸にされちゃってたみたいな(笑)、そんな感じですね。

柳楽:確かに、文化祭っぽいですね。やっぱりほかの現場とは違いますし、そういった雰囲気がすごく楽しいなと思います。

小栗:“映画を作ってる”っていうのとは、またちょっと違う感じなんだよね。本当に文化祭の前日に夜中まで、みんなで試行錯誤しながら出し物を一生懸命作っていて、変なテンションになってきちゃったみたいな。そういう感じが福田さんの現場にはいつもあるなと感じています。でもそれでいて、キャストもスタッフさんもみんな本気かつ全力だから、どんどん撮影が良い方向に進んでいくんですよね。

ーーそんな撮影から楽しい『銀魂』ですが、柳楽さんは去年のインタビューで、「土方という人気キャラクターを演じる上で、ファンの方がアリだねって思ってくれるラインはどこなのか、緊張感がある」と語っていましたよね。

柳楽:そうですね。前作はそこまで出番が多かったわけではないので、正直『銀魂2』の方が緊張しています。でも、前作では「面白い!」と言ってくださった方が圧倒的に多かったので、『銀魂2』は前作以上に、より大きい反響があることを期待しています。

ーー小栗さんは人気漫画などを実写化する場合、特にプレッシャーを感じるタイプではないと聞きましたが、ヒットした主演映画の続編だからこそ感じる重圧などはありますか?

小栗:う~ん……。特にないです! 今回の『銀魂2』は本当に自分の中では自信を持って、前作以上に面白いものをお届けできると思っています。そんな手応え充分なので、公開が待ち遠しいです。(取材・文=戸塚安友奈)

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