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関ジャニ∞、Sexy Zone、King & Prince……「ジャニーズ楽曲大賞」に感じた未来への期待

リアルサウンド

19/2/16(土) 8:00

 毎年非公式で開催されている「ジャニーズ楽曲大賞」の結果が今年も公表され話題になっている。「ジャニーズ楽曲大賞」とはその年にリリースされたジャニーズ事務所所属アーティストの楽曲の中からファンが投票する企画だが、13回目となる今回は2万人を超える参加があったらしく、非公式とはいえかなり信憑性の高い結果が得られている。メンバーの脱退公表や活動休止など一年の間にさまざまなことが起きた2018年。そんな年のジャニーズ楽曲とはどういったものだったのか、そしてファンはそれをどう評価したのか見てみよう。

(関連:Kis-My-Ft2「君を大好きだ」はすべての愛しい人に寄り添う歌に “約束の日”に届いた感謝の言葉

■ジャニーズの未来に託す投票
 楽曲部門で1位を獲得したのは31,440ポイントを集めたKing & Prince「シンデレラガール」。2位の13,484ポイントにダブルスコア以上の差をつけ圧倒的な支持を得た。楽曲制作ユニット・Soulife(河田総一郎、佐々木望)の2人による繊細なサウンドとファンタジーな世界観。過度にキャッチーさを狙った曲作りではなく、“質”で挑んだ一曲だ(参考:King & Prince、デビューシングルで誓う“永遠”の意味 荻原梓『シンデレラガール』評)。後編的位置付けの2ndシングル「Memorial」も発売したが、ファンが選んだのはやはりデビュー曲のこちらであった。もしかすると、彼らの門出を祝うご祝儀的な目的もあったのかもしれない。であるならば、そうさせるだけの魅力が彼らにあるということだ。3月には3rdシングルも控えている彼らの今後の楽曲にも要注目だ。2位は関ジャニ∞「ここに」。WANIMAが提供したことでも話題になったロックナンバーである。6人体制での初シングルとあってグループにとって次への一歩となるような一曲である。(参考:関ジャニ∞の“新しさ”と“らしさ”ーーアーティストとしての成長感じる新作『ここに』を分析)

 こうして見ると上位2曲は、グループの、そしてジャニーズ全体としての未来を見据えた投票結果のように思える。MV部門でも1位を獲得したのは次にデビューを期待されているジャニーズJr.のグループ・SixTONESの「JAPONICA STYLE」。滝沢秀明が初プロデュースを務めたMVとして話題になった作品だ。今年ジャニーズ事務所傘下の関連会社社長に就任した滝沢は、まさに事務所の今後を担うキーマン的存在。そんな滝沢がプロデュースし、期待の若手グループがパフォーマンス、かつ、ジャニーズには珍しくYouTubeのみで公開されたMVとあって、事務所の“未来を感じさせてくれる”作品になっている。徐々に変化しつつあるジャニーズ事務所に対するファンの期待を一身に引き受けた作品とも言えるだろう。

■票の割れた嵐
 2018年はシングルを3枚リリースした嵐。その中で上位にランクインしたのは、5,511ポイントで10位に滑り込んだ「君のうた」と、5,372ポイントで11位につけた「夏疾風」の2曲だ。もしどちらかに偏っていれば1万票超えの3位にはランクインできていただろう。ある意味、誰か一人が突き抜けることなく全員が温和で柔らかいイメージを持った彼ららしい結果とも言える。逆に言えば、常に一定のクオリティを保った楽曲をリリースできている証ともとれるだろう。

 また、この年の嵐はカップリング曲も光っていた。「Count on me」(22位)、「Fake it」(48位)、「After the rain」(92位)……とB面のクオリティも非常に高かったのが2018年の嵐であった。筆者の個人的な好みを言うと、リリース単位で見れば『夏疾風』の通常盤(「夏疾風」「Midsummer Night’s Lover」「Sparkle」)は2018年のジャニーズ作品のベストディスクと言っても過言ではない。Sexy Zone『XYZ=repainting』、KinKi Kids『Topaz Love/DESTINY』の通常盤なども素晴らしかったが、同作の3曲(+インスト3曲)に美しくまとめられた“嵐ism”の完成度は一聴に値する出来栄えである。

■アベレージの高い関ジャニ∞とSexy Zone、健闘したKinKi Kids
 楽曲部門3位はSexy Zone「カラクリだらけのテンダネス」。中島健人と菊池風磨のボーカルテクニックが随所に光る歌謡テイストのナンバーだ。編曲を担当する船山基紀と彼らの組み合わせはデビュー時から続く鉄板の体制。Sexy Zoneは他にも「名脇役」(8位)、「PEACH!」(20位)、「Unreality」(32位)など比較的どの曲も高順位につけており、”楽曲の魅力”がグループの重要な要素となっている。

 同様に、「ここに」(2位)、「All you need is laugh」(9位)、「無責任ヒーロー jam with 東京スカパラダイスオーケストラ」(12位)、「大阪ロマネスク feat. 葉加瀬太郎」(14位)など、どの曲も高い位置につけている関ジャニ∞。両グループに共通するのは、自身もミュージシャンとして活躍する制作陣を迎えることで間口を広げている傾向がある点だ。特に関ジャニ∞は、冠番組『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)で毎回大物ミュージシャンをゲストに迎えてコラボしており、音楽的な側面から彼らを評価できる切り口が多い。

 そんな中、自身による作詞作曲でありながら、90年代デビュー組の中では最も高い位置にランクインしたのがKinKi Kidsの「Topaz Love」(6位)だ。突発性難聴を発症した堂本剛が復帰した後初となるシングルで、“突発”と“topaz”をかけたタイトリングからしても意味深い楽曲となっている。さらに、一人称が“あたし”というジェンター交差歌唱、二人それぞれ別々の歌詞を“同時に”歌う仕掛け(参考:KinKi Kids「Topaz Love」は彼らにしか歌えない歌だ デュエットソングの新境地に溢れる“らしさ”)など、楽曲自体にも工夫が凝らされ、楽曲ファンの多い彼らならではの作り込み様を見せていた。

 大きな変革の予感を感じさせるジャニーズ。今回「ジャニーズ楽曲大賞」から見えてきたものは、ファンが彼らの未来に期待していること、そして作り込まれた楽曲をしっかりと聴き込み、正当に評価していることだ。2019年は、活動休止が発表された嵐やKinKi Kidsのようなベテラン勢の活躍ももちろん、勢いに乗るKing & Prince、そしてジャニーズJr.チャンネルなども生まれたことで今後が期待されるこれからの若手の動向にも注目だ。(荻原梓)

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