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ぴあ

いま、最高の一本に出会える

第13回

みうらじゅんの映画チラシ放談

『ねことじいちゃん』

月2回連載

19/3/7(木)

─── 今回のチラシは『ねことじいちゃん』です。

まず、このチラシ、猫、デカくないですか?

─── 確かにデカいですね。人間がかなり後ろに立ってるんですかね?

合成ですかね? それとも巨大猫の映画なんですかね?

主演が(立川)志の輔さんなんですよね? なんかイメージが違いませんか? とはいえ、やはり気になるのはこの猫の大きさですよ。まだチラシの情報しか分かりませんけど、どう考えてもデカい。この大きさだと、立てば志の輔さんの半分くらいはあるんじゃないですかね?

それに、この“ねこ”と“じいちゃん”の文字の配置だと、志の輔さんが猫役ですよね。たぶん、ここにこの映画の秘密があるんじゃないでしょうか。右の人が実は猫で、猫に見える方がじいさんだったりしてね。つまり、あえてこうしているんじゃないかって思うんですよ。

「誰も観たことない、猫と人との物語」とも書いてありますね。やはりUMA的な映画じゃないですかね? 平和そうなチラシですけどね、誰も観たことのないことが起こるわけですから。ほら! 「全シーン、どこかに必ず猫がいる」とも書いてありますよ!

─── それは確かに侵略感がありますね。

猫の惑星ね。猫が人を支配してるってことですからね。ラストは海岸沿いに立つ魚藍観音像を見て、「ここは日本だったんだ!」ってことになるでしょうね。

解説には一応「島の小学校の元校長が妻に先立たれて、愛猫タマと、ひとりと一匹暮らし」ってすっごく普通そうに書いてありますけど、「が、しかし……」って話はSFに突入するんでしょ。

─── なるほど(笑)。

このチラシの写真も、よく見ると志の輔さんのメイクが猫っぽくなってないですか? やっぱり「この人は本当に志の輔さんなのか?」という問題がまだ残ってますね。志の輔さんだと分かるポイントはどこなんでしょう? 髪型も違いますし、普段はこんなメガネもかけていらっしゃらない。ちょっとふっくらされているのは特殊メイクかもしれませんね。

たぶん映画『チャーチル』くらいの特殊メイクですよ。あれもゲイリー・オールドマンとはとても思えなかったし。特殊メイクじゃないとするなら、『俺物語』でものすごく太ってみせた鈴木亮平さんくらいの肉体改造をされたのかもしれない。

これは映画館に行って、龍角散のCMの声かどうかで確かめるしかないですね。2カ月前に僕、大阪で志の輔さんに会ってるんです。でもそのときの志の輔さんと同じ人には到底見えない!