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『運び屋』クリント・イーストウッドがコメント 「この仕事はとても魅力的なんだ」

リアルサウンド

19/1/1(火) 9:00

 3月8日より全国ロードショーされる『運び屋』より、クリント・イーストウッドからのスペシャル・メッセージが公開された。

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 本作は、『許されざる者』『ミリオンダラーベイビー』で2度のアカデミー賞作品賞、監督賞を受賞し、全世界で大ヒットを記録した『アメリカン・スナイパー』のイーストウッド監督の最新作にして主演作。『グラン・トリノ』以来10年振りに主演を務めた本作では、月に100キロ以上の麻薬を運び、“伝説”の運び屋と呼ばれた男アール・ストーンを演じている。自宅を差し押さえられた家族とも不仲で孤独な老人が、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられるが、その仕事とは麻薬カルテルの“運び屋”だった……。

 アールを追いつめる麻薬取締局の捜査官役を、『アメリカン・スナイパー』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたブラッドリー・クーパーが務める。また、ローレンス・フィッシュバーン、アンディ・ガルシア、マイケル・ペーニャ、ダイアン・イースト、タイッサ・ファーミガらが脇を固め、さらにイーストウッド監督の実の娘であるアリソン・イーストウッドがアールの娘役として出演する。

 イーストウッドは「脚本が先だった。『グラン・トリノ』の脚本家ニック・シェンクから送られてきた脚本を読んで、面白いと思った。物語の中のエピソードを、広げることもできる」と感じたといい、2014年6月に『ニューヨーク・タイムズ』に掲載された『シナロア・カルテルの90歳の運び屋』という記事の映画化権を取得。その記事からアイデアをもらい、脚本を作り上げていったと映画化の出発点を語る。「一度だけ法を犯した時に、成功してしまったらどうなるのか。彼は高齢の男性だから、車を運転しても疑われない。停車して人助けをしたり、お金を与えたりする、どこか慈善家でもある。でも続けていくと、多額の金が舞い込むようになる。最初は彼自身も何をやっているかあまり理解していない」と、“前代未聞の実話”に惹かれたことを明かした。

 イーストウッド自身、88歳になった今も車を運転しており、アールのモデルとなったレオ・シャープは、逮捕時は87歳、その後90歳で亡くなっている。映画化に際して本人と会えなかったが、「この映画のような彼を想像できた。彼が実際にそうしたのか、その時間があったのかはわからない。彼はひとりで運転して旅するのが好きだった。私も一人旅が好きだから、そこが共通点だ」と笑顔で語った。

 麻薬を運ぶことで多額の報酬を手にするが、孫の結婚パーティや退役軍人クラブを助けるなど、人のために金を使ったアール。イーストウッドは「年配も含め誰もが真似すべきじゃないが、ただ物語は面白い。高齢の恩恵か、誰もが彼を信じてしまう。彼は年寄りで、目立たないし、トラックを運転しているだけだから、誰も気に留めない。それがブツの運び屋として他人に勝る利点だった。彼はいずれにしても車で旅に出るつもりだったから、大金を稼げれば一石二鳥だった」とコメント。

 またイーストウッドは、「リサーチする必要はまったくなかった。想像力で作り上げた。多くの映画は想像力で作られる。架空の人物を考えるのと同じことだ。年配の男がトラックを運転してアメリカを縦断する。麻薬を運ぶ以外は、何を作りたいか、想像力にかかっていた。映画を監督するたび、演技をするたびに、何かを学ぶものだ。ストーリーを語り、それを演じ、冒険をし、問題を解決することによって…。そういうことすべてを通して、自分自身について何かの感覚、あるいは感情を抱き、実際の人生で自分がどうするかを考える。だからこそ、この仕事はとても魅力的なんだ」と映画への愛を語った。

 『運び屋』には、時間という誰にも共通するテーマが存在する。イーストウッドは「アールは、自分の家族を幸せにできていないことを知っていて、もう一生、許してもらえないかもしれないと気づいている。それは猛烈な一撃だ。私たちはいつも、まだ時間があると考える。だが、ないのかもしれない。あるのかもしれない。アールにさえ、あるのかもしれない」と結んだ。

(リアルサウンド編集部)

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