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『中学聖日記』有村架純が明かす、岡田健史の“変化”「晶くんの切ない顔が忘れられない」

リアルサウンド

18/12/11(火) 6:00

 有村架純が主演を務めるTBS10月期の火曜ドラマ『中学聖日記』の放送も残すところあと2回。かわかみじゅんこによる同名コミックを原作とした本作は、婚約者がいながらも、勤務先の学校で出会った10歳年下の中学生・黒岩晶(岡田健史)に心惹かれていく、女教師・末永聖(有村架純)の“禁断の恋”を描くヒューマンラブストーリー。原作は現在も連載中で、8話以降は、オリジナルの物語が描かれている。

参考:<a href=”http://www.realsound.jp/movie/2018/12/post-290956.html”>その他画像こちら</a>

 今回、リアルサウンド映画部では本作のプロデューサーを務めるTBSの新井順子、有村架純、岡田健史にインタビュー。佳境に入った『中学聖日記』の10話の見どころはもちろん、岡田と有村のお互いの印象や、撮影時のエピソードまで話を聞いた。

新井「晶くんは髪切った方がいいという意見を多くもらいました」

――中学生編から高校生編に移るにあたり3年間のブランクがありますが、その3年間の経過を表現するにあたって心がけたことはありますか?

有村架純(以下、有村):6話でも「わたしはあの頃のまま、止まっている」という台詞があった通り、聖は変わったようで変わっていない。だから、私としては大きく何かを変えようという意識はありませんでした。ただ、晶に対して「もう2度と来ないで」と突き放すようなことを言えるようになっているのは少し成長しているのかなと思っていたし、言葉にするのはすごく難しいけれど、3年前との聖の微妙な違いは感じていました。

岡田健史(以下、岡田):晶に関しては、新井さんともこの3年間に何があったのかということを細かく話し合った上で演じさせてもらいました。中学生の時の晶は、愛想笑いが出来なくて、社会性があまりない少年だと自分は思っていたので、3年後の晶が初めて姿を見せる、お店の人と会話しているシーンでは笑えるようになっていたり、そういう3年前の晶にはなかった社会性を見せることを一番意識しました。

――外見において気をつけたことはありますか? 服装や髪型も洗練されて、垢ぬけた感じがしました。

岡田:髪を切りました。あと、中学生の時はXXLくらいのシャツを着て子供っぽく見せられるように衣装さんと新井さんと色んな試行錯誤しながら作っていただいたんですが、3年後では自分にぴったりのサイズにすることで大人びて見えるようにしてもらいました。

新井順子(以下、新井):髪は絶対に切ろうと思って。「本当に髪を切るんですか」ってスケジューラーに何回聞かれたか(笑)。あと、中学生時代はいつもボソボソ話していたのをはっきり話せるように工夫したり、衣装合わせも時間をかけてやりましたね。意外と3年後の晶の方が視聴者の評判がいいんですよね。他の局の方からも、晶くんは髪切った方がいいという意見を多くもらいました。

――今までで一番印象に残っているシーンは?

有村:選ぶのが難しいです(笑)。本当にどの場面も印象的でした。

岡田:全部自分にとって大切なシーンで、全てに全力で取り組ませてもらったんですけど、9話で晶が聖ちゃんと二人乗りで自転車を漕ぐシーンがあって。聖を引っ張る晶としてちゃんと真っ直ぐ走らないといけないのに、横風がすごく強くて、頑張って体幹を使って走ったのが印象に残っています(笑)。

有村「『何やってるんだろう、私』みたいな気持ちになりました」

――新井さんと有村さんからみて、岡田さんが最初の頃と比べて、変わったと思うことがあれば教えてください。

有村:衣装合わせで初めてお会いした時と今では、全く顔つきが変わっていて、会うたびに「あ、また変わってる!」と驚いています。そういう日々の変化をお芝居しながらも感じることが出来ました。一方で演技への真っ直ぐさは変わっていなくて、お芝居をやっている時に晶くんからもらうエネルギーは、1話から11話まで同じ熱さをずっと感じていました。最初はやっぱり自分が引っ張っていかなきゃと思っていたけど、途中からそんなことを思う必要もなくなるくらい背中が大きくなっていくのをずっと見ていたのですごいなって思っていました。

新井:本当に顔つきが変わりましたよね。あと、中学生と高校生の芝居も上手く変えられたんじゃないかなと思いました。中学生時代は、年齢が自分より下の世代を演じていたのでちょっとやりづらそうでした。今の方がやりやすいですか?

岡田:やりにくい、やりやすいはあんまり分からないです。

新井:今の役の方が共感しやすいのかな。

岡田:そうですね。

新井:クランクインした当初は、お芝居が未経験からこそ出るリアクションがたくさんあって、監督も「そうきたか」みたいな場面も多かったです。だんだん「こういうお芝居をした方がいい」みたいなことを考えるようになった?

岡田:いや、そんなこと滅相もないです(笑)。

新井:多分、役の年齢が上がったのもあって、一風変わったリアクションはいい意味で減ってきた気はしました。最初の中学生時代は「なかなか普通のリアクション取れないよね」ってスタッフと話していましたが、芸能界で長年生きてきた方には出来ないリアクションをするのはデビュー作だからこそだと思っていて、それが晶にハマったと思っています。今後もそういう芝居は続けてくれたらいいなとは思っています。「こんな感じでしょ?」「こんな感じで芝居やればいいんでしょ?」っていうふうにならないといいですね(笑)。最近、色々良くないことを植え付けていて、電話のシーンで電話のカットバックがあると「俺の声録ってくださいよ」って言いなよって伝えてます(笑)。

岡田:自分を陥れようとしてくるんです(笑)。

新井:「『ここ、俺のシーン上にしてよ』とか言ってみればいいじゃん」って言ってます(笑)。そういう風になっちゃいけないよっていう、レッスンです。

岡田:ありがとうございます。

――お互いの演技を見ていて、驚いたり素敵だなと思ったり、影響を受けた場面があったら教えてください。

岡田:1話の車内で、聖先生が授業で言っていた「春夜喜雨」という漢詩の意味を晶が分かった時のシーンです。聖先生が自信をなくして「先生になるの早かったかな」と口にして、先生が辞めないか心配になるという場面で、自分は聖先生がついポロッとこぼしちゃうくらいのイメージで現場入りしました。だけど、有村さんが少し涙ぐまれて、その姿を見て本当は心配しないといけないのに、「すげえ綺麗だな」って思っちゃったんです。想定外のリアクションをされるのが自分はすごく楽しくて。「すごい、こんな演技されるんだ」っていうのは有村さんに限らず他のキャストの皆さんにもあったんですけど、その中でも印象的に思ったシーンの一つです。

有村:晶の真っ直ぐさに聖は毎回気持ちが持っていかれそうになりつつも、自分の理性との揺れ動きが常にあるんですが、どのシーンも本当に真っ直ぐ目を見てくるから逃げられないんです(笑)。8話で聖と晶が再会するんですけど、そのときに聖は自分の気持ちとは違うことを晶くんに伝えて、それで「がっかりしました」と言われるんですが、何故か分からないですけど、悲しい気持ちになって、ドライアイなのに涙が出てきました(笑)。

新井:後半の聖ちゃんは、ずっと泣いていましたね。「もう泣いてる。大丈夫かな?」って監督が言ってました(笑)。

有村:本当はそうじゃないのに、自分の好きな人からそう言われて、失望させてしまった自分の情けなさがすごい悔しくて。「何やってるんだろう、私」みたいな気持ちになりました。その時の晶くんの切ない顔が忘れられないです。

有村「目に見えないところで2人が繋がっている」

――10話の見どころは?

有村:9話の終わりで、聖が晶に対する思いを持ち続けていいんだと自信を持つことができて、10話では、その後の問題を2人で乗り越えていこうとし、互いにできることを今やろうとします。目に見えないところで2人が繋がっているような10話だと思います。

岡田:1話から9話もそうでしたが、10話は特に相手を思ってるがゆえの行動をとってしまう場面が多くあります。晶、聖ちゃん、お母さん(夏川結衣)、勝太郎さん(川合勝太郎/町田啓太)、原口さん(原口律/吉田羊)にしてもそういう愛がよく見える回だと思うので、ぜひ注目して見て欲しいなと思います。

新井:10話は聖ちゃんが変わります。一皮むけるというか。今聖ちゃんがなよなよしていて、「はっきりしてー!」と思っている視聴者の方も沢山いると思うんです(笑)。それは聖ちゃんに理性があるからなんですが、でもその理性を捨てた時にすごく強い聖ちゃんが出てきて、自分の道を切り開こうとまい進します。それを見た晶くんが思わぬ行動に出てしまう、「あれ?」と驚くような10話ですね。

(取材=大和田茉椰/文=島田怜於)

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