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『ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ』赤楚衛二インタビュー

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19/1/25(金) 0:00

ヒーローの魅力は敵を倒す“強さ”ではない

─── 今作でシリーズはひとまず完結となりますが、仮面ライダークローズという役を通して、俳優としての心境の変化はありましたか?

赤楚 ヒーローを演じて、“人のために戦う大切さ”を学びました。最近、心理学の先生にお話を聞いたんですが、人間には快楽と幸福、二種類の幸せがあるそうです。快楽は自分へのご褒美で、それによる幸せは2週間しか続かないけれど、幸福は相手に与えることで得られるもので、かなりの持続性があるらしいんです。

僕自身、小さなころは仮面ライダーを見て、楽しさや幸せを感じていたんです。だから、万丈を演じたことで、お茶の間の方や子供たちに幸せな時間を提供できたことが実感できましたし、それによって人から幸せを与えてもらえる仕事なんだなと改めて思いました。

─── 『ビルド』に出演する前後で、ヒーローへのイメージは変わりましたか?

赤楚 変わりました。以前は、敵を倒す“強さ”にみんなが憧れるものだと思っていたんですが、演じてからは、誰かのために敵を倒していくところにカッコよさがあるんだと感じるようになりました。

─── 演じた万丈は、まさにそのタイプですよね。

赤楚 はい。万丈は人を助けるためなら、自分の命を捨てる覚悟さえできているんです。でも、そんな彼もかつては自分のためだけに戦っていたころがあって。今作では、過去に自分が助けられなかった人と出会うことで、改めて人のために戦うということに向き合って成長する姿が描かれています。

─── 作品自体はシリアスな内容ですが、現場はいかがでしたか?

赤楚 付き合いが長いメンバーが多かったので、すごく楽しかったですね。さらに、ゲストとして新しく参加してくださった方もいましたし、アクション監督さんもテレビシリーズと違う方だったので、本編とはまた違う気持ちで作品に寄り添うことができました。これまでの『ビルド』にプラスして、新しい化学反応が生まれていると思います。

あと、みんなでTik Tokにハマっていたので、休憩中に撮影してはSNSにアップしていました。普段はめちゃくちゃカッコいい水上剣星さんが、かわいく踊った動画もあって、かなり盛り上がりました(笑)。

おバカな万丈龍我の影響が私生活にも…

─── 1年間以上同じ役柄を演じたことも、大きな経験になったのではないでしょうか。

赤楚 そうですね。でも、おバカな万丈龍我を長く演じたせいなのか、普段から「バカっぽい顔をしているな」って言われることが増えたんです(苦笑)。でも、映像を見るとたしかに、特に意識していたシーンでもないのに、戦兎がする難しい話を聞いているときの万丈がアホっぽい顔をしていて…(笑)。役柄が染み込んできた証拠なのかなと思っています。

─── それは今後の俳優人生に影響がありそうですね(笑)。

赤楚 あはは。でも、万丈を1年演じ続けたことで、語彙力が減ったのは確かです。万丈はどんなときも「マジやばい」で済ませていましたから、その影響が私生活にも…。語彙力を取り戻すためにも、ちゃんと本を読んだり、勉強しなおしたりしなければ、と思いました(笑)。

─── 逆に、万丈から得たことがあれば教えてください。

赤楚 万丈はどんな壁が立ちはだかっても、諦めることなくがむしゃらに生きていたんです。その生き様には、かなり影響を受けました。

─── お芝居の面ではどうですか?

赤楚 万丈を演じたことは大きな勉強にはなりましたし、ひとつの自信にはなったと思います。でも、演じるうえで足し算をすることが多かった万丈に対して、ほかの役柄を演じるときには、引き算が大事になってくるんですよね。

『民衆の敵』で演じた記者のビリングもですが、『イノセンス 冤罪弁護士』で演じている石和徳則も、役によってアプローチを変えていかなきゃいけないと思っているので、万丈を演じたことは、ひとつ大きな山を乗り越えたような感覚なんです。そして、また違う役に出会ったときは、また違う山に登る。そうやって経験を重ねていくのかなと、実感しています。

『イノセンス 』で演じる石和と万丈の共通点

─── 現在放送中の『イノセンス 冤罪弁護士』は『ビルド』後初の連続ドラマになりますね。

赤楚 石和は、パラリーガルなだけに勉強はできるタイプだと思うんですけど、勉強できるできないじゃないところで、おバカキャラ感のあるお調子者なんですよ。なので、そこは万丈に通じるところだなと思っています。

─── 万丈が引き寄せた役なのかもしれないですね。

赤楚 そうかもしれません。ちょっと抜けているところもあるし、演じる方向性がすごく似ているんです。

─── では最後に、読者へメッセージをお願いします。

赤楚 万丈がさらに成長する姿を描いているので、『ビルド』ファンの方はもちろん楽しんでいただけると思います。『ビルド』を知らない人でもひとつの作品として見ていただけると思うので、『ビルド』に興味があったけど49話は長いな、と思っている人などにもぜひ、見ていただけたら! 改めて自分を見つめなおす機会になるような作品になればうれしいです。

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プロフィール

あかそ・えいじ

1994年、愛知県生まれ。15年、ドラマ『表参道高校合唱部』(TBS系)で俳優デビュー。17年、『仮面ライダービルド』(テレビ朝日系)で演じた仮面ライダークローズ/万丈龍我役で注目を集める。その後、ヘンリック・イプセン作の戯曲『民衆の敵』に出演、現在はドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』(日テレ系)でパラリーガルの石和徳則を演じている。

(撮影/八木英里奈、取材・文/吉田可奈)

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