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純朴な青年の運命を変える“狂言誘拐” 『幸福なラザロ』本編映像公開

リアルサウンド

19/4/18(木) 14:00

 4月19日より公開される映画『幸福なラザロ』より、本編映像が公開された。

参考:動画はこちらから

 本作は、第71回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞したヒューマンドラマ。何も持たず、何も望まず、目立つこともないが、無垢な魂を持った青年ラザロが、誘拐騒ぎをきっかけに大きく運命を変えていく姿を描く。

 『夏をゆく人々』など全ての長編監督作がカンヌ国際映画祭に出品されてきたアリーチェ・ロルヴァケルが監督を務めた。北米公開時には、本作を観たマーティン・スコセッシが絶賛し、映画完成後にプロデューサーに名乗りを上げるという異例のバックアップを行っている。

 このたび公開された本編映像は、穏やかな村に波風を立てる“狂言誘拐”を捉えたシーン。イタリアの深い渓谷で隔たれた小さな村。その土地を牛耳る侯爵夫人の美しい息子タンクレディが町からやってくる。田舎で暇を持て余す彼は、純朴で誰よりも働き者な青年ラザロに興味を持ち、ラザロがタンクレディだけに教えた山の上にある秘密の隠れ家に入り浸るようになる。タンクレディが突然姿を消し、村中が大騒ぎになる中、ラザロが隠れ家を訪れると、そこにタンクレディがいたというシーンだ。ラザロは思わぬ場所でタンクレディを見つけ驚きつつも、いつも通りに動き回る。しかし、彼に「俺は誘拐されたから。お前に」と思いもよらぬ言葉を投げかけられ、普段は温厚で顔色ひとつ変えないラザロが、わずかに動揺の表情を浮かべる。タンクレディにとって暇つぶしに過ぎなかったこの“狂言誘拐”は、やがて村とラザロの運命を大きく変えることになる。

 この場面をはじめ、ラザロとタンクレディが村のはずれで奇妙な友情を育むことになるシーンの撮影が行われたのは、イタリア中部のチヴィタ・ディ・バニョレージョという2500年以上前につくられたかつての都市の一帯。古代のお城のような雰囲気を持つこの場所は、『天空の城ラピュタ』の舞台として宮崎駿監督がインスパイアを受けたと言われており、撮影中、普段は人気のないこの場所に“聖地巡礼”で訪れる日本人観光客が多くいたことに、ロルヴァケル監督は驚いていたという。