Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

ぴあ

いま、最高の一本に出会える

第31回東京国際映画祭アウォードセレモニーの様子。受賞者たちによるフォトセッション。

フランス映画「アマンダ」が東京国際映画祭グランプリに!「半世界」は観客賞

ナタリー

18/11/2(金) 18:48

第31回東京国際映画祭のアウォードセレモニーが、本日11月2日に東京・EX THEATER ROPPONGIにて開催され、各部門の受賞結果が発表された。

コンペティション部門では109の国と地域より集まった1829本の応募作品の中から、審査を通過した16本が上映された。東京グランプリに輝いたのは、ミカエル・アースによるフランス映画「アマンダ」。本作ではパリで便利屋業をするダヴィッドを主人公に、姉の死によって絶望の縁に立たされた彼が、7歳の姪アマンダの世話をしていくさまが描かれる。

セレモニーへの出席が叶わなかったアースは、ビデオメッセージで受賞の喜びをコメント。俳優陣や配給会社をねぎらいながら「作品上映後に素晴らしい議論が交わせました。地球の反対側でも映画が人々を感動させることができると知りました。皆さんの情熱と寛大さに感謝します」と日本の観客にも感謝を伝えた。本作は日本国内でもビターズ・エンド配給で、2019年初夏より東京・シネスイッチ銀座ほかで公開されることが決まっている。

次点となる審査委員特別賞に選ばれたのは、マイケル・ノアーが監督を務めたデンマーク映画「氷の季節」。同作で主演を務めたイェスパー・クリステンセンは、最優秀男優賞を獲得している。イタリア映画「堕ちた希望」からは主演のピーナ・トゥルコが最優秀女優賞に、トゥルコの夫であり監督のエドアルド・デ・アンジェリスが監督賞を受賞している。稲垣吾郎が主演を務めた「半世界」は観客賞に選出された。セレモニーに出席した監督の阪本順治は「この映画が伝わった人も伝わらなかった人もいると思いますが、ただ観てくれたことに感謝します」と挨拶。

アジアの未来部門では、中国・新疆ウイグル自治区を舞台にした映画「はじめての別れ」が作品賞に。監督のリナ・ワンは製作陣に感謝を述べながら「先日、主演の女の子から電話がありました。リレーで一等賞をもらえなかったことを悔しがっていた。この賞を彼女に与えられる」と喜びを弾けさせた。優れた監督に与えられる国際交流基金アジアセンター特別賞には、「武術の孤児」のホアン・ホアンが選出された。

日本のインディペンデント映画を紹介する日本映画スプラッシュ部門では野尻克己による「鈴木家の嘘」が作品賞を獲得。また今年から新設された監督賞には「銃」の武正晴、「メランコリック」の田中征爾が選ばれた。日本の木竜麻生と村上虹郎、ベトナムのリエン・ビン・ファット、カナダ・ケベックのカレル・トレンブレイが、全部門の出品作から宝石のような輝きを放った若手俳優に贈られる東京ジェムストーン賞を受賞した。

村上が開口一番「こんにちは」と挨拶するも、国際色豊かな面々が集まった会場は無反応。「あ、応えてくれないんですね」とおどけて笑いを誘い、「こんなにキラキラした賞をいただけて光栄です。ジェムストーンの名に恥じないよう、この重みを自分に課していきたいと思います」と決意を述べた。

そのほかの受賞結果は以下の通り。なお本日から明日11月3日にかけて各受賞作のクロージング上映が東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われる。スケジュールの詳細は映画祭の公式サイトで確認してほしい。

第31回東京国際映画祭 コンペティション部門

東京グランプリ / 東京都知事賞

「アマンダ」(監督:ミカエル・アース)

審査委員特別賞

「氷の季節」(監督:マイケル・ノアー)

最優秀監督賞

エドアルド・デ・アンジェリス(「堕ちた希望」)

最優秀女優賞

ピーナ・トゥルコ(「堕ちた希望」)

最優秀男優賞

イェスパー・クリステンセン(「氷の季節」)

最優秀芸術貢献賞

「ホワイト・クロウ」(監督:レイフ・ファインズ)

最優秀脚本賞 Presented by WOWOW

「アマンダ」(監督:ミカエル・アース)

観客賞

「半世界」(監督:阪本順治)

第31回東京国際映画祭 アジアの未来部門

作品賞

「はじめての別れ」(監督:リナ・ワン)

国際交流基金アジアセンター特別賞

ホアン・ホアン(「武術の孤児」)

第31回東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ部門

作品賞

「鈴木家の嘘」(監督:野尻克己)

監督賞

武正晴(「銃」)
田中征爾(「メランコリック」)

東京ジェムストーン賞

木竜麻生(「菊とギロチン」「鈴木家の嘘」)
リエン・ビン・ファット(「ソン・ランの響き」)
カレル・トレンブレイ(「蛍はいなくなった」)
村上虹郎(「銃」)