Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

ぴあ

いま、最高の一本に出会える

安室奈美恵は“コンサート”と“ファン”によって育てられたーーラジオで語られた感謝の思い

リアルサウンド

18/9/11(火) 8:00

 安室奈美恵が、9月8日放送の民放ラジオ101局特別番組『WE LOVE RADIO, WE LOVE AMURO NAMIE』にゲスト出演した。同番組のテーマは「安室奈美恵のMUSICと私」。9月16日に引退する安室に対して、リスナーが思いを届ける特別番組だ。

(関連:【写真】安室奈美恵、東京ドーム最終公演レポート

 「安室ちゃんは人との出会いのきっかけにもなったヒーロー」、「19歳のときに『SWEET 19 BLUES』に出会い、それから大切なときに現れては私を癒してくれた」など、リスナーからは「安室の楽曲で前向きになれた」というメッセージが特に多かったという。安室はメッセージに対して「本当に本当に嬉しいです。曲をそういうふうに聞いていただけてるならばこんな光栄なことはないなって思います」と述べ、「その年々で、同じ曲を歌っていても違う解釈の仕方をすることもある。経験も増えてる分、10代の時に歌った『SWEET 19 BLUES』も20代とは違う感覚だし、25周年ライブで歌ったときは、若い子たちに“大丈夫だよ”って気持ちで歌わせてもらって。19歳のときはリアルな私で、人のことまで考えてあげられるような状態じゃなかったと思うので……。経験も年も重ねて曲ってこうやって自分の中で色褪せずに、一緒に成長していってるんじゃないかなって」とコメントした。

 他には、コンサートについて書かれたリスナーからのメッセージも。コンサートについて聞かれると「年々楽曲の詞の世界観が、自分とリアルに重なることが多かったので、ファンの皆さんと共有できるスペースがあるっていうのは、こんなに楽しくて嬉しいことは他には絶対ないと思っちゃうので……最高ですね」と話した後、「ライブに関しては、いちばん楽しい場所でもあったし、その居場所を作ってくれたのはファンの皆さん。初めて、“自分の居場所がここなんだな”って感じさせてくれたのがコンサートで。ファンの皆さんがいないとそのステージには立てないので……」とコンサートへの思いを感慨深く語った。安室はメディアの露出を控えるようになった一方で、コンサートでの活動を勢力的に行っていた。また、コンサートは、MCがほぼ無いことで有名だ。そうしたところからも、彼女はトークなどでファンと交流するより、楽曲やパフォーマンスを通してファンと強く繋がることを願っていたように思える。

 安室は9月15日に沖縄コンベンションセンター展示棟で開催される『WE ♥ NAMIE HANABI SHOW 前夜祭 ~I ♥ OKINAWA/I ♥ MUSIC~ supported by セブン-イレブン』に出演。同公演が、引退前最後のライブとなる。沖縄出身の安室は、2000年には九州・沖縄サミットのイメージソング「NEVER END」を発売、2017年には25周年ライブ(『namie amuro 25th ANNIVERSARY LIVE in OKINAWA』)を沖縄で開催するなど、沖縄と縁が深いアーティストのひとりだ。沖縄でラストライブを迎えることについて「スタート地点がそこだったので、そこから出発して、絶対にヒット曲だすんだ! っていうあのときの私がそこにいるので。いい意味でリセットさせてくれるというか、いろんな感情……悩みもそうだし、有頂天になってる自分もそうだし。いろんな自分をリセットさせてくれるので、ぼーっと考えたときに初心に引き戻してくれる」と話した。

 「有頂天になることもあるんですか?」と問われると「なります、そういう自分もいます」と即答。有頂天になっていると感じたら、すぐに引き戻すようにしているという。安室がそうした行動にでる要因としては、ファンの存在が大きいとのこと。「ファンの皆さんは好き好き!って言ってくれてるけれども、コンサートではとても厳しい目で見ているので(笑)」と話した。手探りでセルフプロデュースをし始めた頃からの、ファンの厳しい目線があったことで現在の”安室奈美恵”が作られていったと安室は言う。2001年に小室プロデュースから離れ、2002年ZEEBRAらと組んだSUITE CHICでの活動を機に、J-POPから本格的なR&B/HIPHOPへと方向転換した。人気絶頂期に方向性を変えることは、彼女にとって大きな決断だったに違いない。しかし、結果的にその先進的な音楽は、これまでのファンだけでなくコアな音楽好きからの支持も集める形になった。彼女がこれまでずっとトップを走り続けていたのは、変化に対して躊躇することなく挑み続けたからだろう。

 最後に、ファンに対して「本当にメッセージをたくさん聞かせていただいて、純粋に嬉しかったです。本当に辛い時とかもあったりはしたんですけど、頑張ってきてよかったなという感じがします。これからもたくさんいい楽曲に出会ってほしいなって思います」と感謝を述べた。リスナーからのメッセージと共に、安室のファンへの思いも語られた同番組。楽曲やパフォーマンスを通してファンと繋がろうとした姿勢が、リスナーにもよく伝わっていることが感じられる放送だった。安室奈美恵はまもなく引退を迎える。トップアーティストであり続けた彼女は、時代を築いた存在として、今後も音楽シーンに影響を与えていくことだろう。(北村奈都樹)

アプリで読む