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A応P、8人での初ツアーファイナル公演で見せた圧倒的な個性と絆の力

リアルサウンド

19/1/23(水) 8:00

 アイドルグループのA応Pが、全国ツアー『A応P 3nd LIVE TOUR 2018-2019 ANIMETIC PLAYLIST えーおうぴーの こうげき!』のファイナルを、1月13日に東京・品川ステラボールで開催した。新曲「フライングベイビーズ」を初披露したほか、「おそ松さんメドレー」や「愛がなくちゃ戦えない(キューティーEDIT)」など、この日だけのスペシャルなセットリストで楽しませ、8人の個性がぶつかり合って発揮されるA応Pの魅力が爆発したライブになった。

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■『おそ松さんメドレー』などアニソンがずらり

 アニメが大好きな女の子たちによって結成され、2016年にアニメ『おそ松さん』のテーマソング「はなまるぴっぴはよいこだけ」や「全力バタンキュー」のヒットで、一躍その名前を知られるようになり、2013年にCDデビューしたA応P。これまで数多くのアニメタイアップソングを手がけている。昨年11月にスタートした全7公演の3rdツアーにおいて、ファイナルであるこの日はA応Pにとって最大規模となるキャパ1800人の会場だ。この挑戦に対して彼女たちは、ツアータイトルにあるように攻撃に転じ、今の彼女たちの勢いとアニメ愛で満杯の会場を熱くさせた。

 「品川!、A応Pの最後の攻撃を食らえ!」と、勢いよくスタートしたライブ。1曲目はこのツアーのために制作した「七転八倒返り咲き」で、サビの繰り返しの言葉が癖になるアッパーの超攻撃的な楽曲。こぶしを振り上げるようにして歌うメンバーに、ファンも負けずペンライトを振りながら合いの手を叫んで、1曲目からリアルガチの勝負といった雰囲気で白熱。この熱気は、最後まで収まることはなかった。

 「始まりました、ファイナル公演。新年になり、今日はA応Pのライブ初めです。改めまして、みなさん新年明けましておめでとうございます! 今日は存分にA応Pのライブ初めを私たちとみなさんとで楽しんでいきましょう!」と、巴奎依の流ちょうなMCで進行したと思いきや、「あ、自己紹介するのを忘れてた~!」と、熱いライブから一転、いきなり天然を発揮。A応Pらしいジェットコースター展開には、思わず心が弾んだ。

 セットリストは、「Stay Gold」や「COSMIC MAGIC STARS」など歴史を感じさせる楽曲から、アニメ『京都寺町三条のホームズ』オープニングテーマ「恋に咲く謎、はらはらと」などのアニメタイアップソングもずらり。さらに最新の楽曲まで幅広く披露され、バラエティに富んだ新旧のファンも大大満足の内容。魔王“エフ・ドラゴン”として声で出演した第2期メンバー福緒唯(昨年6月にA応Pを卒業)は、リハを観て「我が子を見守る母のような気持ちになって、「Stay Gold」を聴いた時はウルウルきてしまいました。そんな泣いてる私を観て、オレンジ色のアイツ(広瀬ゆうき)は笑ってたけど(笑)」と、幕間のトークでリハの様子を暴露して笑いを取り、長年の2人の絆に古くからのファンも胸を熱くしていた。

 このライブならではのスペシャルな演出でも楽しませた。ちょっと大人びた振り付けでも魅了した、アニメ『Cutie Honey Universe』オープニングテーマ「愛がなくちゃ戦えない」は、途中で本家「キューティーハニー」のカバーを織り交ぜるスペシャルバージョンで披露した。「おそ松さんメドレー」では、「はなまるぴっぴはよいこだけ」や「全力バタンキュー」、「君氏危うくも近うよれ」、「まぼろしウインク」といったヒット曲を立て続けに繰り出し、ハイテンションのナンバーの応酬には、ファンも大きな声で一緒に歌って、まさしく会場が一体になった。

 さらに2月28日にCDリリースする新曲「フライングベイビーズ」も初披露して、ファンを喜ばせた。同曲は、温泉町の女子高生がフラダンスに青春をかけるアニメ『フライングベイビーズ』の主題歌で、ハワイのムームーを思わせる衣裳とフラダンスの動きを取り入れたダンスが実にかわいらしく、A応Pのまた新たな一面を覗かせる。かっこいいからかわいいまで対応する彼女たちの幅には、驚かされるばかりだった。

■この8人での初ツアーでより固まった絆

 現在8人で活動しているA応P。春咲暖と工藤ひなきは、前回のツアーでは東京公演のみの参加で、ツアー全編への参加はこれが初めてだった。それだけに想いもあり、工藤は「前の公演を繋いでいくようなツアーが初めてで、すごく達成感があって楽しかったです」と、おっとりした口調ながら充実した表情。ファンの歓声をバッサリと切るクールさも魅力の春咲は、「1公演ごとにこのメンバーで初披露する曲が増えて、メンバーとの絆も深まり思い出も増えました」と、ツアーを振り返った。星希成奏も「暖とひなきが入ったこのメンバーでできたことで、より充実感のあるツアーになりました。これからも攻撃力を上げて進んで行きます!」と語り、2人の参加で団結力が高まったことを感じさせた。

 勢いに乗って、あっと言う間に終わったように感じたライブ。それはメンバーも同様で、振り付けで顔を切ってしまったことにも気づかず最後まで走りきった旭優奈は、「初日に泣かないと決めてたけど、泣く暇がないくらい楽しかったです」と、達成感を滲ませた。「刀と同じくらい、メンバーのこともみなさんのことも大好きです。メンバーと過ごす時間も長く、幸せな時間がたくさんありました」と、大好きな刀になぞらえて気持ちを語った堤雪菜。17歳の最年少メンバー小嶋凛は、想いが先走って言葉がなかなか出ないながらも「いろんな人と巡り会えたことがうれしくて、A応Pの初期の曲を歌えたのも私としてはうれしかったです」と、必死に今の気持ちを伝えていた。

 ライブの冒頭で、イメージカラーがオレンジということから「オレンジ汁をみなさんにブシャーっとぶつけて攻撃したいです」と意気込んでいた広瀬ゆうきは、終始全力のパフォーマンスを繰り広げ、3リットルも水を飲んだとのこと。「19歳くらいからA応Pをやってきたのは、メンバーと出会うため、今日ここでみんなと出会うためだった」と、A応Pとしての6年を重ねて語ったのは胸アツだった。

 そしてメンバーを引っ張り、ライブの進行役を務めた巴奎依。アンコールではマイクを取り違えていたハプニングがあったことを明かすなど、実は誰よりも緊張していたのかもしれない。「A応Pのために頑張って動いてくださるスタッフさん、隣には自分が足踏みしそうな時に背中を押してくれるメンバー。そんなみんなに囲まれて、こうしてツアーができたことがすごくうれしい。A応Pは、すごくやりがいがあって楽しいと改めて実感しました」と、ツアーを無事に終えたことへの安堵と感謝の気持ちを表しながら、「まだまだ一緒に冒険を続けていきましょう!」と、さらなる飛躍をファンと誓い合った。

 ライブの最後には、このツアーのテーマソングとも呼べる「ファイティング・ラッシュアワー」を披露した。自分たちをRPGゲームのキャラクターに例えて〈ファイト!走りだせ!レベル1の勇者たち〉と歌った、まるでおもちゃ箱のような楽しさ溢れる楽曲。笑顔で顔を見合わせながら、実に楽しそうに伸び伸びと歌う姿に、ファンも全身全霊の大歓声でそれに応えていた。レベルMAXまでの道のりはまだまだ長いが、彼女たちならきっとやってくれるはず。そう思わせる気概が、熱のこもったパフォーマンスの端々から感じさせた。(榑林史章)

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