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狂言誘拐が暴き出す真実 第71回カンヌ映画祭脚本賞受賞作『幸福なラザロ』予告編公開

リアルサウンド

19/2/6(水) 11:00

 4月19日よりBunkamuraル・シネマほかにて全国公開される『幸福なラザロ』の予告編が公開された。

参考:<a href=”https://www.realsound.jp/movie/2019/02/post-314202.html”>“不朽の名作”の続編の出来は? 原作の精神を守り抜いた『メリー・ポピンズ リターンズ』の価値</a>

 第71回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した本作は、『夏をゆく人々』など全ての長編監督作がカンヌ国際映画祭に出品されてきたアリーチェ・ロルヴァケル監督の最新作。北米公開時には本作を観たマーティン・スコセッシが絶賛し、映画完成後にプロデューサーに名乗りを上げるという異例のバックアップをした。

 時は20世紀後半、社会と隔絶したイタリア中部の小さな村。純朴なラザロと村人たちは領主の侯爵夫人から小作制度の廃止も知らされず、昔のままタダ働きをさせられていた。ところが、夫人の息子・タンクレディが起こした誘拐騒ぎをきっかけに、前代未聞の労働搾取の実態が明るみとなる。村人たちが恐る恐る外の世界へ出て行く中、ラザロがとった行動とは。

 公開された予告編では、ラザロが住む村で穏やかに暮らす人々や、「人間は獣と同じ」と語り小作制度の廃止を隠蔽する伯爵夫人の姿が描かれている。また、夫人の息子で町からやってきた青年・タンクレディとラザロが交流を深める様子、ラザロが涙を流すシーンや、ひとりの女性が「私たちは聖人に出会った」とラザロに跪く場面も映し出されている。

  ロルヴァルケル監督は、本作製作のきっかけになったイタリアで実際に起こった農民たちの隔離や労働搾取という驚愕の事件について、「歴史的な転換期に乗り遅れてしまったこの農民たちの物語に、私はずっと心を動かされてきました。この新聞記事は次の日には忘れられてしまうようなニュースです。壁に貼られた記事はすっかり日焼けし黄ばんでも、この記事だけが、世界が崩壊したこと、そして彼らが置き去りにされたことを示す記録だったのです」と、長く感じ続けていた衝撃について紹介。また、本作のテーマを「この映画が伝えるのは、この世で生きていく上で、誰のことも疎まず、人を信じ切ることの尊さです。生きていく方法は他にもあると思い込み、善なる生き方を拒み続けている私たちに、その事実を突きつけるのです」と語っている。

 また、印象的な海外のアートワークを採用した特製イラストポストカード付き特別鑑賞券(税込1,500円)が、Bunkamuraル・シネマほか本作の一部の上映劇場で発売中(ポストカードは限定数・先着順)だ。 (リアルサウンド編集部)

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