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左から大森靖子、新井英樹、吉田恵輔。

「愛しのアイリーン」新井英樹へのほとぼしる愛を大森靖子と吉田恵輔が熱弁

ナタリー

18/9/7(金) 15:07

安田顕が主演を務める映画「愛しのアイリーン」の公開を記念したトークイベント「俺たちの新井英樹NIGHT」が、9月6日に東京・LOFT9 Shibuyaで開催された。

新井英樹による同名マンガを「ヒメアノ~ル」「犬猿」の吉田恵輔が映画化した「愛しのアイリーン」。本作ではフィリピン人の女性アイリーンと国際結婚した主人公・宍戸岩男の姿が描かれる。

イベントはマンガ「愛しのアイリーン(新装版)」の編集を担当した九龍ジョーが司会を務め、第1部には新井と新井のファンであるシンガーソングライター・大森靖子が登場した。マンガ家・花沢健吾が新井の著作を好きと公言していたのをきっかけに読み始めたという大森は「ライブでは緊張しないし、ミュージシャンに会っても緊張しないけど、マンガ家さんとお会いするほうが緊張します。マンガ家が世の中で一番偉いと思っているので」と話す。大森が自分のファンを公言していることを聞いて作品に触れたと言う新井は「『超歌手』(大森のエッセイ集)は自分が書いているのかと錯覚したし、『TOKYO BLACK HOLE』の歌詞も俺が書いたんじゃないかと思うくらいドハマりして。仕事場に歌詞を拡大コピーして貼ってる」と大森の考えに共感していることを明かした。

最初に「宮本から君へ」を読んだという大森は「新井さんのマンガは自分とスピード感が似ていて読みやすい。いろんな人の気持ちを描いているのも好き」と述べ、「新井さんのマンガに出てくる女性は屈強なちんこを持っている感じがするのがいい。人が持っているものを吸い取って生きていくし、セックスしても男に『やられた』って言わない人たちしか出てこない」とその魅力を語る。新井は「処女の純情は信じられないけど、ヤリマンの純情のほうが信じられる」と続け、「『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラが好き。あまりに理想の女すぎて、なんでもないシーンで声を上げてボロボロ泣いた」と告白。映画「愛しのアイリーン」について大森は「岩男を演じている安田顕さんはイケメンだけど、イケメンがあんなになっちゃうというのは説得力が増している。安田さんのファンが観たらすごくうれしいはず。(木野花演じる)ツルさんも素晴らしかった」とコメントした。

第2部は、新井と吉田がトーク。吉田は「俺には神様が3人いて、ジャッキー・チェン、塚本晋也、新井英樹。そのうちジャッキー以外の2人と仕事してる俺超すごくない?」と興奮気味に話し、新井への思いを熱く語る。一方、新井は「『さんかく』がその年のベストだったくらい吉田さんは好きな監督。アイリーンは一番映像化しにくい作品だと思っていたけど、何をされてもいいとお任せした」と吉田への信頼を示す。

吉田は映画「愛しのアイリーン」を「安定した映画が好まれるけど、やっぱり頭打ちなんだよね。民放では絶対に流れない、劇場じゃなきゃ観れない作品。予算が少ない中、夏も冬もロケしてフィリピンにも行ってる」と説明。新井は「アイリーンを観たときに吉田監督からのラブレターだと思った」と照れ、「冬場の撮影を見ていて、アイリーンの表情があまりに素晴らしくて落涙を抑えるのに必死だった」と振り返る。吉田は「この映画を一番観てほしかったのは新井さん。だけど、俺が俺を喜ばせたくて作ってるから賛否とかどうでもいい部分もある」「今回は天気運にも恵まれてて、俺が経験値を得たうえでできたのもある。何年も映画化に奔走したけど撮るべきときに撮れた」と自信を見せた。

続いて吉田は「『宮本から君へ』で土下座しまくっている宮本のケツを犬が嗅いでるシーン。あの場面で俺の映画作りが変わった。主要な登場人物だけで世の中は回ってるわけじゃないというか。例えば、ファミレスで別れ話してるカップルの横で誕生日会してるのが現実だし。そういうのを面白く端的にぶっこむのが新井さんのすごいところ」と称賛。新井は「俺はひねくれてるから、脇役なのはお前らだって主人公に突き付けたくなっちゃうの」と思いを吐露した。

最後に新井は映画「愛しのアイリーン」を「本当に素晴らしいです。特に若い女の子に観てほしい」、吉田は「トラウマになってほしいですね。フィリピンも日本の山奥もでてきてミクスチャーだし、日本の映画でも歴史がない系統の作品なんで本当に観てほしい」とそれぞれアピールした。

「愛しのアイリーン」は9月14日より東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国で公開される。

※吉田恵輔の吉はつちよしが正式表記
※「愛しのアイリーン」はR15+指定作品

(c)2018「愛しのアイリーン」フィルムパートナーズ

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