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ロブ・ライナー(左)

ロブ・ライナーが「記者たち」携え来日「自由の国として、本作を認めてほしい」

ナタリー

19/2/1(金) 17:18

「記者たち~衝撃と畏怖の真実~」の監督を務めたロブ・ライナーの来日記者会見が、本日2月1日に東京・日本外国特派員協会にて開催された。

本作は、イラク戦争の大義名分である「大量破壊兵器」の存在に疑問を持った実在の記者たちの奮闘を描いた物語。ウディ・ハレルソン、ジェームズ・マースデン、トミー・リー・ジョーンズがナイト・リッダー社の記者を演じ、ミラ・ジョヴォヴィッチとジェシカ・ビールもキャストに名を連ねた。

18分のスクリーニングののちに登壇したライナーは、アメリカが2003年に行ったイラク侵攻を振り返りながら「当時私は、ベトナム戦争のときと同じように、嘘が根拠となってカタストロフィが起きる過程を見ていました。なぜそれを止められないのかを考えるところから、映画作りが始まりました」と制作のきっかけを語る。

当時、妻とともに抗議デモにも参加していたというライナーは「なぜアメリカの一般市民が政府の嘘をうのみにし、惨事につながっていったのかを検証したかったのです」と語り、「映画を作ることに決めてからは、『博士の異常な愛情(または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか)』のような風刺映画を作ろうとも、ドラマ作品を作ろうともしましたが、成功しなかった」と苦労を振り返る。しかし数年後、リンドン・ジョンソン元大統領のホワイトハウス報道官だったビル・モイヤーズのドキュメンタリーを観て、ナイト・リッダー社の記者たちの存在を知ったそうで「彼らは真実をつかみ、一般市民に届けようと闘ったが、それが果たされなかったのはなぜか。そのことが映画の基盤になると思いました」と話した。

ライナーは、本作の日本での評判を「これまでも国外のほうが、国内よりも大きな反響をもらえています。当時も外からのほうが、何が起きているのかクリアに見えていたのかもしれない。日本での反応もきっと良いものになると思う」と予想する。“報道の自由度ランキング”において2010年は11位だった日本が、2018年には67位にまで下がってしまったことを記者から言及されると「恐ろしいことではありますが、まだ独裁者が率いる国にはなっていない。自由の国として、この作品を認めてくださるとうれしいです」と答えた。

会見には、元ナイト・リッダー社の記者であるモデレーター、ケン・モリツグも参加。9.11当時は経済部に所属していたが、仕事の関係でニューヨークにいたという彼は、劇中にもその名前が登場する。「スポットライト 世紀のスクープ」「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」など報道を題材にした映画が続いていることから、モリツグはライナーへ「新しい映画のジャンルが確立されつつあるのでは?」と質問。ライナーは「それはわかりません。おそらく観客は、(キーボードを)タイプしている人の映像より、爆発シーンのほうが観たいと思いますし(笑)。でもこういった映画が真実に光を当てることができるのであれば、素晴らしいと思う」と返した。

「記者たち~衝撃と畏怖の真実~」は3月29日より東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国でロードショー。

(c)2017 SHOCK AND AWE PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

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