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いま、最高の一本に出会える

女の子には内緒「『うたたね姫』リミックス」より。(撮影:横田敦史)

女の子には内緒、かまどキッチン、福井裕孝が“波”起こす「下北ウェーブ」開幕

ナタリー

19/2/7(木) 10:36

「下北ウェーブ2019」が昨日2月6日に東京・小劇場楽園で開幕した。

「下北ウェーブ」は東京・本多劇場が2017年から実施している若手支援企画。今回は柳生二千翔が主宰を務める演劇ユニット・女の子には内緒、児玉健吾による演劇ソロプロジェクト・かまどキッチン、そして福井裕孝が回替わりで公演を行う。

開幕に際し3人は、それぞれの作品についてのコメントをステージナタリーに寄せた。公演は2月10日まで。なお10日には、公演終了後に3団体の代表と徳永京子による公開講評が行われる。

柳生二千翔(女の子には内緒)コメント

今作は、2014年3月に発表した作品の再演です。初演の時は20歳だった私は、25歳になりました。当時の戯曲を読み直して、その若々しい切実さに、今はもう全く共感ができないことに気がつきました。とても「痛々しい」です。歳を重ね、そのイタさは頭では理解できますが、感じることはできなくなりました。しかしそれらを「たかがその程度のことで悩むな」というひと言で、暴力的に切り捨てたくないなと思っています。例えば、学校という小さな世界での生きづらさや閉塞感は、私に見えなくなっただけで、いまも生活のどこかで存在するからです。
それら全てが、ただ「ある/あった」ことを描きつつ、世界への眼差しのレンジを広げて、今の東京を描きました。

児玉健吾(かまどキッチン)コメント

選出から半年が経ち、2回のプログレス公演を経て、劇場に戻ってきました。ギャラリーやら大学の教室を通る演劇団体としては些か遠回りなルートですが、下北ウェーブ2019は「劇場公演を再考する企画」というのだからそれも良かったと思います。劇場は演劇の為に作られた場所と聞きました。
ひとつ、僕たちのための場所、と解釈できるよう取り組みたいです。よろしくお願いします。

福井裕孝コメント

本作は可変的で無機質な「多目的室」空間をモチーフとして、7つの部屋の状況をそれぞれ10分ずつ順に上演していきます。簡単に言えば、部屋のオムニバス(短編集)です。劇場という部屋の中に様々な部屋の経験を記憶させていくことから、空虚な上演装置(なにもない空間)であり、具体的な建築物(なにかがある場所)でもある劇場空間を見つめ直したいと思っています。

「下北ウェーブ2019」

2019年2月6日(水)~10日(日)
東京都 小劇場楽園

女の子には内緒「『うたたね姫』リミックス」

作・演出:柳生二千翔(青年団)
出演:安藤真理、那須愛美、渡邊まな実(映像出演)

かまどキッチン「静物たち(躍動編)」

作・演出:児玉健吾
出演:浦田すみれ、緒方壮哉、後関貴大、佐藤真喜子、山田遥野

福井裕孝「マルチルーム」

作・演出:福井裕孝
出演:生実慧、市毛達也、岩田里都、徳倉マドカ、中村里佳、松井壮大、松尾元

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