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いま、最高の一本に出会える

映画「ひとよ」のキャスト。上段左から佐藤健、鈴木亮平。下段左から松岡茉優、田中裕子。

KAKUTA・桑原裕子「ひとよ」佐藤健主演で映画化、監督は白石和彌

ナタリー

19/3/29(金) 18:16

桑原裕子が作・演出を手がけたKAKUTAの舞台「ひとよ」の映画化が決定した。

KAKUTAが2011年に初演した舞台「ひとよ」は、とある事件をきっかけに別々の人生を歩んでいた稲村家の母と3兄妹が再会し、絆を取り戻そうとするヒューマンドラマ。映画「ひとよ」では、監督を白石和彌、脚本を高橋泉が担当し、キャストには主演の佐藤健のほか、鈴木亮平、松岡茉優、田中裕子が名を連ねている。

桑原は舞台上演当時を振り返り、「2011年の夏、日常を取り戻しているように見えても、東日本大震災の影響がまだ各地で色濃く残る頃でした」と述べ、「これは震災の話ではありませんし、社会を背負うような物語でもありません。が、復興、再生、絆──そんな言葉が日本中にあふれかえるなか、本当の再生とはなにか、私たちはどう歩み出せばいいのかを、ひとつの家族を通じて、私もまだ見つけられぬまま模索しながら描いた作品でした」と思いを語る。また今回の映画化に際し、「監督ならではの視点で、新たな『ひとよ』を創っていただければと思いますし、錚々たるキャストの皆さんがどんな風に役へ光を当ててくださるのか、純粋にワクワクしています」と期待を寄せた。

映画「ひとよ」は5月にクランクイン。今年19年秋に公開される予定だ。

※高橋泉の「高」は、はしごだかが正式表記。

桑原裕子コメント

自身の所属する劇団公演にむけて「ひとよ」を描いたのは2011年の夏、日常を取り戻しているように見えても、東日本大震災の影響がまだ各地で色濃く残る頃でした。私の生まれは福島県で、子供時代は学級休みのほとんどを福島の山に囲まれて過ごしました。だから自分のふるさとが「あの一日の出来事」を境にして、まるで形を変えたかのように違う目で見られるようになったことに、たとえようのないやるせなさを感じていました。
これは震災の話ではありませんし、社会を背負うような物語でもありません。が、復興、再生、絆──そんな言葉が日本中にあふれかえるなか、本当の再生とはなにか、私たちはどう歩み出せばいいのかを、ひとつの家族を通じて、私もまだ見つけられぬまま模索しながら描いた作品でした。
社会の暗がりに目を向け、いびつながらも懸命に生きる人間をこれまで多く描いてこられた白石監督が「ひとよ」を手がけてくださることになり、本当に嬉しく思っています。高橋泉さんに丁寧な脚本を書いていただけたことにも感謝しています。
どうか原作にこだわらず監督ならではの視点で、新たな「ひとよ」を創っていただければと思いますし、錚々たるキャストの皆さんがどんな風に役へ光を当ててくださるのか、純粋にワクワクしています。きっと素晴らしい作品になる、という予感だけが激しく渦巻いております。
そうして生まれ変わる「ひとよ」が、たくさんの皆様のもとへ届き、どこまでも高く遠くへ、旅をしてゆけますように。

白石和彌コメント

これ以上のない最高のキャストに集まって頂き、少し緊張しています。
私自身、この家族がどのような物語を紡いでくれるのか、楽しみで仕方ありません。
多くの人の心に突き刺さる作品になるように、毎日を大切にしながら撮影に臨みます。楽しみにお待ちください。

佐藤健コメント

現場に入るのが非常に楽しみです。白石監督の作品はほとんど観させてもらっていますが、是非いつかご一緒できたらと思っていた方ですので、今回は念願が叶いました。
素晴らしい脚本、共演者、スタッフの皆様との仕事ということで、僕が気負い過ぎずとも良い映画になるであろうというある種の確信をすでに持っておりますが、こんな環境で映画作りに励めることを当然と思わずに、幸せを噛み締めながらも精進していく撮影期間であればと思います。今回のお声がけ大変光栄でした。有難う御座います。

鈴木亮平コメント

複雑な家族の関係、過去の事件と妻子への思い、吃音の症状。この作品は自分にとって大きな挑戦になるだろうことを今から確信しています。と同時に、この役を「鈴木にやらせてみたい」と思っていただけたことに感謝しています。
白石監督、そして素晴らしい共演者の方々と、丁寧に、時に乱暴に心を通い合わせ、皆さんの心に突き刺さる「ひとよ」を作り上げていきたいと思います。

松岡茉優コメント

熱い視線でずっと作品を追っていた白石和彌監督とご一緒させて頂けることは私にとって大変嬉しいことでありつつも、今の自分は何が出来るのかバレバレになってしまうだろうなと今から眉尻を下げています。
己を知れるというのはとても良いことですから、真っ直ぐ向かっていこうと思います。

家族のお話です。どんな雰囲気になるのか実は想像がつきません。
スタッフ、キャストの皆様、宜しくお願い致します。
映画ファンの皆様、少し待っていてください。

(c)2019「ひとよ」製作委員会