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ぴあ

いま、最高の一本に出会える

ウティット・ヘーマムーン×岡田利規「プラータナー:憑依のポートレート」より。(Photo by Sopanat Somkhanngoen)

約4時間のパフォーマンスが展開、ヘーマムーン×岡田「プラータナー」タイで開幕

ナタリー

18/8/24(金) 10:37

ウティット・ヘーマムーン×岡田利規「プラータナー:憑依のポートレート」が8月22日にタイで開幕した。

タイ文学の新鋭であるウティット・ヘーマムーンの新作長編小説を、チェルフィッチュの岡田利規が舞台化する本作。出演者にはオーディションで選出された11人の俳優が名を連ね、空間演出やデザインを行うセノグラファーとしてcontact Gonzoの塚原悠也が参加。さらに演出助手をタイの演出家・ウィチャヤ・アータマート、衣装を快快の藤谷香子、照明デザインをアピチャッポン・ウィーラセタクン「フィーバー・ルーム」の照明デザインを手がけた照明デザイナーのポーンパン・アーラヤウィーラシット、音響デザインをサウンドアーティストの荒木優光、映像をcontact Gonzoで塚原と共に活動するグラフィックデザイナー・写真家の松見拓也が担当する。

本作では絵画の道を志して芸術大学に進学した青年の半生を軸に、1992年から現在までのタイ政治史、アブノーマルなセックスやポルノグラフィーが喚起する性的な欲望、インスピレーションなどの要素が錯綜的に描かれる。作品には11名のキャストに加え、塚原や荒木らスタッフも“出演”し、20名弱が演技、ライブ撮影、施工といったパフォーマンスを、休憩をはさんで約4時間にわたり繰り広げた。タイの観客たちはその様子を最後まで見守り、ラストには大きな拍手と声援をキャストに送っていた。なお本作は今年秋にフランスのポンピドゥー・センターでの上演が決定しているほか、2019年夏には東京での上演が予定されている。

開幕に際しヘーマムーンは「なんども稽古を見学したのに、それでもぼくは世界初演を待ちわびていた。稽古のようすを目にするたびに、心躍る変化が起きていたからだ」とコメント。岡田も「今回のチャレンジによって僕は2011年以降考えてきた演劇におけるフィクションの扱い方について、少し歩を進めたところで少し違うことを考えはじめられるようになった気がします」と手応えを述べている。公演は8月26日まで、タイ・バンコクのチュラロンコーン大学文学部演劇学科 ソッサイパントゥムコーモン劇場にて。

岡田利規コメント

今回のチャレンジによって僕は2011年以降考えてきた演劇におけるフィクションの扱い方について、少し歩を進めたところで少し違うことを考えはじめられるようになった気がします。それは、物語、もしくはドラマを、と言ってもいいですが、を演劇という形式で共有するという経験の持つ働きとか意味、ということです。

ウティット・ヘーマムーン コメント

なんども稽古を見学したのに、それでもぼくは世界初演を待ちわびていた。稽古のようすを目にするたびに、心躍る変化が起きていたからだ。岡田とすべてのスタッフの創造から生まれる、この作品の濃密な情動と感情。ぼくは、それを受け取った観客の反応を空想してみた。そこに、満足と喜びがあふれていた。

ウティット・ヘーマムーン×岡田利規「プラータナー:憑依のポートレート」世界初演・バンコク公演

2018年8月22日(水)~26日(日)
タイ チュラロンコーン大学文学部演劇学科 ソッサイパントゥムコーモン劇場

原作:ウティット・ヘーマムーン(“Rang Khong Pratthana”)
脚本・演出:岡田利規
セノグラフィー:塚原悠也
演出助手:ウィチャヤ・アータマート
出演:ジャールナン・パンタチャート、ケーマチャット・スームスックチャルーンチャイ、クワンケーオ・コンニサイ、パーウィニー・サマッカブット、ササピン・シリワーニット、タップアナン・タナードゥンヤワット、ティーラワット・ムンウィライ、タナポン・アッカワタンユー、トンチャイ・ピマーパンシー、ウェーウィリー・イッティアナンクン、ウィットウィシット・ヒランウォンクン

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