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ネットでは「羨ましい」の声 『高嶺の花』石原さとみ&峯田和伸のキスシーンを振り返る

リアルサウンド

18/7/26(木) 18:45

 エルヴィス・プレスリーの「Love Me Tender」をバックに、月島もも(石原さとみ)の想いが風間直人(峯田和伸)に少しずつ傾いていく。ドラマ『高嶺の花』(日本テレビ系)は、この演出が“お約束化”されるのかと思っていたが、7月25日放送の第3話では急展開を見せる。

 これまで「Love Me Tender」が流れるシーンは、“高嶺の花”であるももを主体に描かれてきた。第1話ではももが直人の朝ごはんによって味覚と嗅覚の復活を感じ、第2話ではももが直人の言葉をまっすぐ受け入れる体勢を作り上げた。

 そして第3話では、少し雰囲気を変え、ももの成長ではなく、深く描かれていなかった直人の本音が明かされる。もともと頭に血が上りやすいももだが、第3話では直人に大きな怒りをぶつけて大喧嘩に発展した。その原因は、直人がももにアドバイスした元彼を忘れる方法。元彼との楽しい思い出を話せば、別れの痛みを忘れられるという理論だったのだが、これが逆効果となってしまいももは激怒。(劇中では男性陣がももの怒りの原因が分からずに唖然とするシーンがあったが、同性でも難易度の高い問題だったので安心してほしい)

 原田秋保(高橋ひかる)によれば、好意を寄せている男性に、元彼の話を聞いてもらっても1ミリも嬉しいとは思わず、むしろ元彼の話を聞いてもショックを受けない興味関心のなさにがっかりするというのがももの気持ちだという。さらにももは酔っ払いながらも直接直人に、他人の庭に水をやるくらいなら、自分の庭を心配しろとも伝えた。

 そして訪れた「Love Me Tender」タイム。第3話前半では一方的に直人の行動が責められてきたわけだが、実は直人は父の死がきっかけで自分の庭=物語が止まっていることをここで明らかにする。直人が、介護が必要となった母、商店街の人々、問題のある中学生・堀江宗太(舘秀々輝)ら数々の人の面倒を見てきたのは、決して上から目線なのではなく、彼は他者を助けることでしか自分の存在を見いだせなかったからだろう。

 誰からも愛され頼りにされる直人のこぼれ落ちる涙を見たももは、そっと彼に口づけをする。ももが直人の涙を手で拭い、唇を触った後でのゆっくりとしたキスはネット上でも「羨ましい」と反響。ただ1つだけ言わせてほしい。直人は恋愛経験のない設定のはずだったが、あのシーンは確実に、ももの唇を迎えにいっていた。劇中でも出てきたクマのヌイグルミ的愛らしさのある“プーさん“こと直人の男の部分を垣間見た気分だった。

 衝撃のキスシーンが描かれた第3話だったが、ななを演じる芳根京子の悪女の部分が開花する点も見どころだったといえよう。『べっぴんさん』(NHK)、『海月姫』(フジテレビ系)とどちらかというと内気な心優しい女性役を務めてきた彼女が、恋に翻弄されるなな役でこれからももとライバル関係になっていく。運命を変えてやると決意した彼女の目には、ずっと姉の影に隠れてきた彼女の覚醒が映っていた。

 ももと直人の恋が進むに連れて、複雑になっていくももの周囲の人々の関係。キスという急展開が起こったからには、次週以降泥沼化する人間模様を期待してしまう。(阿部桜子)

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