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菅田将暉、要潤、瀬戸康史……三者三様の個性で『まんぷく』を盛り上げる平成仮面ライダー

リアルサウンド

18/12/28(金) 6:00

 10月放送開始から3カ月、ヒロイン福子(安藤サクラ)と夫・萬平(長谷川博己)の山あり谷ありの人生が続く『まんぷく』(NHK総合)が、視聴者の支持を集め続けている。今年の放送は終了するが、12月に入って弁護士・東太一役の菅田将暉が登場したことで、朝ドラに平成仮面ライダーが3人! と別のところでも話題を呼んでいる。27日の放送では、ついにその3人衆、菅田将暉、要潤、瀬戸康史がひとつの画面に収まった。そこで萬平と福子を支える3人を改めて紹介したい。

■菅田将暉(東太一)

 東京帝大法学部卒の東太一は、美代子さん(藤本泉)からの紹介で萬平の弁護を引き受けることになった、事務所を開いて2年目の若手弁護士。最初は人と目を合わせることもできず、本当にこの人に任せて大丈夫? と思ってしまうような頼りなげな雰囲気だったが、持ち前の正義感と頭の良さ、そして何より妹を「ダネイホン」に救われた過去から抱き続ける萬平を助けたいという強い意志で、国を相手取って裁判を起こすまでに成長した。三田村会長(橋爪功)が東をどんな青年か見極めようと対峙した際に見せたまっすぐな眼差しや、福子が第二子となる幸を生んだときの素直な感動、萬平を説得するときの熱い口調など、感情のふり幅もどんどん広がっている。

 演じる菅田将暉は、最近は歌手としての活動も見せるなど、演技力の高さと器用さを持ち合わせた25歳。2008年のジュノン・スーパーボーイ・コンテストをきっかけに事務所に所属し、翌年の9月にスタートした平成仮面ライダーシリーズ第11作の『仮面ライダーW』(テレビ朝日系)でテレビドラマ初出演と初主演を果たした(桐山漣とのW主演)。そこから青春ものへと続いていくかと思いきや、次に菅田がその実力を示したのは2013年の人間ドラマ『共喰い』。さらに翌年『そこのみにて光輝く』でも存在感を発揮。デビューから数年ながら、骨太な人間ドラマで着実に実力を発揮していった。

 一方で、芸術性の高い作品に寄ってしまうことはなく、一般への人気も高めていく。2015年、ドラマ『民王』(テレビ朝日系)では遠藤憲一演じる内閣総理大臣の父と心が入れ替わってしまう青年役で話題を集めると、映画『帝一の國』(2017)で人気役者が集結するなか、強烈な個性と存在感を放って作品をヒットに導いた。そうかと思うと、今年も趣里主演の『生きてるだけで、愛。』で青年の繊細な心の揺れを表現するなど、ジャンルや規模を問わない活躍を続けている。また、年明けにスタートする主演ドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(日本テレビ系)も早くから期待の声が上がっている。

 『まんぷく』では国を相手取った闘いから、罰金10万円と引き換えに萬平を釈放する道を掴んだが、76回のラストで、東は萬平から「それは負けを認めることですよね。僕は納得できない」と言われてしまった。菅田には東としてまだフル回転してもらう必要がありそうだ。

■要潤(香田忠彦)

 福子の姉・克子(松下奈緒)の夫である忠彦さんは、回を重ねるごとに愛着が増してきているキャラクターだ。画家をしており、絵が売れることもあるものの、生計を立てるまでにはいかず、両親からの援助を受けながらの生活のため、義母・鈴(松坂慶子)から良く思われていなかった。しかし何気に鈴の扱いに長けており、鈴をモデルに観音様のように美しい肖像画を描くなどして、良好な関係を築くように。また娘のタカ(岸井ゆきの)を「浮世離れした美人」と呼び、親ばかな顔を見せるが、そうした一面を見せるにつれ、忠彦さんのキャラクターが愛されるようになっている。

 要潤(37)は平成仮面ライダーシリーズ第2作となる『仮面ライダーアギト』(テレビ朝日系)の仮面ライダーG3役で2001年にデビュー。翌年の昼ドラ『新・愛の嵐』(フジテレビ系)でヒロインの相手役を演じて人気を博す。そのルックスから、当初は堅物な印象が強かったが、バラエティ番組への出演などからお笑い好きな性格が露呈し、俳優業に留まらない活躍を見せるようになる。特に出身地である香川県をPRするための架空の県「うどん県」の副知事としての広報活動は有名だ。
 
 もちろん俳優としても毎年途切れることなく、さまざまなジャンルの作品に出演。代表作のひとつであるドラマとバラエティを融合させた『タイムスクープハンター』(NHK総合)は、シーズン6まで続く人気作となり、劇場版にまで発展した。2019年は話題作『キングダム』のキャストにも名を連ねている。

 『まんぷく』の忠彦さんとしては、福子や萬平の心配はもとより、やはりタカと神部(瀬戸康史)との関係が気になって仕方のないところ。成績も優秀なタカは、忠彦の助言通り、大阪帝大に進学するのか?

■瀬戸康史(神部茂)

 大阪帝大卒ながら、もともとは香田家に入った泥棒だった神部。しかしその境遇を聞いた福子たちから、香田家の子どもたちの家庭教師を頼まれて、そのまま居候することになる。そして男として萬平へ全幅の信頼を置くようになっていく。ともに泉大津に移り住んでからは、“塩軍団”のリーダー的存在として「ダネイホン」開発に尽力した。また年頃になったタカに思いを寄せられるようになると、神部もタカを好きに。タカが女学校を卒業したら結婚する約束をするまでになるが、タカの父・忠彦は、若いタカの結婚を100%認めたわけではない。

 演じる瀬戸康史(30)は、若手男性俳優集団D-BOYSのメンバーでもあり、2005年に『第2回D-BOYSオーディション』で準グランプリを受賞したことからデビューに至る。翌年、テニミュこと『ミュージカル テニスの王子様』への出演で注目を浴び、2008年に平成仮面ライダーシリーズ第9作『仮面ライダーキバ』に主演し、知名度を上げる。アヒル口の童顔に対して低音ボイスというギャップが魅力のひとつとなっている。

 今年は1月期ドラマ『海月姫』(フジテレビ系)にて、映画版で菅田将暉が演じて好評だった女装男子の鯉淵蔵之介を演じ、完成度の高い女装姿で驚かせた。また7月期には産婦人科医院を舞台に命と向き合った『透明なゆりかご』(NHK総合)で若き医院長を真摯な姿勢で演じ切り、役者としての評価を高めた。

 『まんぷく』では、生涯に渡って福子と萬平を支えていくだろう神部。東京支社に行った際には、べっぴんな美代子さんの登場に、ハラハラさせられたが、忠彦さんと同様に、タカが「ものすごい美人」に見えている神部は全く動じなかった。多くの視聴者が、神部とタカのエピソードについても注目している。

 それぞれに異なる魅力を持った平成仮面ライダー出身の3人衆が、福子たちの人生にどう関わっていくのか。ひとりひとりのキャラクターの個性を丁寧に積み上げた脚本と演出のもとで進む物語を、後半戦も愛情を持って見守りたい。(文=望月ふみ)

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