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ぴあ

「詩季織々」初日舞台挨拶の様子。左からリ・ハオリン、竹内良貴、坂泰斗、大塚剛央、ビッケブランカ。

「詩季織々」リ・ハオリン&竹内良貴が新海誠の影響明かす、ビッケブランカ生歌唱も

ナタリー

18/8/4(土) 15:30

新海誠の監督作を手がけてきたコミックス・ウェーブ・フィルムの新作アニメーション「詩季織々(しきおりおり)」の初日舞台挨拶が、本日8月4日に東京・テアトル新宿にて開催。監督のリ・ハオリンと竹内良貴、キャストの坂泰斗と大塚剛央、主題歌を担当したビッケブランカが登壇した。

「詩季織々」は、中国の都市を舞台にした3本の短編からなる青春アンソロジー。上海を舞台とした幼なじみの男女の淡い恋物語「上海恋」、広州で助け合いながら暮らす姉妹の物語「小さなファッションショー」、北京で働く青年と故郷・湖南省の祖母の関係を描いた「陽だまりの朝食」の3話で構成される。

イシャオシンの監督作「陽だまりの朝食」で主人公のシャオミンを演じた坂、リ・ハオリンの監督作「上海恋」で主人公のリモを演じた大塚、そして現在中国語を勉強中だというビッケブランカは、それぞれ中国語で挨拶。大塚とビッケブランカに「どうでしたか?」と尋ねられたリ・ハオリンは、両手の親指を立てて「とても感動しています」と発音を絶賛した。本作の総監督も務めたリ・ハオリンは、新海の監督作「秒速5センチメートル」に影響を受けたそうで「10年前、いつか自分もこういった素晴らしい作品を作れたらと思いました。コミックス・ウェーブという優秀な制作会社と仕事ができればとも思っていたので、夢が叶ったことがすごくうれしい」と喜びを語る。また「上海恋」に込めた思いを「『秒速』と同じように、周りの人を大切にするという気持ちを伝えたかった」と告白した。

主演を務めるのは今回が初である坂と大塚。役作りに関して坂は「シャオミンはおばあちゃんが大好きな青年。僕自身かなりのおばあちゃんっ子なので、自然に重なるところがありました。最後のシーンでは気持ちが入りすぎて、収録のときに大きい声で泣きすぎてしまいました」と、大塚は「リモはまっすぐですが、歳頃の男の子の揺れ動く気持ちを大切に演じました」とそれぞれ話す。2人は先日、劇中に登場する“汁ビーフン”を一緒に食べに行ったそうで、坂は「湖南省の料理って、辛さで有名な四川料理よりも辛いみたいで。シャオミンはこんなに辛いのを食べてたんだ、すごいなと思いました(笑)」と回想した。

「秒速5センチメートル」から新海作品にスタッフとして参加し、今回「小さなファッションショー」で初監督を務めた竹内。現在の職に就いたきっかけを聞かれると「昔からものを作るのがすきで、アニメに興味があったんですが、新海さんの『彼女と彼女の猫』という短編を観て『こんなやり方があるんだ!』と思いました」と新海作品との出会いを挙げる。また同じ質問に、ビッケブランカが「幼少期に死んだんですよね」と答えたことで会場は騒然。ビッケブランカは小さい頃に誤った薬を飲んで一度心肺停止状態になったと説明し「蘇生して元気になってから、ジェットコースターに乗っても『あそこの音がよかった』と言ったり、レストランでごはんを食べていても『この曲はあそこで聴いたことがある』と言い出すようになったんですって」と他人事のように話して笑いを誘った。

終盤の挨拶では、ビッケブランカが再び「蘇生できてよかったな、と。そうでなければこんなに素晴らしい作品に携わることができなかった」と笑いを起こす。リ・ハオリンは「違う監督と、違う角度から、同じ温かい物語を作り上げました」と作品に懸ける思いを語った。そして最後にビッケブランカが、主題歌「WALK」を披露することに。彼は「衣食住が3部にわたってのテーマであると聞いていて、その後自然と『WALK』という曲を作ったんですが、中国の慣習では“衣食住行”という言い方をするそうで。“行(コウ)”とは動くことを司っていると聞きました」というトークののちに同曲を弾き語り、大きな拍手を起こした。

「詩季織々」はテアトル新宿のほか、東京のシネ・リーブル池袋などで上映中。

(c)「詩季織々」フィルムパートナーズ

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