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今年もヒット作が続々登場。2018年“夏映画”を振り返る!

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18/8/28(火) 0:00

8月がそろそろ終わろうとしている。例年、夏は家族揃って楽しめるアニメーションや超大作映画がズラリと並び、映画館が賑わうが、今年も定番作、シリーズ作が安定的にヒット飛ばす一方、口コミで動員を伸ばしてロングラン上映される作品も多く登場した。

どの作品もまだ公開中のため、最終的な興行収入は確定していないが、今夏の日本映画はおそらく『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』が最大のヒットになりそうだ。2008年にスタートし、3シーズン放映されたドラマの劇場版で、山下智久、新垣結衣、戸田恵梨香、比嘉愛未、浅利陽介のレギュラーメンバーが欠けることなく出演。一時期、TVドラマの劇場版が乱発され、期待したほどの人気を得られないケースが多く見られたが、本作は10年かけて着実にファン層を拡大し、満を持して映画化されたのがポイント。また、映画版になっても、登場人物それぞれの成長劇や泣けるドラマに重点を置く展開で、観客の予想や期待を良い意味で裏切らない内容が大きなヒットを呼び込んだ。

外国映画もファンの多い人気シリーズ『ジュラシック・ワールド/炎の王国』と『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』が揃って大ヒットを記録した。どちらも前作の流れをくむストーリー展開だが、細かい設定をおぼえていなくても圧倒されるアクションの連続で、通常の上映だけでなく、IMAXや4DX、MX4Dなど上映形態を変えながら繰り返し楽しむ観客も多かったようだ。どちらも内容は着実に進化しているが、観客が期待しているものを確実に提供できる定番/シリーズ作の強みを発揮した作品で、年齢層・性別を問わず支持を集めている。

シリーズや定番タイトルが動員を伸ばす一方、今夏はSNSなどで口コミが広がってロングランヒットを飛ばした作品も多く登場した。後年、2018年の夏映画を語る際に確実にその名が挙がるであろう『カメラを止めるな!』は、たった2館から上映をスタートして口コミで動員を伸ばし、やがて全国100館以上に興行規模が拡大。連日、多くのマスコミが本作が巻き起こす“現象”を分析し、記事が出ることでさらに動員が増えていく、映画にとって理想的な興行を展開した。また、カンヌ映画祭で最高賞を受賞した是枝裕和監督の『万引き家族』や、多くのヒット作・問題作を手がけてきた瀬々敬久監督の『菊とギロチン』も、劇中で描かれた設定やドラマについて考察したり、感想を語り合いたい人の声が広がることで、公開後も注目を集め、ロングラン上映になった。

定番の強みと口コミの広がりの両方を備えて、夏の前半までスクリーンを賑わせたのが、おそらく今年最大のヒット作になると予想される『名探偵コナン ゼロの執行人(しっこうにん)』だ。本作は4月13日公開の“ゴールデンウィーク映画”だが、公開から7週連続で動員ランキングで首位を守り、その後も根強い興行を夏まで展開。毎年、コナン映画を楽しみにしている観客を着実に取り込むだけでなく、劇中に登場するキャラクター、安室透の人気が爆発したことで、SNS上では“安室の女”を自称する熱狂的なファンが続々と出現。リピーター客を増やしながら動員を伸ばし続けた。

今夏はシリーズ作や口コミの多い“保証アリ”の作品が人気を集める一方で、公開前に大量に宣伝を投下したものの、結果を残せなかった作品も多く見られた。近年の観客は、劇場に足を運んだ以上は確実に楽しめる、期待した通りの内容を求める傾向が強く、公開前の盛り上がりよりも、公開後の観客の“熱”の広がりを重視しているようだ。(編集部 中谷祐介)

(C)2018「劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」製作委員会 (C)Universal Pictures (C)2018 Paramount Pictures. All rights reserved. (C)ENBUゼミナール

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