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IZ*ONE、PENTAGON……第3次韓流ブーム、キーワードは“グローバル“?

リアルサウンド

19/2/7(木) 12:00

 韓国の音楽界のグローバル化、メンバーの多国籍化がさらに顕著になっている。2月6日にシングル『好きと言わせたい』で日本デビューを果たしたIZ*ONEには、AKBグループの宮脇咲良、矢吹奈子(ともにHKT48)、本田仁美(AKB48)の3人の日本人が在籍している。韓国のサバイバル番組『PRODUCE 48』から生まれた12人組のユニットは、本格的な日本デビュー前から日本での音楽活動を活発に行ってきた。もともとAKBグループの中でも人気のあるメンバーが在籍しているということもあり注目度は高く、2月5日付のオリコンデイリー シングルランキングではなんと推定売上枚数193,469枚を記録し、見事1位にランクインしている。

参考:PENTAGON×TERU、KEY×TETSUYA、DAY6×生形真一…日韓アーティストコラボが生むシナジー

 日本で人気を確立したTWICEにもまた、サナ、ミナ、モモの3人の日本人と、台湾出身のツウィという4人の外国人メンバーが在籍している。彼女たちが、2017年10月18日にリリースした日本初のオリジナルシングル『One More Time』の発売初日の推定売上枚数は94,957枚で、その後、10月30日付のオリコン週間シングルチャートでは20.1万枚の売上を記録。1stシングルの初週売上として、その年の1位になるほどの記録だったことを考えると、IZ*ONEの勢いがどれほどのものか伺えよう。

 IZ*ONEやTWICEだけでなく、韓国の音楽界では日本人を含めた多くの外国人が活躍し、目覚ましい結果を残している。2月13日に日本でメジャーデビューを果たす注目のボーイズグループ・PENTAGONもまた、日本人・中国人を含めた多国籍メンバーが在籍しており、グローバルな活躍が期待されるところだ。実際、2月4日に発売された雑誌『日経エンタテインメント!』では、ジャニーズJr.の「SixTONES」、LDHの「BALLISTIK BOYZ」に並び、ネクストブレイク候補に名を連ねている。

 K-POPにおけるグローバル化/多国籍化の背景を考察したい。

■EXOの世界的な成功

 多国籍のメンバーが在籍するK-POPグループの成功は、以前にもあった。2012年にデビューをしたEXOには、結成時から韓国人のメンバーだけで構成された「EXO-K」と、中国人4人と、韓国人2人で構成された「EXO-M」というグループに分かれていた。EXOは最初から中国を中心としたグローバルな活動を目指していたからだ。実際、EXO-Kは韓国内を中心とした活動を行い、EXO-Mは中国を中心に海外へ積極的に出ていき、グローバルな人気をつけてきた。EXOの人気が世界的に広がったのは、EXO-Mの幅広い活動によるところが大きい。

 結果として、EXOは2012年にリリースしたデビュー作『MAMA』から、最新作『DON’T MESS UP MY TEMPO』までの韓国内累計CD売り上げが1,000万枚を記録した上、中国人メンバーレイはアメリカソロデビュー作が「ビルボード200」にて21位を記録するなど、着実に成果を残している。

 韓国の音楽市場は日本に比べて小さく、音楽業界が存続するためには海外市場を目指すのが必然だったと言われている。そうした状況の中で生まれたEXOの成功が、後進のグループに与えた影響は大きい。

■「K-POPアイドルになりたくて」韓国へ

 BoA、東方神起から始まった日本におけるK-POP人気が確立されていく中で、韓国でアイドルを目指す日本人の若者たちが現れてくるのは当然の流れだ。社会現象を巻き起こした韓国ドラマ『冬のソナタ』から始まった第一次韓流ブームから20年以上という月日がたち、そのころに生まれた子供たちは今では成人になった。そんな中で現在は多くの日本人が韓国エンタテインメント界で活動するようになっている。

 GLAYのメンバーTERUが書き下ろした楽曲「COSMO」で2月13日にメジャーデビューを果たすPENTAGONの日本人メンバー、ユウトも、小さい頃からK-POPアイドルに触れ、韓国で活動する道を選んだ一人だ。

 彼は中学卒業後にK-POPアイドルになることを目指し、親の反対を押し切って単独で韓国に渡ったという。最初は韓国語が分からなくて苦労したというが、今では日本人ながら韓国語でのラップメイキングも行っている。また、日本の楽曲ではラップパートだけでなく、メンバーが書いた歌詞の日本語訳も行った。日本での活動中においては、メンバーの日本語通訳を行ったりと、非常に積極的だ。そして、メンバーたちも「日本にいるときはユウトに頼っている」と以前語っており、大きな存在になっている。

 ユウトだけでなく、同じように韓国で活躍することを夢見て日本を飛び出した若者たちは多い。PENTAGONの他にも、TWICE(サナ、ミナ、モモ)やNCT127(YUTA)、ONF(U)、JBJ95(高田健太)、公園少女(MIYA)などのグループで日本人のメンバーたちが活躍している。

■K-POPグループの中の外国人の存在

 グループが日本で活動する際、日本人のメンバーは現地のファンやスタッフとメンバーの間を取り持つ「潤滑油」のような役割を果たすことが多い。言葉が分かるというだけでなく、日本と韓国の文化の違い、マナーやルールの違いも分かっているのが彼らの強みだ。さらに、日本特有のアイドルカルチャーにも通じているため、ファンの気持ちを理解するのにも長けている。韓国人メンバーの発言の意図を汲み、それをファンに対して上手く日本語で伝えてくれたりもする。日本活動における日本人メンバーの存在は大きい。

 韓国以外での活動を見据えていく中で、その国の文化や音楽事情を知ることは大事だ。そして、その国の人々に親近感を持ってもらうことは、ファンを獲得する近道でもあるだろう。日本人メンバーに限らず、外国人メンバーを有するグループは、海外で活躍する上で有利なのだ。

 防弾少年団(BTS)のアメリカでの成功に象徴されるように、近年は世界中でアジア発のユースカルチャーに対する関心が高まりつつある。IZ*ONEやPENTAGONといった多国籍メンバーを在するK-POPグループには、さらに飛躍のチャンスがありそうだ。(西門香央里)

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