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NEWS、キスマイ、KEN☆Tackey、嵐……多彩な楽曲揃ったジャニーズの6~7月リリースレビュー

リアルサウンド

18/8/12(日) 10:00

 季節はすっかり夏。今年もすでに話題性満点の楽曲が数多く発表されているジャニーズシーンだが、特に多彩な表情を見せてくれたのが6月・7月リリースの楽曲。

 今回は、6月リリースのNEWS『BLUE』、そして7月にリリースされたKis-My-Ft2『LOVE』、KEN☆Tackey『逆転ラバーズ』、嵐『夏疾風』の4作品を振り返ってみようと思う。

(関連:NEWS、サッカーテーマソングに共通する特徴は? 2018年W杯をサムライ「BLUE」に染める

■NEWS『BLUE』
 「BLUE」はメンバーの手越祐也がメインキャスターを務めた、日本テレビ系列『2018 FIFAワールドカップ ロシア』のテーマソング。冒頭の聴き馴染みある勇ましいチャントが印象的な、NEWSらしい歌唱力の高さが遺憾なく発揮されたサッカーソングだ。

 今回の楽曲で最も特徴的な点は、メンバーの歌声に負けない程の厚みがある合唱コーラス。しかしメンバーの歌声がコーラスに埋もれるようなことは一切なく、むしろ勇壮な合唱コーラスがメンバーの歌声をさらに底上げし、その強度を増している。

 また、大サビ前にフィーチャーされる、一見ミスマッチな琴の音色もインパクト大だ。そこから続く、たおやかな和楽器の音色と合唱コーラス、そして手越のフェイクが渾然一体となった大サビとアウトロは圧巻の一言。

 NEWSにとって2012年から今年で6作目となるサッカーワールドカップのテーマソングだが、今までの楽曲はあくまで“ワールドカップのテーマソング”というイメージが強いものが多かった。しかし、「BLUE」は“日本代表の応援歌”としての側面がより強化されたパワフルでオリエンタルな楽曲と言えるだろう。

■Kis-My-Ft2『LOVE』
 Kis-My-Ft2の最新作『LOVE』は、シングルでありながらミニアルバムのようなコンセプチュアルな作品だ。収録曲は、タイトルの通り“愛”をテーマとした楽曲群となっている。

 恋の始まりのジェットコースターのように舞い上がる心を描いたキャッチーな楽曲「L.O.V.E.」や、学生時代の敗れた恋を思い出して切なさに包まれる“キスマイ史上最高にエモーショナル”といわれる楽曲「Because I Love You」など、テーマに一貫性はあれどその作風は多彩だ。

 また、通常盤に収録されている、メンバーが作詞作曲の段階から携わったユニット曲も要注目。メンバーのクリエイティビティやセルフプロデュース能力の高さ、相性の良さがよくわかる高密度のシングルだ。

■KEN☆Tackey『逆転ラバーズ』
 異色のコラボでデビュー前から話題だった、タッキー&翼・滝沢秀明とV6・三宅健によるユニット、KEN☆Tackeyのデビューシングル『逆転ラバーズ』。ダンサブルでアイドルソングらしいアッパーチューンの表題曲はサビの部分が英詞の言葉遊びになっており、KEN☆Tackeyというユニット名を連呼しているように聞こえるのが抜群にキャッチーだ。

 ケンタッキーフライドチキンとのタイアップが決定したりと、いわゆる“企画ものユニット”のような印象もあるが、実は2人は元々『滝沢歌舞伎』ファンの間ではお馴染みの名コンビ。三宅が『滝沢歌舞伎』の出演オファーを受けたのも、座長として長年責任を背負う大事な後輩である滝沢を「笑顔にするため」だというほど。(参考:タッキーの想いが詰まった三宅健への手紙にファン「大号泣」)

 KEN☆Tackey結成の裏側には、ジャニーズアイドルの“王道”を第一線で走り続ける2人の、ユニットの垣根を越えた強い心の繋がりがある。今作は、単なる“企画ものユニット曲”というひとことでは語り尽くせない、2人の今後に期待したくなる“王道アイドルソング”だ。

■嵐『夏疾風』
 メンバーの相葉雅紀がナビゲーターを務める、『熱闘甲子園』テーマソング/2018 ABC夏の高校野球応援ソングに起用されている今作「夏疾風」。ゆず・北川悠仁による楽曲提供でも話題となった。

 先に紹介したNEWSの「BLUE」とは対照的に、歌詞・サウンド共に“野球応援ソング”っぽさはあまり強くない印象だ。スポーツに限らず、信念をもって目標を目指す人全てに向けられた普遍的なメッセージが美しく響く。

 爽やかながらも男っぽく力強いイメージを際立たせるのは、パワフルなドラムやアコースティックギターなど生バンド風のサウンド。フラットなメロ部分から明るく開けるサビへ繋がっていく展開に、胸のすくようなカタルシス感がある。大サビ前の相葉の、少年性と大人っぽさの共存したロングトーンが象徴的だ。

 「きっと大丈夫」や「ファイトソング」など、応援ソングに定評のある嵐。今までは“そっと背中を押す”スタンスに立った歌詞が多い印象だったが、この楽曲から感じられるのは、来年20周年を迎える大人のアイドルらしい“あたたかく見守る”スタンスへの変化。嵐のアイドルとしてのキャリアと、大人の優しさを感じるシングルとなっている。

 6月、7月は各グループのクリエイティビティや表現力の高さ、そしてそれ以上に“愛”や“優しさ”、“エール”などの強いエモーションを感じられるラインナップとなった。これから、さらに話題性抜群の楽曲が数多くリリースされるのが楽しみだ。(五十嵐文章)

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