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DEAN FUJIOKA、自身初のアジアツアーへの想い語る「香港がスタートだとすると台湾は学校」

リアルサウンド

19/3/8(金) 4:00

 DEAN FUJIOKAが、ニューアルバム『History In The Making』のリリースを記念して、3月6日に大阪・ナレッジシアター、3月7日に東京・未来館ホールにて、『DEAN FUJIOKA New Album “History In The Making” リリース記念 スペシャルトークイベント』を行なった。 本稿では、東京・未来館ホールの様子を綴る。

(関連:DEAN FUJIOKAが語る、3年間の歩みと変化「自分の音楽の未来を作っていきたい」

 この日は、約7,000通の応募の中から選ばれた300人のファンたちが、会場に詰めかけた(大阪は380人)。溢れんばかりの黄色い歓声と青いペンライトの中、笑顔で登場したDEANは、まず卓上に用意されたDJセットのサンプラーで、観客を笑わせる。「この前、渋谷でDJデビューしまして」と話し始めたDEANは、「同じセッティングなので、そのときの延長線上で今日は曲をかけてみたり、いろいろなサンプラーで遊んでみたりしたいと思います」と趣旨を語った。

 今回のアルバムタイトル『History In The Making』について聞かれると、「我々全員がいま未来を作っているという意味もあるし、まだプロセスですという気持ちもあります」と強い思いと真摯な姿勢の両方の意味が込められていることを明かす。アルバム全体の仕上がりとしては、「ドキュメンタリータッチの作品」とコメントし、「曲をリリース順に並べたことで、この約3年間での自分の音楽的変化を感じていただけるのではないかな」と続けた。また「この曲がいいんじゃないかなと思って作ったものもありますし、「Accidental Poet」のように結果こうなったかという、出たとこ勝負的な曲もあります」と説明。

 そんな「Accidental Poet」については、「元々トラックがあって、デモの段階では一般的な楽曲の構成だったんですが、アレンジをやっていくなかで、自分のボーカル以外はすべて邪魔なんじゃないかと思い、アカペラから再出発したら、一線を越えられたと言いますか、曲としての存在価値があるのではないかと。そういう予想しなかった形でアクシデント的に生まれた詩(ポエム)だったので、最終的にこのタイトルにしました」と振り返った。そして、DJセットで実際に「Accidental Poet」をかけると、DEANは「アカペラは初めてですね。同じことをずっとやり続けることの良さもあるけど、自分は常に新しいことにチャレンジしたいなと思うので、そういうサインがあったときには迷わずそっちに振り切る。それを形にできた曲の一つです」と自身の信念が曲作りにも活かされていることを語る。

 その後も、「History Maker」と「Permanent Vacation」をアルバムバージョン( ~HITM Ver.~)に変えたことで、「マスタリングでこれだけ変化を作れるんだ」という発見があったことなど、アルバム収録曲のエピソードを一つひとつ丁寧に紡いでいくDEAN。そんな中、自身の故郷・福島県を題材にした楽曲「Fukushima」について、「311のあとは世界の誰もが“Fukushima”を知っていて。でもその情報があまりに偏ってるなと。この曲を通して、自分が見てきた福島の景色を伝えたいという思いを込めて作りました」と故郷への思いを口にし、「「赤とんぼ」みたいな、日本の童謡の新しい形を作れたらいいなと思って、シンプルな一つのセクションの中で起承転結する曲にしました」と明かした。

 今作の表題曲である「History In The Making」について、「自分のアジアツアーのテーマ曲ということで、歌詞は中国語で行こうと最初から決めてました」と話すDEANは現在、初のアジアツアー『DEAN FUJIOKA 1st Asia Tour 2019 “Born To Make History”』の真っ最中。今回のツアーでDEANが訪れるのは、日本以外だと上海、香港、台湾の3都市である。

 そこで、各都市ごとに意気込みを尋ねられると、「上海は住んだことはないんですが、映画やCM、雑誌の撮影などでよく行ってた場所です。活動拠点を日本に移してからは、こういったライブなど、自分の名前を出して行くのは、ほぼ初めてなので、その節はお世話になりましたという気持ちで挑みたいです」(上海)。「香港は僕のスタート地点ですね。社会との接点というか、仕事をする上で鍛えられました。本当にスパルタでした(笑)。初めて映画に出させていただいたのも香港でしたし、パッションみたいなものを気づかせてくれた、自分が人生で何をしたいのかをはっきりと思い知らせてくれた街ですね。そんな場所で最近作ってる音楽はこんな感じです。みたいなライブができたらなと」(香港)。「香港がスタートだとすると、台湾は学校みたいな感じでしたね。より大きなスケールでエンターテインメントの仕事とは何かということを教えてもらった街です。台湾でライブをやるのは、過去共演して、いま第一線で活躍している同業者がたくさんいるので、一番緊張しますね。しっかり準備してベストなものを届けられたらいいなと思ってます」(台湾)と思い出を交えてながら、熱く語ったDEAN。

 その後、「イントロドン」や「質問コーナー」も設けられ、会場は終始大きな盛り上がりを見せていた。最後にもう一度アジアツアーについての話題になると、「サプライズ盛りだくさんでやっているので、ぜひ楽しみにしていてください」と笑顔を見せる。DEANは「見に来てくださった皆さんと一緒に、楽しい思い出を作っていけたらいいなと思っています」と続け、会場を後にした。常に笑い声が聞こえるような和やかなムードの中、進んで行った、今回のスペシャルトークイベント。残りのアジアツアーもまた、DEANも観客も笑顔が溢れるライブになることだろう。(取材・文=戸塚安友奈)

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