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レイフ・ファインズ

レイフ・ファインズが来日、構想20年の監督作「ホワイト・クロウ」を語る

ナタリー

18/10/27(土) 22:05

第31回東京国際映画祭コンペティション部門に出品されたイギリス映画「ホワイト・クロウ」の記者会見が、本日10月27日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、監督のレイフ・ファインズ、プロデューサーのガブリエル・タナが出席した。

「ハリー・ポッター」シリーズや「シンドラーのリスト」「グランド・ブダペスト・ホテル」で知られる俳優のファインズが監督と出演を兼任した本作。ロシア文化への造詣が深い彼が20年の構想を経て、ソビエト連邦出身のバレエダンサーであり、振付家のルドルフ・ヌレエフの半生を映画化した。映画では周囲を顧みない自己中心的なヌレエフの素顔と、海外公演時に起きたパリでのスリリングな亡命劇にスポットが当てられる。日本語で“白いカラス”を表すタイトルは、“類まれなる人物”や“はぐれ者”を意味している。

まずファインズは「もっとも強調したかったのはヌレエフのキャラクター。だからこの映画を作ったと言っても過言ではない。若いアーティストが自己実現しようとする意思、その純粋なスピリットに感動しました」と制作の動機を述べる。映画では幼年期と青年期、そしてパリでの公演時と3つの時代が交錯して描かれていく。「そうすることで彼のポートレイトが明確に表れると思いました。そして彼が闘ってきたことが最後の場面に集約されていきます。彼の『I Want to be Free』という一言に導かれていくのです」と力説した。

ヌレエフ役には現役ダンサーのオレグ・イヴェンコが抜擢されている。世界を魅了したダンサーでありながら、その激しい性格と反抗的な態度から政府に警戒されていたヌレエフ。ファインズは「彼を演じることができる人を探すのが大変とは最初からわかっていました」とキャスティングを振り返る。「脚本を読んだときにドラマの部分も多かったが、俳優ではなく、演技のできるダンサーを探そうと。俳優にバレエを習わせる方法もあったがそれは選択したくなかった」とコメント。その理由を「幼い頃から習うバレエは身体に染み付いた所作がどうしても表れてしまう表現。そうなると撮影ではボディダブルを用意せざるを得ない」と明かす。

イヴェンコはロシアで大々的に行われたオーディションで最後に残った4、5人の1人だったそう。彼を起用した決め手を、ファインズは「身体的にヌレエフに似ていたし、スクリーンでの演技というものを理解できる才能を持っていた。陳腐な言い方ですが、カメラに愛される、スターの資質がありました。テストでカメラに映った彼をずっと観続けていたいと思ったのです」と説明した。

映画にはバレエダンサーのセルゲイ・ポルーニンや、ラファエル・ペルソナ、アデル・エグザルホプロスといった俳優陣も出演。ファインズ自身は、ヌレエフのバレエ教師となるアレクサンドル・プーシキンを演じた。「めぐりあう時間たち」「愛を読むひと」で知られるデヴィッド・ヘアーが、ジュリー・カバナによる伝記「Rudolf Nureyev: The Life」にインスパイアされ脚本を執筆している。

「ホワイト・クロウ」は、本日10月27日にEX THEATER ROPPONGIでアジアプレミアが開催。10月30日にはTOHOシネマズ 六本木ヒルズでも上映される。なお本作は2019年に全国公開も決定している。

(c)2019 BRITISH BROADCASTING CORPORATION AND MAGNOLIA MAE FILMS

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